「自動車保険の料金を節約したいなら、等級(とうきゅう)を気にした方が良い」
ネット上でもよく見る意見ですが、等級は自動車保険の割引・割増率に関係するものですし管理人も同意見です。
とは言え、下記のように実は等級について詳しく知らない方も多いはず。
・車買い替え時に等級の引き継ぎは出来るのか
・事故などで下がった等級も引き継がれてしまうのか
・どうしたらお得な等級引き継ぎが出来るのか
そこで、この記事では保険料の割引率を高い状態にしておきたい方に向けて、自動車保険の基本的な等級ルールについてご紹介していきます。
- とにかく簡単に!
- ここだけは最低限おさえておけば大丈夫!
上記のポイントをまとめてあるので、ぜひご一読いただければ幸いです。
車の買い替えではなく新規で自動車保険に加入する際の等級
保険料の割引・割増率を決める等級は、1~20等級(一部22等級)まで用意されており、基本的に値が大きいほど割引率が高いのです。
等級は1年間無事故であれば翌年から1等級上がり割引率も良くなりますが、事故を起こしてしまうと翌年から1等級~3等級下がり割引率が悪くなります。
買い替えではなく新規で車を購入し保険も新規加入する場合は、割引率が原則6等級からのスタートになるのです。
ただし、同じ新規契約時の6等級スタートでも、25歳以下の若年層の方は事故率が高い影響で通常の6等級よりも保険料が割増されているので注意してください。
また、6等級以上ではこれまで事故を起こして保険を使用した事があるかどうかという事も、割引率に関わってきます。
これを、「事故有係数」「無事故係数」と言いますが、同じ等級でも事故有等級の人の割引率は低く、一般的に10%~20%程度の差が生じます。
例えば、事故有20等級で契約する人よりも、無事故18等級で契約する人の方が保険料が安い場合もあるのです。
ですから、単純に等級が高い人ほど保険料が安いという訳ではない事を覚えておきましょう。
【年齢別】新規契約で6等級スタートの割引・割増率
新規契約時の年齢 | 割引・割増率 |
---|---|
18~20歳 | +28% |
21歳以上 | +3% |
26歳以上 | -9% |
年齢条件対象外車種 | +4% |
車を買い替え時の保険の等級引き継ぎに必要な車両入替
車を買い替える際の等級は、車両入替(自動車保険の対象車両を切り替える手続き)をする事で引き継がれます。
この手続きをせずに新車に乗ってしまうと、車の運転を無保険でしなくてはならないので注意してください。
車両入替についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、もっと知りたい方は合わせて参考にして頂ければ幸いです。
また、等級のランクについては、新規契約時から上がっていても下がっていても引き継がれます。
残念ながら、新規契約時よりも保険料が高い1~5等級になった状態で車を買い替えても、等級はリセットされないので覚えておきましょう。
保険会社を変えても等級の引き継ぎは可能
車を買い替える際に、今まで加入していた保険会社とは別の自動車保険に切り替える場合も等級の引き継ぎは可能です。
逆に言えば、例え現在加入中の保険を解約して別の保険会社に新規で契約し直したとしても、低い等級をリセットする事は出来ません。
なぜなら、他社の保険に加入し直したとしても、保険会社同士で顧客の等級についての情報共有が行われているからです。
等級のリセットを望む場合は、保険の更新をせずに無保険のまま満期日から13ヶ月以上過ごす必要があります。
ただし、無保険の期間は車を運転して事故を起こしても当然補償がありません。
等級リセットのために、13ヶ月以上無保険でいるのはリスクが高いと言えるでしょう。
家族間の等級継承!保険料を節約出来る
子供または配偶者などが買い替えではなく車を初めて購入する場合、基本は年齢条件付きの6等級スタートになります。
しかし、同居親族の中で値の大きい等級を持っている人がいる場合は、その等級を初めて車を購入する人に引き継げます。
【例】等級継承すれば、子供は父親の20等級を引き継ぎ保険料を節約出来るケース
自動車保険の加入者 | 等級のランク | 保険料の割引・割増率 |
---|---|---|
父親 | 20等級 | -63% |
18歳の子供 | 年齢条件付きの6等級 | +28% |
※等級継承後も父親が車に乗る場合は、父親の保険料が6等級からのスタートになります。
ただし、等級継承するためには家族であっても以下の条件を満たす必要があるので注意してください。
・記名被保険者と同居している
・記名被保険者の「配偶者」「親族」「配偶者の同居親族」である
2台目は引き継げなくても7等級からのスタートが出来る
買い替えではなく買い増しをして1人で2台の車を所有する場合、自動車保険は1台目の等級を引き継げる訳ではありません。
1台目の等級はそのままで、2台目は新規加入時のように年齢条件付きの6等級からのスタートになるのです。
ただし、「セカンドカー割引」という制度を利用すれば、2台目の自動車保険でも1等級上の7等級からスタート出来ます。(年齢条件付きはそのまま)
1台目と2台目の保険会社が別でもセカンドカー割引は適用されますが、以下の条件を満たさないと利用出来ないので注意してください。
【セカンドカー割引を利用する条件】
・2台目が自家用車である事
車買い替え時に保険の等級が引き継げないケース
ここまでご紹介した通り、等級は原則として「車を買い替えても」「他社の保険会社に乗り替えても」「同居している家族間であっても」引き継ぐ事が可能です。
しかし、以下のいずれかに該当する場合は、等級の引き継ぎが出来なくなってしまうので注意しましょう。
【自動車保険の等級引き継ぎが出来なくなるケース】
・自家用8車種以外の車種(自家用バスなど)に買い替えた場合
・中断手続きをせずに、13ヶ月以上保険を解約している場合
※1:6等級以下の場合は、7日以上経過しても等級が引き継がれます。
※2:自動継続特約が適用されていれば、満期日から数えて30日以内は等級を引き継げます。
長期間車に乗らないなら保険は中断手続きがおすすめ
先述した通り、13ヶ月以上自動車保険を解約したままにすると等級はリセットされてしまい引き継げなくなります。
そのため、7等級以上の自動車保険が掛かっている車に長期間乗らないと分かっている場合には、保険解約時に中断手続きをするのおすすめです。
中断手続きをすれば最長10年間は等級を引き継げるため、次の新規契約時も保険料を節約出来ます。
中断手続きをする場合は、以下の流れで解約した保険会社に「中断証明書」の発行を依頼してください。
【中断証明書を発行する手順】
2.廃車や譲渡など、中断理由を証明する資料を保険会社に提出
3.保険会社から中断証明書を送付してもらう
※保険会社によって、手順は若干異なります
車買い替え時の満期日前の保険解約は1等級分損する
1年間無事故で過ごし翌年から1等級上がると分かっている場合は、買い替え時に保険を途中解約するのはおすすめしません。
なぜなら、等級には下記のルールがあり、無事故なのに満期日前に途中解約してしまうと翌年の1等級分を損してしまうからです。
・満期日前に途中解約をして他社へ乗り替えると、新規保険に翌年上がる分の等級が反映されない
また、一括払いの方は、満期日前に途中解約すると解約返戻金を受け取れますが、返還されるお金はすでに支払った額よりも少なくなるので注意してください。
車買い替え時の保険の等級のまとめ
車買い替え時に保険料の節約を考えている場合は、等級についての基本的なルールを把握しておく事が重要です。
・他社の保険に乗り替える際は、満期日まで解約を待った方がお得になる
・2台目の自動車保険は、セカンドカー割引を利用すると1等級上がる
・長期間車に乗らずに等級を引き継ぎたいなら、中断証明書を発行する
知っているだけでお得な等級制度は多々あります。
ぜひこの記事を参考に賢い等級引き継ぎをして、家計の負担を減らしてください。
最大5,000社の公開入札で最高額が分かる【76万円も高くなる!?】
中古車を売る際、知り合いの業者や大手業者に依頼する方も多いと思います。 しかし、査定を依頼する業者によって大きく査定額が異なるため、適当に業者選びする事は避けなければなりません。
実際に、他の業者と比べて10万円単位で高く査定をしてもらった事例もある程。 知識が無いと買い叩かれるケースも多く、知恵袋や掲示板などを見ても悪い口コミが多い業者を見かけます。
【ユーカーパックで適正価格診断】
- 約30秒の入力で査定の最高額が分かる
- 最大5,000社の価格から比較が出来る
- 大手から地方の会社までネットワーク化
- 1社のみの連絡でしつこい営業・勧誘電話がない
- 相談、業者紹介など完全無料
- ディーラー下取りよりもお得
大きな特徴としては、他の一括査定でも言える事ですが、愛車の最高額が簡単に分かるという事です。 最大5,000の買取業者が入札を行うので、通常に査定依頼するよりも高く売れる可能性があります。
また、ユーカーパックが他の一括査定との大きな違う所は、ユーカーパックからの1社だけなので、沢山の業者の電話が迷惑という事。 しつこい営業もないので、他の一括査定で嫌な思いをしたという方でもおすすめが出来ます。
完全無料で利用する事が出来ますので、中古車の売却を検討している方は試しておいて損はありません。