中古車購入の4つの流れ!初めての方にも分かりやすく解説

中古車の購入

「車は必要だけど、お金をかけたくない」と考えた場合、出来るだけ買い替え費用を節約出来る中古車を購入してみようかな?と思う事がありますよね。
しかし、今まで新車を買っていた人からすると、下記など不安に思うポイントが沢山あり、実際に中古車の購入に踏み切るには勇気がいるはずです。

  • どんな流れで購入するの?
  • 購入時は何に注意したらいい?
  • 納車後に不具合・欠陥が見つかったらどうしよう?

そこでこの記事では、記事の前半で中古車購入の大まかな4つの流れ、後半でお得な中古車購入を実現させる方法や注意点について解説してみました!
初めての中古車購入を検討されている方が気になるポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

中古車購入の流れ1:店舗問い合わせ前のスケジュール

新車への買い替えであれば、「とにかく希望車種を店舗に見に行って試乗する」という流れで車を購入する方も多いかもしれません。

しかし、中古車の場合は、「店舗に行くまたは問い合わせる前」に下調べ(準備)をするのがおすすめです。
なぜなら、中古車は新車と違って同じ種類の車でも、下記に大きなバラつきがあり、思いつきで店舗に顔を出してしまうと、理想の中古車に出会えない可能性が高いからです。

  • 販売価格
  • 車の状態(走行距離、年式、修復歴、車体カラー等)
  • 中古車販売店の揃えている商品

具体的な流れとしては、下記の順に購入前の準備を進めると、あなたの求めている条件に近い中古車を効率的に探せます。

1.予算と希望車種の決定
2.駐車場の確保
3.購入先(中古車販売店)の決定

予算と希望車種の決定

中古車購入をするのであれば、まずは予算と希望車種の決定をしないと話が進められません。
なぜなら、ここがブレてしまうと、数ある選択肢の中からあなたの理想とする中古車をいつまで経っても探し出せないからです。

ちなみに、希望車種や予算について考える際は、下記を先にハッキリさせた方が車選びが楽になります。

・どんな用途で使用したいか
・維持費はいくらまで支払えるんpか
・車に使える余剰金はいくらあるのか
・ローンは組むのか
・家族は何人いるのか
・誰がメインで乗るのか
・実用性と憧れ(趣味)のどちらを優先したいのか

また、以下の記事も合わせて参考にすると、よりあなたのライフスタイルに合う車が見えてくるでしょう。

→「車の買い替えで夫婦はもめる!優先順位チェックリストで解決
→「結婚のタイミングで車の買い替え!新車選びや相談リスト
→「車の買い替えに必要な費用!節約する5つの方法とは?

駐車場の確保

購入時の契約には、「車庫証明書」が必要です。
つまり、駐車場がないと車を購入出来ません。

そのため、自宅に駐車場がない場合には、予算と希望車種の決定と並行して駐車場探しも同時に進めておくとスムーズに中古車購入が進みやすいのです。
駐車場を探す方法は、以下を参考にしてください。

【駐車場を探す3つの方法】

1.マンションやアパートに住んでいる場合は、不動産会社に住んでいる賃貸住宅が管理している駐車場があるかを確認する。
2.近くの不動産会社に、自宅から半径2km以内※で空いている駐車場がないか相談する
3.自宅から半径2km以内※を歩いて、月極駐車場を探してみる。(ほとんどの場合は駐車場に連絡先が掲載されています。)

※自宅から半径2km以内の駐車場を探す理由…車庫証明書は自宅から半径2km以内に駐車場を用意しないと取得出来ないため

購入先の決定

希望車種・予算・駐車場が決まったら、どこで中古車を購入するかを決定しましょう。
購入先を決める上でおすすめなのは、ネット上で「中古車探し」が出来るサイトを利用する方法です。

予算に合わせた希望車種を複数ピックアップして比較した上で、気になる車を見つけたら、販売店に連絡をしましょう。
在庫確認をした上で、店舗に実際の車を見に行く日を相談出来ます。

【中古車探しが出来るサイト例】

ビッグモーター
ガリバー
カーセンサー
グーネット

また、販売店の公式サイトで商品の情報がいくつか見られる場合には、走行距離にも注目してみましょう。

以下のように販売店の傾向を掴めます。

低走行車※1中心の販売店 価格よりも品質(見た目や保証)を重視した中古車が多い
多走行車※2中心の販売店 品質よりも価格重視の(安い)中古車が多い

※1低走行車(年間1万キロ以内しか走行していない車)
※2多走行車(年間1万キロ以上走行している車)

中古車購入の流れ2:店舗契約時のチェックポイント

店舗契約時のチェックポイント

ここからは、店舗に車を見に行った際の流れを紹介していきます。
具体的には、下記の2つのステップを進めていく事になります。

1.現車確認
2.見積書の確認をして売買契約を結ぶ

しかし、中古車購入時は新車に比べてチェックしておきたいポイントが多いのです。
また、お店に行ったら試乗するのを想定して、「運転免許証」を用意しておきましょう。

さらに、いつも音楽を掛けている場合は、普段利用している音源(CDやipod等)を持っていくと、オーディオ周りの性能が確認しやすくなります。

現車確認

現車確認の際は、まず車の履歴書と言えるプライスボードに目を通しましょう。

1.現金販売価格
2.初度登録(検査)年月
3.車検証有効期限
4.走行距離数
5.全使用者の点検整備記録簿
6.修復歴の有無
7.使用歴
8.保証の有無
9.定期点検整備実施状況
10. リサイクル料金預託されているか

上記など、購入時の判断材料になる情報が詰まっています。
さらに、ボディの傷やヘコみはもちろんの事、記事後半の「粗悪な中古車かどうかを見極めるポイントを知っておく」で解説している内容をチェックすると、より質の良い中古車を選べるはずです。

また、気になる箇所があったらお店の人にとことん相談して、どんな対応をしてくれるかまでを見ておくと、店舗のサービスレベルも把握出来ます。

見積書の確認をして売買契約を結ぶ

現車確認が済んで購入したい中古車が決まったら、見積書の以下の箇所を入念に確認して納得してから売買契約を結びましょう。

【費用面】

車両本体価格以外に、諸費用(整備代や納車費用)はかかるのかを確認

【保証内容】

・保証期間
・保証される走行距離
・保証されるアイテム
・保証対象外になるアイテム
・最大でいくらまで保証されるか

上記など細かい保証内容を確認。

【税金】

  • 自動車税
  • 年度途中の場合は、未経過分を支払う必要があるのか確認。

  • 自動車重量税
  • 車検が切れている場合は請求されてしまうので、車検期限が切れているかを要確認。

  • 自動車取得税
  • 初度登録から6年経っている場合は、請求されない。請求されている場合はどんな理由があるのかを聞いておく。

  • 消費税
  • 中古車購入時に消費税が掛かるのは下記のみ。

    ・車両本体価格
    ・販売手数料
    ・未経過分の自動車税と自賠責保険料

    これ以外に消費税が掛かっている場合には、販売店に理由を確認しましょう。

中古車購入の流れ3:納車前の準備を完璧にするコツ

納車前の準備を完璧にするコツ

ここからは、売買契約後の納車前の準備について紹介していきます。
具体的には、下記の4つのステップを踏んでいく事になります。

1.必要書類を揃える
2.お金の支払いやローンの手続き
3.任意保険の比較や加入
4.納車時の車両確認

このあたりは、中古車と新車でそこまで流れは変わりません。
ただし、納車に掛かる期間は新車と中古車で若干異なるので注意をしましょう。

【納車期間】

早いケース 通常 遅いケース
新車 約1週間前後 約1~2週間 人気車種だと数ヶ月~半年掛かる事もある
中古車 即日~5日 約1~2週間 修理や整備が必要だと、3週間以上

必要書類を揃える

中古車購入時に必要な書類は、以下の通りです。

【必要書類一覧表】

必要書類(物) 普通自動車 軽自動車 交付元
自動車検査証(車検証) SAMPLE
自賠責保険証 販売店
委任状○ 販売店
実印又は認印 ○(実印のみ) ○(認印も可) 自宅にあるものでOK
車庫証明書 警察署
印鑑登録証明書 市区町村の役所
住民票 × 市区町村の役所

上記を見ても分かるように、実際に顧客側が用意する必要があるのは下記のみです。

普通自動車 車庫証明書、実印、印鑑登録証明書
軽自動車 認印、住民票

また、時間がない場合は手数料を支払えば、車庫証明書を販売店に代行で取得してもらえます。(手数料の目安は、15,000円前後)

お金の支払いやローンの手続き

中古車購入後のお金の支払い方法として、下記の2つであれば、手続きがすぐに終わります。

1.現金一括払い(キャッシュ)
2.販売店ローン

しかし、銀行などでローンを組む場合には、なるべく早く動くのがおすすめでしょう。
なぜなら、銀行などのローン手続きには、下記のように、全体的に時間をロスしやすいデメリットがあるからです。

  • 金利や借りやすさを考えて、借入先を検討する時間が必要
  • お金を借りるための審査に時間を要する(1週間前後)
  • 審査が通らないと、ローン選びが振り出しに戻る

任意保険の比較や加入

中古車購入後のトラブルを防ぐためには、任意保険の加入がおすすめでしょう。
なぜなら、自賠責保険の補償内容だけでは、万が一の時の備えに不安が残るからです。

【自賠責保険の補償内容】

・対人補償のみ
⇒対物補償はないので、事故の際に壊れた車・電柱・外壁等の分は保証されない。(自腹になる)

とは言え、安易に任意保険を付けてしまうと、保険料の支払いが厳しくなってしまいます。
いくつかの任意保険をしっかり比較して、あなたにとって本当に必要な補償だけが組み込まれた、出来るだけお得な保険選びを心がけた方が良いでしょう。

【任意保険の比較におすすめのサイト】

>>保険の窓口インズウェブを見てみる。

納車時の車両確認

中古車購入後に一番テンションが上がる納車。
しかし、納車時こそ冷静に書類や車両の確認をするのがおすすめです。

なぜなら、契約時に話していた内容が書類に反映されていなかったり、整備されていない箇所が見つかったりと、納車時に販売店の人為的ミスが見つかる可能性があるからです。
具体的には、以下のようなポイントをチェックしておくと、納車後のトラブルを回避出来ます。

チェックする箇所 チェックする内容
書類 ・販売店から渡される必要書類は揃っているか
・販売店から渡される書類の名義人に誤りはないか
車両 ・契約時にお願いしていた部分が、修理・整備(清掃)されているか

中古車購入の流れ4:納車後に確認する事

納車後に確認する事

どんなに納車時の車両確認を慎重に行っていても、車を運転するようになってから、問題が発生するケースもあります。
そのため、納車後に車の不具合や欠陥を見つけても焦らないようにするためには、下記項目について知っておくと良いでしょう。

  • 納車後のトラブルはどんな事例が多いのか
  • トラブルが起きた時はどこに相談すれば良いのか

万が一の時に返金や修理を販売店に要求出来るかといった重要な内容になるので、詳しくはこの次に説明していきます。

納車後のトラブル!相談先は?

中古車購入後の代表的なトラブル事例では、以下のようなものが挙げられます。

トラブル名称 内容
故障・不具合 ・エンジンが動かなくなる、調子が悪い
・車内から悪臭がする
・納車時にはなかった傷や凹みを見つけた
・備品やオーディオ等の機器が動かなくなった
販売店の隠蔽 ・修復歴等の隠蔽が発覚した
・走行距離の不正(メーター巻き戻し)
・板金修理した跡を見つけた

もちろん、販売店に不具合等を報告した時点ですぐに対応してもらえるようであれば、そこまで大きなトラブルには発展しません。
しかし、販売店との話し合いがこじれて、あなたに損害が発生する場合には、以下のような専門機関に相談するのがおすすめでしょう。

中古車購入が初めての方でも、適切な対策を取れるようになります。

【中古車購入後の相談先】

・一般社団法人 自動車公正取引協議会(http://www.aftc.or.jp/
・一般社団法人 日本中古自動車販売協会連合会(https://www.jucda.or.jp/
・一般財団法人 日本自動車査定協会(http://www.jaai.or.jp/

お得に中古車を購入する方法と注意点

お得に中古車を購入する方法と注意点

ここからは、お得に中古車を購入する方法や注意点について説明していきます。
具体的には、下記の3点を知っておくと中古車購入が初めての方でも失敗しにくくなるでしょう。

  • 中古車が安くなるタイミング・時期
  • 新古車やディーラーの代車落ちを狙う
  • 粗悪な中古車かどうかを見極めるポイント

中古車購入では基礎知識と呼べるほどスタンダードな内容ではありますが、覚えておいて損はないのでぜひチェックしておいてください。
詳しい内容は、この次に一つひとつ解説していきます。

中古車が安くなるタイミング・時期に購入する

家電やファッションにもセールあるように、中古車にも安く購入出来るタイミングや時期があります。
詳しくは、以下の表で紹介しているので参考にしてください。

【中古車購入がお得に出来る時期・タイミング】

時期 理由
4月中旬~5月 ・年間で1番中古車の供給が増えて、需要が下がる時期のため
(供給が需要を上回って、中古車の価値が下がりやすくなる)
1月 中古車は1月1日に年式が1年古くなり、価値が落ちるため
大型連休の後 大型連休中に旅行などでお金を使っているため、大型連休の後は中古車市場も需要が冷え込む

新古車やディーラーの代車落ちを狙う

安く品質の良い中古車を探しているのであれば、新古車※1やディーラの代車落ち※2を狙うと1番コスパが良いと言えます。
なぜなら、この2つの車には以下のようなメリットがあるからです。

【新古車のメリット】

・新車同様の状態なのに、新車よりも販売価格が10~15万円前後安い
・次の車検までの期間が長い
・車検や整備に時間がほとんどかからないので、納車が早い
・購入時の税金・保険関係の支払いがほとんどない

【ディーラの代車落ちのメリット】

・売られる前は代車としての使用がメインのため、年式から考えると走行距離が少ない車が多い
・ディーラー管理の車のため、メンテナンスが適切に行われていた可能性が高い

※1新古車とは:ナンバー登録はされているけど、未使用のまま売りに出されている車
※2ディーラの代車落ちとは:ディーラで貸し出されていた代車が中古車として売却されている状態

粗悪な中古車かどうかを見極めるポイントを知っておく

粗悪な中古車かどうかは、「前オーナーがどのように車を扱ってきたか」に焦点を当てると、見極めが容易になります。
具体的なポイントとしては、現車確認の際に、以下のポイントをチェックするのがおすすめでしょう。

【外装】

・ドアの開閉はスムーズか
・ホイールに大きな傷はないか

【内装】

・エアコン、ナビ、パワーウィンドウ等は問題なく動くか
・空調を止めた後に悪臭はしないか
・シートベルトにシミはないか
・シートがよれたりヘタったりしていないか
・運転席周りのスイッチの表記は、かすれたり消えていないか

【エンジン周り】

・マフラーは錆びていないか
・エンジンの異音や変な振動はないか
・ボンネットはスムーズに開くか
・ボンネット内に目立つ汚れはないか

【試乗時】

・直進走行の際に、左右にハンドルが曲がらないか

中古車購入のまとめ

中古車購入のまとめ

それでは最後に、中古車の購入についておさらいしていきます。

中古車購入の大まかな流れ

1.販売店に行く前に中古車購入の下準備をする
2.販売店に行って現車確認をして、売買契約を結ぶ
3.納車前に、お金の支払い・必要書類の準備・任意保険の加入を済ませる
4.納車後にもしトラブルが起きたら、専門機関に相談する

お得に中古車を購入する方法&注意点

・中古車が安くなるタイミング・時期に購入する
・新古車やディーラーの代車落ちを狙う
・粗悪な中古車かどうかを見極めるポイントを知っておく

この記事を参考にしながら、ぜひ計画的な中古車の買い替えをさせてくださいね!

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