燃費が良いイメージが強いハイブリッド車。
「次はガソリン車じゃなくてハイブリッド車を買おうかな?」と思っている方も多いはずです。
とは言え、ハイブリッド車にはメリットばかりではなく、もちろんデメリットも存在します。
特に中古車の場合は、そのデメリットが強く出やすいので購入時には注意が必要です。
そこでこの記事では、ハイブリッド車を買おうか検討している方に向けて、ハイブリッド車の6つのデメリットと5つのメリットを紹介していきます。
記事の後半では、おすすめのハイブリッド車も紹介しているのでぜひ合わせて参考にしてください。
購入前にチェック!ハイブリッド車の6つのデメリット
良いイメージばかり先行しているハイブリッド車にも、実は以下のような6つのデメリットがあります。
・静粛性の高さによる歩行者への危険性がある
・ハイブリッド車のバッテリー寿命が心配
・ハイブリッドシステムが故障すると修理費用が高い
・カタログ値ほど燃費性能が良くなるとは限らない
・ガソリン車に比べて車両が重くタイヤの減りも早い
「思ったよりも多いな」と感じた方も多いはず。
詳しい内容はこの次に一つひとつ説明していきます。
車両価格がガソリン車に比べて高い
ハイブリッド車はガソリン車に比べて、車両の本体価格が高いのが大きなデメリットになります。
ただし、実際にはハイブリッド車は様々な節税が受けられるため、最終的にはハイブリッド車を選ぶという方が多いようです。
【カローラの場合の例】
W×B(ガソリン車・CVT) | HYBRID S(ハイブリッド車) | |
---|---|---|
車両本体価格 | 2,315,500円 | 2,574,000円 |
エコカー減税 | - | 約22,500円 |
環境性能割 | 約19,000円 | 約63,100円 |
グリーン化特例 | 約27,000円 | |
合計額 | 2,296,500円 | 2,461,400円 |
※合計額の差:ハイブリッド車はガソリン車よりも合計で約164,900円高い
出典:トヨタ カローラ|エコカー対象グレード
静粛性の高さによる歩行者への危険性がある
ハイブリッド車は騒音が出にくい一方で静粛性が高く、歩行者や自転車ユーザーが音に気が付かない事で危険性が高まるといったデメリットがあります。
高齢者の中には耳が遠くなっている人も多いため、ガソリン車に比べて運転時にはさらに注意をする必要性が高いでしょう。
ただし、国土交通省ではそういったクレームを受けて、2016年10月7日に「ハイブリッド自動車等の車両接近通報装置」及び「前照灯の自動点灯機能」の義務化を発表しました。
そのため、以下の時期以降に発売された車には、歩行者や自転車ユーザーが車に近づいた時に危険を知らせる装置が設置されるようになります。
車両接近通報装置の設置時期 | 前照灯の自動点灯機能の設置時期 | |
---|---|---|
新車 | 2018年3月8日~ | 2020年4月~ |
継続生産車 | 2020年10月8日~ | 2021年10月~ |
出典:「ハイブリッド自動車等の車両接近通報装置」及び「前照灯の自動点灯機能」を義務付けます。-国土交通省
ハイブリッド車のバッテリー寿命が心配
ハイブリッド車のデメリットと言えば、バッテリー寿命を心配しなければならない点をあげる人が多いと思います。
なぜなら、バッテリーの交換となると、それだけで交換費用が10万円~20万円前後も必要になるからです。
しかし、それは初期に発売されたハイブリッド車の話。
現段階では、年式10年・走行距離10万キロの範囲内であれば、バッテリーの寿命をそこまで気にする必要はないと言われています。
- 中古のハイブリッド車を購入する予定の方
- 1台の車に10年以上乗り続けようと思っている方
上記に該当しない場合には、買い替えまで過度な心配せずに乗り続けても大丈夫そうです。
ハイブリッドシステムが故障すると修理費用が高い
ハイブリッド車の4つ目のデメリットとして挙げられるのが、ハイブリッドシステム故障時の高額な修理費用です。
その額は20万円前後になるケースが多く、ネット上では60万円も支払ったという意見もありました。
※ハイブリッドシステムとは…ハイブリッド車の中核とも言える部品
ただし、保証期間内であれば、無償で修理をしてもらえるケースが多いようです。
ハイブリッド車を購入する際は、販売店のアフターフォローや保証内容をよく確認するようにしておきましょう!
カタログ値ほど燃費性能が良くなるとは限らない
ハイブリッド車といえば燃費性能の良さが最初に挙げられますが、実際はカタログ値ほどの燃費性能はないのがデメリットになります。
なぜなら、カタログに記された燃費は、あくまでも条件の良い場所でプロの運転手が測定した場合の数値になるからです。
当然、公道で停止や発進を繰り返して素人が運転した時の実燃費とは大きな違いが出ます。
そのため、本当に燃費性能が良いハイブリッド車を選ぶためには、以下のようなサイトを参考に実燃費を調べる必要があるのです。
「燃費ランキングーe燃費(株式会社イード)」
ガソリン車に比べて車両が重くタイヤの減りも早い
ハイブリッド車には、ガソリン用の燃料タンクと電気式の駆動バッテリーが1台の車に詰め込まれており、ガソリン車に比べると車両が重くなっています。
そのため、車を支えるタイヤの減りや劣化についてのデメリットを指摘される事も多いです。
ただし、このデメリットについては、ハイブリッド車専用のタイヤに付け替えればある程度は解消される事が分かっています。
また、タイヤの位置交換(ローテーション)を適切に行えば、偏った摩耗を減らせるので「タイヤ選び」と「メンテナンス」に力を入れればリスクは少ないと言えるでしょう。
現ハイブリッド車のデメリットは減少中!中古車は注意
ここまで説明したように、かつてはハイブリッド車のデメリットとされてきた要素も、現在は改良が加えられてほとんど問題が起きなくなってきています。
今後はハイブリッド車がさらにアップデートされていく事が予想されるので、新車を購入する予定の方は、必要以上にデメリットを気にしなくても大丈夫そうです。
ただし、中古のハイブリッド車を購入予定の方は注意をしてください。
なぜなら、中古のハイブリッド車は以下のように、現行モデルにはないデメリットが発生する確率が高くなっているからです。
・歩行者や自転車ユーザーに危険を知らせる装置はついていない
・バッテリーが劣化している可能性が高い
・ハイブリッドシステムの故障確率も高く、保証も適用されないケースが多い
・現行モデルよりも実燃費は悪い可能性が高い
・タイヤの劣化が進んでいる可能性が高い
ハイブリッド車のデメリットを補う5つのメリット
「購入前にチェック!ハイブリッド車の6つのデメリット」で説明したデメリットも、ハイブリッド車のメリットで十分に補える可能性が高いのです。
むしろ、あなたの好みやライフプランと以下の5つのメリットとの相性が良ければ、ガソリン車ではなくハイブリッド車を選ぶ意味は大きくなると言えます。
・エコカー減税で節税になるケースが多い
・ガソリン車に比べてリセールバリュー(再販価値)が高い
・電気走行中は環境性能が高く静音性も良い
・電動コンプレッサー式エアコンなら涼しさが続く
詳しい内容はこの次に紹介していくので、参考にしてください。
年間走行距離が多い人は燃費性能の恩恵を受けやすい
「年間走行距離が多い人=遠距離運転をする機会が多い人」は、ハイブリッド車による燃費性能の良さをメリットとして実感しやすくなります。
なぜなら、基本的に車は街乗りのように信号停止が頻繁な道路よりも、高速道路のように信号が少ない道の方が車本来の燃費性能を発揮しやすいからです。
さらに、渋滞が多い都市部ではなく人口が少ない地方に住んでいる人の方が移動距離も多く停止回数も少ないケースが多いので、その恩恵を受けやすくなります。
年間のガソリン代を少しでも節約したい方で上記に該当する場合は、ハイブリッド車のデメリットよりもメリットに注目してみるのがおすすめです。
エコカー減税で節税になるケースが多い
「車両価格がガソリン車に比べて高い」でも説明しましたが、日本では環境への観点から、ハイブリッド車が優遇される以下の法律が整備されています。
【2019年10月からの自動車関係の税制】
・環境性能割:車両を取得した場合に、車両の取得価額に対して環境性能に応じた税率を課税
・グリーン化特例:排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて、自動車税・軽自動車税を軽減するとともに、新車新規登録等から一定年数を経過した自動車に対して自動車税・軽自動車税を重課
出典:自動車関係税制について(エコカー減税、グリーン化特例等)-国土交通省
そのため、節税を考えるのであれば、ハイブリッド車はデメリットよりもメリットが大きいと言えるです。
ガソリン車に比べてリセールバリュー(再販価値)が高い
ハイブリッド車は車両価格がガソリン車に比べて高めです。
しかし、ハイブリッド車はリセールバリュー(再販価値)がガソリン車よりも高いといったメリットがあるので、購入時のデメリットは売却時に取り戻せる可能性があります。
【トヨタ・ヴェルファイアの例】
ヴェルファイア | ヴェルファイアハイブリッド | |
---|---|---|
中古車相場 | 298.4万円 | 369.4万円 |
※出典:グーネット中古車の12月18日時点のデータ
また、以下のようなサイトを利用すれば、複数の販売店の査定額を比較できるのでより高額査定を目指す事も可能です。
サイト名 | 概要 |
---|---|
ユーカーパック | 営業電話は提携業者1本。自分で交渉せずに高額査定を狙いたい方向け |
カーセンサー | 営業電話は多め。自分で交渉してベストな高額査定を狙いたい方向け |
そのため、ハイブリッド車は購入時の値段だけではなく、売却時の値段も計算に入れてトータル的に損得を判断した方が良いでしょう。
電気走行中は環境性能が高く静音性も良い
ハイブリッド車の最大のメリットとも言える電気走行。
CO2排出量を抑えてくれるので環境性能が高く、早朝や深夜の運転でも寝ている人の迷惑にならない静音性を実現させてくれます。
そのため、狭い住宅街など人が密集している地域では、臭いや騒音の面を考えてもトラブルが起こりにくくデメリットよりもメリットが大きいと考えられるのです。
車のエンジン音や排気ガスが気になっていた方は、ぜひ一度ハイブリッド車の購入を検討してみたください。
電動コンプレッサー式エアコンなら涼しさが続く
近年では騒音や排出ガスによる環境問題の影響で、停車中に自動でエンジンを停止させる「アイドリングストップ機能」を搭載した車が増えています。
しかし、夏場にアイドリングストップ機能でエンジンが停止してしまうと、同時にエアコンも切れてしまうのがガソリン車のデメリットになっていました。
しかし、ハイブリッド車には電動コンプレッサー式のエアコンが搭載されているケースがあり、その場合には信号待ちの間でも涼しさを維持する事ができます。
そのため、エアコンが毎回切れるのがストレスだったという方には、電動コンプレッサー式のエアコンが搭載されているハイブリッド車を選ぶメリットが大きいのです。
デメリットよりメリットに注目したいハイブリッド車2選
ここからはハイブリッド車の中でも、デメリットよりメリットに注目したい車を2台紹介していきます。
具体的には「実燃費」「車両本体価格」「先進的なEV機能」などをポイントに、コンパクトカー・SUVのジャンルで以下の車を選定してみました。
- トヨタ・プリウス
- ホンダ・ヴェゼルハイブリッド
それぞれの車の詳しい性能は、この次に紹介していきます。
「どのハイブリッド車を選ぼうかな?」と迷っていた方は、ぜひ参考にしてください。
トヨタ・プリウス
トヨタ・プリウスはハイブリッド車の代表格とされている車です。
実際にハイブリッド車の最大の特徴である燃費性能については、e燃費アワード2018-2019の総合部門で1位を獲得しています。
また、ハイブリッド車でありながら故障率も非常に低く、J.D. パワー 2019 年日本自動車耐久品質調査ではミッドサイズ部門で1位(不具合が少ない)という結果が出ていました。
ただし、積載量がそこまで多くない点がデメリットになっているので、気になる方は1度車内の広さをチェックしてから購入するのがおすすめです。
【トヨタ・プリウスのデータ】
車両本体価格 | 2,565,200円~ 実燃費 |
実燃費 | SAMPLE |
出典1:J.D. パワー 2019 年日本自動車耐久品質調査
出典2:e燃費アワード2018-2019-総合部門
ホンダ・ヴェゼルハイブリッド
ホンダ・ヴェゼルハイブリッドの大きな魅力は、SUVなのにクーペのような高級感があるデザインです。
また、ハイブリッド車の中には静音性が高すぎて逆にデメリットになっているモデルも多いのですが、ヴェゼルハイブリッドはホンダらしいエンジン音を聞く事ができます。
そのため、ガソリン車のような走行性を求めている男性からの評価が高いようです。
ただし、タッチパネルが操作しにくいという意見も出ているので、購入前に試乗をして操作感を確認してみてください。
【ホンダ・ヴェゼルハイブリッドのデータ】
車両本体価格 | 2,505,555円~ |
実燃費 | 21.6~24.2km/L |
出典:e燃費
ハイブリッド車のメリット・デメリットのまとめ
それでは最後に、ハイブリッド車のメリット・デメリットをおさらいしていきます。
ハイブリッド車のデメリット
・静粛性の高さによる歩行者への危険性がある
・ハイブリッド車のバッテリー寿命が心配
・ハイブリッドシステムが故障すると修理費用が高い
・カタログ値ほど燃費性能が良くなるとは限らない
・ガソリン車に比べて車両が重くタイヤの減りも早い
ハイブリッド車のメリット
・エコカー減税で節税になるケースが多い
・ガソリン車に比べてリセールバリュー(再販価値)が高い
・電気走行中は環境性能が高く静音性も良い
・電動コンプレッサー式エアコンなら涼しさが続く
ハイブリッド車と中古車
・販売店&車選びを慎重に行うのがおすすめ
おすすめのハイブリッド車
・ホンダ ヴェゼルハイブリッド
ハイブリッド車は、年々アップデートされてきています!
年間走行距離が多い方や節税が気になる方は、ぜひハイブリッド車の購入を検討してみてください。
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