自動車ローンの繰り上げ返済は得？メリットや手数料等も解説

自動車ローンは契約時に返済回数や期間を決めます。
しかし、時には家計に余裕が出て少しでも早くローンを返済したい事もあるでしょう。

そんな時に多くの人が考えるのが、ローンの繰り上げ返済です。
今回の記事では、この自動車ローンの繰り上げ返済に関する情報をまとめて解説していきます。

本当に繰り上げ返済を行うべきか分からない人や、どのタイミングで行うか悩んでいる人などはぜひ参考にしてみてください。

自動車ローンの繰り上げ返済の種類や手数料

自動車ローンの繰り上げ返済と聞くと、一般的には残っているローンを全額返済する方法がイメージされます。
しかし、実際には全額返済だけでなく、他にも繰り上げ返済の方法があるのです。

この自動車ローンの繰り上げ返済の種類と、それぞれの手数料について解説していきます。

この種類の違いを知っておく事で、自分に合った返済を行えるようになります。
基本としてしっかりと種類ごとの特徴と、手数料を把握しておきましょう。

種類は一部繰り上げ返済と全額繰り上げ返済の2つ

自動車ローンの繰り上げ返済には主に以下の2つの種類があり、それぞれ違う特徴を持っています。

1.一部繰り上げ返済

2.全額繰り上げ返済

一言に自動車ローンの繰り上げ返済と言っても、一部のみを返済する方法と残債全てを返済する方法の2つの種類があります。

自動車ローンの繰り上げ返済時の手数料を一覧でチェック

自動車ローンの繰り上げ返済時の手数料を、代表的な金融機関ごとに分けて一覧でチェックしてみました。

自動車ローンの繰り上げ返済を行う時の手数料は、金融機関や申込み方法等によって大きく変わります。
上記以外の金融機関のローンを利用している場合は、まず各ホームページ等で確認しておくと良いでしょう。

自動車ローンの繰り上げ返済の主なメリット

自動車ローンの繰り上げ返済の主なメリットについて見ていきましょう。

• 実質年利のローンの場合は、総支払額が安くなりお得
• 車両の所有権が手に入る

それぞれのメリットについて、これから1つずつ詳しく解説していきます。
これらのメリットを知る事で、繰り上げ返済を行うべきかの判断がある程度出来ます。

特に繰り上げ返済すべきか悩んでいる方はしっかりと確認しておきましょう。

実質年利の場合には総支払額がお得になる

自動車ローンの繰り上げ返済を行う1つ目のメリットは、総支払額が安くお得になる事にあります。
しかし、全てのローンで総支払額が安くなるわけではありません。

銀行やディーラーのローンでよく採用される「実質年利」と呼ばれる方式で利息が計算されている場合は、利息が減るので支払額が安く済みます。
一方で、信販系のローンでよく採用される「アドオン」という方式で計算されている場合には、利息が減らない事もあるので注意が必要です。

そのため、自動車ローンの繰り上げ返済を行うべきか悩んでいる人は、手数料と合わせてどのような方式で利息が計算されるローンなのかも確認するようにしてください。
もし実質年利だった場合には、前向きに繰り上げ返済を検討すると良いでしょう。

車両の所有権をすぐに手に出来る

通常マイカーローンの返済中は、車の所有権はドライバーにはありません。
返済が出来ない等の緊急時のために、ディーラーや金融機関側はローン完済時までは所有権を渡してくれないのです。

しかし、繰り上げ返済で完済してしまえば、その所有権をすぐに手に出来ます。
所有権を手に出来れば、後は自分の好きなようにその車を売却したり、廃車にする事が出来るのです。

そのため、近い内に車の売却や廃車等を考えている人にとっても、自動車ローンの繰り上げ返済は向いている返済方法だと言えるでしょう。

繰り上げ返済にはデメリットもあるので注意

反対にデメリットと言えるポイントもあるので注意が必要です。

後々になって後悔しないためにも、メリットと十分に比較した上で利用するようにしてください。

自動車ローンの繰り上げ返済がおすすめ出来るタイミング

自動車ローンの繰り上げ返済がおすすめ出来る具体的なタイミングについて解説していきましょう。

• 資金的な余裕がある時
• 車の買い替えや廃車にしたい時

なぜそれぞれのタイミングが繰り上げ返済に適しているのか、その理由について1つずつ詳しく見ていきます。

一括返済が負担にならない資金的に余裕がある時

繰り上げ返済で無理をしてしまうと、その後の生活で現金が足りなくなる可能性があります。
そうすると、高い金利のカードローン等を利用してしまい、結果として損する事もあるのです。

そのため、基本的には一括返済をしたとしても、その後余裕を持って生活出来る状態だと判断出来てから繰り上げ返済を行うようにしましょう。

車を売却（買い替え）・廃車にしたい時

自動車ローンの返済中の所有権は、ディーラー等にあります。
そして、所有権が無い状態だと買取に出した時の下取り価格がローンの残りを超えなければ、基本的に売却する事が出来ない事が多いのです。

また、廃車は買取とは違ってそもそも金銭が発生するものではないため、どのような理由があれ残債を返済しないと廃車にする事が出来ません。

このような理由があるため、車を売却したい時や廃車にしたい時も1つの適したタイミング（もしくは返済しないといけないタイミング）と言えます。

自動車ローンの繰り上げ返済時の具体的な手続きの手順

自動車ローンの繰り上げ返済を決めた時の具体的な手続きの手順について解説します。

実際の手続き自体は複雑ではありませんので、余裕を持って手続きを進めるようにしましょう。

ローン完済後は所有権を移す手続きも忘れずに行う

自動車ローンの繰り上げ返済の手続きは、上記の通り比較的簡単です。
ただ、ローン完済後にもう1つだけ忘れずに行うべき事が残っています。

それは車の所有権を移す手続きです。
ローン返済中の所有権はディーラーや金融機関が持っています。

しかし、ローンを繰り上げ返済で完済したからと言って、その所有権が自動で切り替わるわけはないのです。
もしそのまま放っておくと、名義変更や抹消手続等が出来ない等のトラブルの原因となってしまいます。

ですので、ローンを完済した後は出来るだけ早い内に所有権を移す手続きも行うようにしましょう。

自動車ローンの繰り上げ返済のまとめ

自動車ローンの繰り上げ返済に関する情報を簡単にまとめます。

【繰り上げ返済の種類】

• 一部繰り上げ返済（期間短縮型と返済額軽減型がある）
• 全額繰り上げ返済

【繰り上げ返済の主なメリット】

• 実質年利の場合だと総支払額が安く出来る
• 車両の所有権をすぐに移せる

【繰り上げ返済のデメリット】

• 無理をすると現金・貯金が足りなくなり、カードローン等を利用したりして結局損をする
• アドオン方式のローンだとそもそもメリットが得られない事もある

【繰り上げ返済に適したタイミング】

• 一括返済が負担と感じない程度の金銭的な余裕がある時
• 車の売却や廃車等の所有権が必要な時

【繰り上げ返済の具体的な手続きの手順】

繰り上げ返済はローンの方式にもよりますが、手数料等を考えて正しいタイミングで行えば、総支払額を安く出来る大きなメリットのある返済方法です。
そのため、繰り上げ返済を実際にする時には、ぜひ上記の情報を参考にして手続き等を進めてもらいたいと思います。

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