「自動車ローンって、繰り上げ返済した方がお得なのかな?」とお悩みの方。
たしかに、自動車ローンは繰り上げ返済をするとお金を借りている期間が短くなるので、余計に支払う利息分が減り経済的にお得になるケースが多いです。
しかし、ある3つの注意点を知らないまま繰り上げ返済をしてしまうと、あまりお得にならないばかりか逆に損をしてしまうケースもあります。
そこでこの記事では、自動車ローンで繰り上げ返済するメリット・デメリットや注意点を簡単にまとめてみました。
「繰り上げ返済をして、少しでも金銭的な負担を減らしたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
自動車ローンの繰り上げ返済と一括返済の違い
繰り上げ返済の説明を進める上で誤解のないように、まずは自動車ローンの「繰り上げ返済」と「一括返済」の違いを説明します。
すでに違いが分かっている方は、「自動車ローンの繰り上げ返済のメリット・デメリット」から読み進めてください。
自動車ローンの繰り上げ返済と一括返済の違いは、以下の通りです。
種類 | 概要 |
---|---|
繰り上げ返済 | ローンの一部を予定よりも早く支払う事 |
一括返済 | ローン全額の支払いを予定よりも早く終わらせる事 |
繰り上げ返済は、ボーナス等の臨時収入があった際にローンの金銭的負担を軽くするために利用されるケースが多いのです。
一方で、一括返済は結婚前に相手の親に挨拶に行くなど、一気に借金を無くして自分の信用情報をアップデートしたい場合に利用されるケースが多くなります。
自動車ローンの繰り上げ返済のメリット・デメリット
さて、漠然と「繰り上げ返済した方が良いのかな~?」と考えている場合には、繰り上げ返済した場合のメリット・デメリットについて先に理解しておくのをおすすめします。
なぜなら、あなたの状況によっては、繰り上げ返済をするメリットよりもデメリットの方が大きくなるといったケースがあるからです。
つまり、繰り上げ返済のメリット・デメリットが事前に分かっていると、
- 「返済額は本当に減るのか」
- 「繰り上げ返済をやめた方がいいケースに該当しないか」
上記のような事が分かるので、繰り上げ返済をするか否かの判断が下せるようになるのです。
メリット
自動車ローンの繰り上げ返済のメリットは、大きく分けて以下の2つです。
・金融機関に返済実績としてプラス評価をされる可能性がある
繰り上げ返済を利用すると、ほとんどの場合は元本(ローン残債※)からお金が引かれるので、元本にかかる予定だった利息が大きく減ります。
そのため、早い(ローン残債が多い)段階で繰り上げ返済をしておくと、カットできる利息分も多くなるのです。
さらに、新車やマイホームの購入などで新たにお金を借り入れる予定がある方は、繰り上げ返済をしてローン残債を減らせば信用情報が更新されて借入時の審査に通りやすくなります。
まだ返済していないローンの残額
デメリット
一方で自動車ローンの繰り上げ返済のデメリットは、大きく分けて以下の3つになります。
- 繰り上げ返済時に手数料がかかるケースがある
- 繰り上げ返済できないケースもある
- 手持ち資金に余裕がなくなる
繰り上げ返済をする場合、返済手数料として数千円前後のお金がかかるケースが多いです。
そのため、繰り上げ返済時期・返済額・返済回数によっては、繰り上げ返済した方がむしろ損をしてしまうケースもあります。
さらに、繰り上げ返済にはそもそも対応していない銀行もあるので注意が必要です。
また、繰り上げ返済をすると将来的な支払いは楽になるものの手持ち資金は減ります。
繰り上げ返済後に病気や事故などのトラブルで収入が減ってしまうと、生活が一気に厳しくなってしまうケースもあるので、繰り上げ返済は慎重に行うのがおすすめです。
自動車ローンの繰り上げ返済のお得度を決める3つの注意点
「デメリット」でも説明したように、自動車ローンの繰り上げ返済のお得度は、
- 繰り上げ返済に掛かる手数料
- 繰り上げ返済をする時期
- 繰り上げ返済額
- 繰り上げ返済の回数
上記項目など様々な要素によって異なってきます。
そのため、繰り上げ返済するか否か迷った際には、ご自身が加入されているローンの内容をよく確認するのがおすすめです。
具体的には、下記の3つの注意点を調べておくと、繰り上げ返済した際にお得になるかどうかが分かります。
2.繰り上げ返済時の各銀行の手数料
3.繰り上げ返済時期・金額・方法
利息の計算方法
自動車ローンの繰り上げ返済を考えている場合には、借入先の利息の計算方法が以下のどちらになっているかを確認してください。
- アドオン方式(利息が一定)
- 実質年率方式(元本が減れば、利息も減る)
なぜなら、アドオン方式はそもそも繰り上げ返済を想定して作られていないため、一括返済しか選べないからです。
また、仕組み上、一括返済する場合であっても利息軽減に繋がらない可能性が高いので注意が必要になります。
一方で、実質年率方式の場合は、元本が減れば利息も減る仕組みになっており、繰り上げ返済の恩恵を受けやすいです。
ただし、繰り上げ返済時に返済手数料がかかるケースも多いので、まずは手数料がいくらになるのかをチェックするのをおすすめします。
繰り上げ返済時の各銀行の手数料
では次に、自動車ローンの繰り上げ返済時の各銀行の返済手数料を紹介します。
銀行名 | 返済手数料 |
---|---|
三菱UFJ銀行 | 一律5,500円(税込) ネットからの手続きは無料 |
横浜銀行 | 一律5,500円(税込) ネットからの手続きは無料 |
三井住友銀行 | 一律5,500円(税込) |
千葉銀行 | 一律5,500円(税込) ネットからの手続きは無料 |
常陽銀行 | 無料 |
武蔵野銀行 | 無料 |
りそな銀行 | 無料 |
足利銀行 | 無料 |
※2019年12月時点の返済手数料です。該当の銀行がない場合は、「マイカーローン 借入先の銀行名」で検索してみてください。
上記の表を見ても分かる通り、有料の場合には繰り上げ返済1回あたり5,000円前後が手数料として取られるケースが多いのです。
利息と手数料を天秤にかけて、繰り上げ返済のお得度を考えてみてください。
繰り上げ返済時期・金額・方法
自動車ローンの繰り上げ返済の方法には、以下の2つの種類があります。
種類 | 概要 |
---|---|
期間短縮型 | 毎月の返済額は変えずに返済期間を短くする |
返済額軽減型(返済額減額型) | 返済期間は変えずに毎月の返済額を減らす |
前者の期間短縮型を選ぶと、支払期間が短くなって利息が減るのでお得です。
さらに、繰り上げ返済時期を早くして返済額も多くすると、早い段階で元本を減らせるので元手に掛かっていた利息を大幅に減らせるようになります。
一旦ここで、自動車ローンのお得度を決めるポイントをまとめていきます。
【自動車ローンのお得度を決めるポイント】
2.返済手数料と利息額を天秤にかけて、繰り上げ返済するか否か決める
3.繰り上げ返済は「期間短縮型」の方法で、「早い時期」に「多い金額」を返済すると、利息を大幅にカットできる
自動車ローンの繰り上げ返済の流れ
では次に、自動車ローンの繰り上げ返済の流れを説明していきます。
1.ローン残債の確認
まずは、総額でローンがいくら残っているのかを調べましょう。
借入先に繰り上げ返済を検討している事を伝えれば、下記を教えてもらえます。
- ローン残債の総額
- 現在の利息
- 繰り上げ返済時の手数料
その際に、繰り上げ返済した方がお得になるかどうかを相談すると、手数料などを加味した試算結果等を借入先に出してもらえるケースが多いのです。
2.繰り上げ返済の申し込み
繰り上げ返済の申し込み方法は、各銀行の公式サイトから確認できます。
『繰り上げ返済時の各銀行の手数料』で紹介している銀行公式サイトから、申込方法を確認してみてください。
3.ローン残債の再確認
繰り上げ返済完了後は、改めて繰り上げ返済後のローン残債が通知されます。
今後の返済計画を立てる上で重要な資料になるので、よく確認しておきましょう。
自動車ローンの繰り上げ返済をする一般的なタイミング
自動車ローンの繰り上げ返済をいつにしようか迷っている場合には、やはり資金力に余裕がある時がおすすめだと言えます。
なぜなら、「デメリット」でもお伝えしたように、突発的な事故や病気で収入が途絶えてしまうと繰り上げ返済後に生活が厳しくなってしまうケースが多いからです。
とは言え、一般的にはどんなタイミングで繰り上げ返済や一括返済をする人が多いのか気になる方も多いはず。
そこでここからは、よくある自動車ローンの返済タイミングを3つ紹介していきます。
ぜひ、あなたのライフプランと照らし合わせながら、参考にしてください。
ボーナス等で家計に余裕が出た時
ボーナスや特別手当などの臨時収入が入ったタイミングは資金に余裕が出るため、自動車ローンの繰り上げ返済を考える方が多いようです。
ただし、夏・冬のボーナスをそれぞれ繰り上げ返済に充ててしまうと、その回数分だけ余計な返済手数料がかかってしまう可能性があります。
「繰り上げ返済時の各銀行の手数料」を参考に、手数料があるかどうかを事前に確認してから繰り上げ返済を行うようにしましょう。
もし手数料が掛かる場合には、ある程度の資金がまとまってから繰り上げ返済に充てるか一括返済を選ぶ事で、返済手数料が多く取られてしまうのを避けられます。
車の売却や買い替えをしたい時
自動車ローンを支払い中の車を売却または買い替えしたい場合には、ローンの返済が求められる可能性が高くなります。
なぜなら、自動車ローンを使って購入した車は、借入先の担保になっているケースが多く、ローンを返済しないと勝手に売買できないようになっているからです。
ただし、ほとんどの場合は繰り上げ返済ではなく一括返済を求められます。
前のローンを引き継ぐ形で新たにローンを組み新車を購入できるケースもあります。
しかし、月々の支払いは厳しくなるので、少しでもローン残債は減らしておくのがおすすめです。
車を廃車にする時
自動車ローンを支払い中の車を廃車にする場合も、繰り上げ返済ではなく一括返済を求められるケースが多くなります。
理由は「車の売却や買い替えをしたい時」と同じく、自動車ローンを使って購入した車は借入先の担保になっているからです。
ただし、事故など予期せぬアクシデントで廃車にせざる得なくなった場合には、救済措置として分割でお金を返済していく方法が適用されるケースもあります。
自分都合の廃車ではない時は、まず自動車ローンの借入先である銀行やディーラーに今後の返済方法について相談してみるようにしてみてください!
自動車ローンの繰り上げ返済のまとめ
それでは最後に、自動車ローンの繰り上げ返済についておさらいしていきます。
繰り上げ返済と一括返済の違い
・一括返済:ローン全額の支払いを予定よりも早く終わらせる事
繰り上げ返済のメリット
・金融機関に返済実績としてプラス評価をされる可能性がある
繰り上げ返済のデメリット
・繰り上げ返済できないケースもある
・手持ち資金に余裕がなくなる
繰り上げ返済のお得度を決める際の3つの注意点
・返済手数料と利息額を天秤にかけて、お得な場合には繰り上げ返済する
・繰り上げ返済は「期間短縮型」「早い時期」「多い金額」を意識するとお得になる
繰り上げ返済の流れやタイミング
・繰り上げ返済後は、ローン残債を再確認して今後の資金計画を練る
・繰り上げ返済は、ボーナスなど臨時収入が合った時がおすすめ
・買い替えや廃車のタイミングは、一括返済を求められる事が多い
自動車ローンは繰り上げ返済をすれば、絶対にお得になるというわけではありません。
あなたの借入先や返済時期等をよく見極めて、繰り上げ返済をするか否かを慎重に検討していきましょう!
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