独身時代は好きな車に乗っていた人も、結婚前のタイミングで新生活に適した車に買い替えようと考える方が多いのです。
とは言え、これから始まる結婚生活に「どんな新車を選んだら良いか?」というのは想像がつきにくいですよね。
そこでこの記事では、結婚に適した車に買い替えるための夫婦の相談リストやパターン別の新車の選び方、古い車を効率よく売る方法などについてまとめてみました。
充実した結婚生活を実感させてくれる車選びをするためにも、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
夫婦の相談チェックリスト!結婚に最適な車に買い替えよう
結婚と一口に言っても、夫婦の目指す生活は家庭により異なります。
そのため、まずは以下の相談チェックリストを利用して、夫婦でこれからの結婚生活のためにどんな車に買い替えるのが最適なのかを話し合っておきましょう。
【相談チェックリスト】
・支払いはローンを組むのか、現金一括で支払うのか
・1~2年以内に結婚式やハネムーンなどで大きな出費はないか
・希望車種はあるのか
・主にどんな目的で使用したいのか
・結婚後すぐに子供を作る予定があるのか
・新居周りの道路の広さはどうなっているのか
・新居の駐車場代はいくらかかるのか
・古い車はどうするのか
・使用頻度はどのくらいか
・そもそも本当に車は必要なのか
上記の内容を事前に話し合っておけば、いざ新車を購入する時に夫婦で揉める事が少なくなり、スムーズに新車選びが進みます。
それでは次に話し合いをして出た結論を元に、どんな車種が良いのかを考えていきましょう。
パターン別に解説!結婚前に車を買い替える際の新車選び
先程の「(見出し)夫婦の相談チェックリスト」を使って話し合うと、以下のような状況や未来図がおおまかに掴めます。
- 結婚前の貯金や資産状況(車に使える額)
- 新生活の準備やイベントに掛かる費用
- 結婚生活の未来予想図
- 両者の車への想いや希望
その上で、夫婦が1番重要だと思うのはどれなのかを以下のパターンから考えて、買い替えの新車選びをしてみましょう。
状況 | 車種 |
---|---|
将来に向けて貯金額を増やしたい | 軽自動車 |
子供が生まれる前に夫婦で車を乗り回したい | SUV |
子供がすぐに欲しいから生まれてからも使える車が欲しい | ミニバン |
新生活の準備で出費が多いから購入費用を安くしたい | コンパクトカー |
考えてみたらそこまで車はなくても困らない | 新車購入をやめる |
それでは次に、それぞれのパターン別の車の魅力などについて、一つひとつ具体的にご紹介していきます。
維持費を抑えて貯金したいなら軽自動車
- 「新居の購入費用や老後を考えて、これから貯金額を増やしたい」
そんなお二人に結婚前の買い替え時におすすめしたい車は、維持費を抑えられる軽自動車です。
軽自動車・コンパクトカー(1,500ccクラス)・普通車(2,000ccクラス)の年間の維持費を比較してみても、軽自動車がお得なのは間違えないでしょう。
ぜひ、検討してみてください。
軽自動車 | コンパクトカー | 普通車 | |
---|---|---|---|
自動車税 | 10,800円 | 34,500円 | 39,500円 |
自動車重量税 | 5,000円 | 15,000円 | 20,000円 |
ガゾリン代 | 59,130円 | 71,578円 | 97,142円 |
自賠責保険料 | 12,535円 | 12,915円 | 12,915円 |
年間合計額 | 87,456円 | 133,993円 | 169,557円 |
年間維持費の差額 | – | 年間46,537円増加 | 82,101円増加 |
※2~3年分まとめて先払いする税金なども、1年分の維持費として計算しています。
※車種によって差が出ない駐車場代などの維持費は計算に入れていません。
※ガソリン代は年間走行距離1万キロ・単価136円・燃費は軽自動車が23km/L、コンパクトカーが19km/L、普通車が14km/Lとして計算しています。
夫婦二人で車を乗り回すならSUVや輸入車
- 「僕も彼女も趣味はドライブ!」
そんなお二人に結婚前の買い替え時におすすめしたい車は、SUVや輸入車のような高級車です。
大好きな車を乗り回して沢山お出かけをすれば、結婚生活を充実させる事が出来ます。
また、結婚後もお互いに仕事を続けていくのであれば、共働きになり世帯年収も増えます。
そのため、今まで以上に好きな車にお金を掛けられるでしょう。
将来的に子供が産まれて車の買い替えを考えた時も、高級車であれば下取り額を期待できます。
子供が欲しい!産む予定があるならミニバン
- 「結婚後すぐに子供が欲しい!」
- 「結婚前だけどすでに妊娠している」
- 「いずれかの親と同居する予定がある」
そんなお二人に結婚前の買い替え時におすすめしたい車は、ファミリーカーとして親しまれているミニバンです。
広い室内空間や子供や高齢者がいても乗り降りが楽なスライドドアなど、家族の人数が増えてもストレスなく車に乗車できる点が魅力的でしょう。
また、軽自動車に比べると安全性能が高く、小さいお子様を乗せたいという希望がある新婚さんにも適しています。
こだわりがなければ購入費用が安いコンパクトカー
- 「貯金額が少ないから購入費用が安い車が欲しい」
- 「軽自動車は安全性が心配」
そんなお二人に結婚前の買い替え時におすすめしたい車は、乗り心地も良く街乗りに適しているコンパクトカーです。
普通車であっても車種によっては燃費も良く、2,000ccクラスに比べると税金面でも節約できます。
人気の高い軽自動車に比べると、新車の値引きにも応じてもらいやすいと言えます。
そのため、車にこだわりがなければ、コンパクトカーを検討してみるのも良いでしょう。
買い替えせずに売却してお金を得る方法もある
- 「新居が駅チカで車はほとんど使わない」
- 「夫or妻のどちらかしか運転できない(免許証を持っていない)」
こういったケースでは、結婚後に車の使用頻度が少ない事が予想されます。
特に車が無くても困らないのであれば、買い替えはせずに古い車は売却して新生活の費用に充てるといった選択肢も検討してみましょう。
車を持たない生活を選ぶだけで、年間35万円前後の維持費を節約できます。
また、たまに車を使用したい時は、カーシェアやレンタカーなどのサービスを利用するのもおすすめです。
結婚で車を買い替える際に古い車を効率良く売る方法
結婚前後は新生活の準備で忙しく、車を買い替えたくても中々時間を取れない事が多いものです。
とは言え、出来れば古い車は高くそして効率良く売却したいもの。
そこでおすすめなのが、複数の中古車買取店を比較できる一括査定サイトを利用する方法です。
ネット上で簡単な個人・車両情報を入力するだけで、適した中古車買取店をいくつかピックアップしてくれます。
特にユーカーパックはオークション形式を採用しているため、複数社と査定額の交渉や電話連絡をする必要がありません。
「忙しくても車をスムーズに高く売る」といった目標を達成しやすいでしょう。
売りたい車にローンが残っていた場合の対処法
結婚で車を買い替える際に、売りたい車にローンが残っていた場合の対処法は、大きく分けて二通りあります。
・古い車を売却してもローンを完済出来ない場合は、新車にローンを上乗せしたり新たなローンを組む
ローンが残っていても車を売る事は可能です。
しかし、新生活の事を考えると、一括査定サイトなどを利用して古い車を高価買取してもらうのが一番お得な方法だと言えます。
手続きや流れに関しては、こちらの記事で詳しくご紹介しているので参考にして頂ければ幸いです。
ケース別!結婚で車を買い替える際の保険の対処法
結婚で車を買い替える際の任意保険(以下、自動車保険)の対処法は、主に以下の3つの結婚後の状況(生活スタイル)によって変わります。
状況 | 対処法 |
---|---|
同居している親がいる場合 | 親の保険を受け継ぐ |
夫婦で1台の車を使用する場合 | 配偶者と同じ保険に加入する |
夫婦で1台ずつ(計2台)車を所有する場合 | 車両毎に保険に加入する |
それぞれのケース別にメリットや注意点があるので、この後に一つひとつ具体的なポイントを解説していきます。
ぜひ、参考にしていただけたら幸いです。
同居している親の保険を受け継ぐ
結婚後にいずれかの親と同居している場合は、車を買い替える際に家族間で等級※1の引き継ぎを検討してみましょう。
仮に親の等級の方が高い場合は、子供に等級を引き継いで親が新規に自動車保険に加入する事で、年齢的な割引率から保険料をトータル的に節約できるケースが多いのです。
ただし、家族間の等級引き継ぎには、以下の2つの注意点があるので事前に確認しておきましょう。
・親が子供より等級が低いと、引き継いだ事で逆に保険料が高くなってしまう
※1:等級とは、保険料の割引率の事です。1年無事故であれば、1つ等級が上がります。値が多いほど割引率が高いです。
配偶者と同じ保険に加入する
結婚前は車をそれぞれ一台ずつ(計2台)所有していて、結婚後に買い替えて車を一台にするという場合は、配偶者と同じ保険に加入する必要があります。
限定条件を変更するために、保険の補償範囲を本人限定ではなく配偶者限定(夫婦限定)に変更して、年齢制限も若い方に合わせればOKです。
多少保険料は上がりますが、補償範囲に妻や夫も含める事が出来ます。
また、記名被保険者(主に車を運転・使用する人)を等級が高くゴールド免許を所持していた配偶者にすると、保険料を安く出来るので検討してみてください。
ただし、運転頻度があまりに違うのに、保険料が安くなるからといってあまり車を使わない配偶者を記名被保険者にすると、告知義務違反となってしまいます。
最悪の場合、保険料が支払われない可能性もあるため注意をしましょう。
1人1台車を所有してそれぞれ保険に加入する
結婚後に車を買い替えた後も、夫婦それぞれで日常的に車を使用する場合は、夫婦で2台の車を所有する事になります。
そういった場合は、「セカンドカー割引」を利用しましょう。
等級が高い配偶者が加入している特約のセカンドカー割引を適用すると、お得になるケースが多いのです。
ただし、セカンドカー割引を利用するためには、次の条件を満たす必要があるので注意してください。
【セカンドカー割引の条件】
・1台目の用途車種が自家用8車種であること(通常の乗用車であれば大丈夫です)
・1台目の所有者が個人であること
・2台目が新規で保険に加入すること
・2台目の記名被保険者が、1台目記名被保険者本人or配偶者or同居親族であること
結婚のタイミングで車を買い替えるメリット・デメリット
現在の日本では、新車購入後に車を使用する平均年数は8.6年※1とされています。
一般的な買い替えペースがそこまで早くはない事を考えても、結婚だけを理由に車を売却したり、新たに購入したりしても良いのか分からなくなりますよね。
そこでここからは、どういったケースの場合は結婚のタイミングで買い替えるのがお得なのか損なのかを挙げながら、メリットやデメリットについてご紹介していきたいと思います。
新生活が始まる前にどうすれば良いか真剣に悩まれている方に、参考にして頂けたら幸いです。
※1:2018年のデータを参考にしています。
参考サイト:平均車齢(自動車検査登録情報協会)
メリット
下記のようなケースは、結婚のタイミングで新生活に適した車に買い替えるメリットが大きいと言えるでしょう。
- 独身時代は2,000ccクラス以上の維持費が高い車を所有していた
- 軽自動車しか所有していなかったが、結婚に伴い家族が増える事になった
- 新居周りの道が狭く所有中の車では通るのが大変
なぜなら、車は生活をする上での「道具」であり、ライフスタイルに合う物を使用した方が快適に過ごせるからです。
購入費は気になる部分ですが、新生活への必要経費として車の買い替えを検討してみてください。
デメリット
下記のようなケースは、結婚のタイミングで車を買い替えるデメリットが大きいと言えます。
- 転勤や引っ越しなどで、これからどんな生活スタイルになるか分からない
- 子供を作るか迷っている
なぜなら、これからの生活スタイルが決まっていない状態で安易に車を買い替えてしまうと、新生活が始まってから「あっちの車を選べば良かった」と後悔してしまう可能性があるからです。
こういった場合は、生活がある程度落ち着いて見通しが立つまで、新車の購入を我慢して計画的に動くのがおすすめでしょう。
結婚と車の買い替えのまとめ
結婚は、独身時代とは生活が大きく変わる人生の一大イベントです。
新生活で車の使用頻度が高いご家庭は、夫婦で話し合いライフスタイルに適した車への買い替えを検討してみましょう。
・夫婦二人で車を楽しむならSUVや輸入車
・子供や家族が増える予定があるならミニバン
・こだわりがなければコンパクトカー
しっかり二人で話し合ってから新車選びをする事で、快適な生活を送れるようになります。
一方で、結婚後の生活の見通しが立っていない場合は、落ち着くまで現在の状態を維持するのもおすすめです。
どちらにせよ、現在乗っている車を高く売る事も、買い替えの大きなポイントと言えます。
結婚前後で忙しい中でも、一括査定等を利用すれば複数の業者に査定依頼をする事が可能です。
結婚後に二人がする買い物の中でも費用が大きいからこそ、計画的に動いておくと後悔のない買い替えが実現しやすくなります。
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