車検を通す場合、整備や部品交換で多くの費用が発生します。
そのため、いっそ車検を通さずに、新しく車を買い替える選択をする方は多いのです。
しかし、実際の所は車検を通す場合と車を買い替える場合で、どちらが賢い選択なのでしょうか。
車検間近・車検切れのタイミングで車を買い替えるのは、車を持っている方で最も多い時期です。
車を買い替えるかどうかを考えるには、絶好のタイミングと言えるでしょう。
普段、車を買い替えるかどうかを考える機会はあまりありません。
しかし、車検で高い出費がある事が事前に分かっていると、ご自分が損をしないためにどの選択肢を選べば良いか考えて行動出来るでしょう。
今回は、車検と車の買い替えについてご紹介していきます。
車検前に車を買い替える場合の費用
車検切れの前に車を買い替える場合の費用は、購入予定の車種(普通乗用車か軽自動車か)や「新車」「中古車」などで大きく違いが出ます。
また、車本体の費用の他に、以下のような法定費用や手数料が発生します。
法定費用
・自動車重量税
・自動車取得税(消費税10%増のタイミングで廃止)
・環境性能割(消費税10%増のタイミングで導入される税金)
・自賠責保険料
・消費税
・リサイクル料金
上記の法定費用は、一切値引きが出来ない費用です。
法定費用だけでも、10万円近くは掛かってくるでしょう。
手数料
・車庫証明代行費用
・下取り費用
・納車費用
買い替えの際には、上記のように1~3万円程度の代行費用が掛かるのです。
手数料は販売店によって金額が異なってきますし、値引きをしてくれる可能性もあります。
また、車庫証明や納車については、自分で行えば手数料は掛かりません。
とは言え、車の買い替えは本体価格以外に多くの費用が掛かってくるので、かなり高い出費になるのは想像出来るでしょう。
重量税や自賠責保険料は、購入予定の車の車種や車両重量によって税額が変わるので注意してください。
車を買い替えないで車検を通す場合の費用
車を買い替えずに車検を通した場合の費用についてご紹介します。
車検で掛かる費用は、以下の通りです。
法定費用
・自賠責保険料
・検査手数料
車検基本費用
・事務手数料
部品交換費用
上記のような費用が掛かってきます。
部品交換は、車検を通すために交換が必要な部品がある場合に発生するため、部品によって価格に差が出るでしょう。
車検で部品交換を勧められやすい部品と、だいたいの価格・工賃の目安を以下にまとめました。
部品名 | 本体 | 工賃 |
---|---|---|
タイミングベルト | 3,000~8,000円 | 30,000~60,000円 |
ベルトテンショナー | 5,000円~ | 5,000円~ |
ウォーターポンプ | 3,000円~ | 10,000~30,000円 |
バッテリー | 5,000~40,000円 | 1,000~2,000円 |
タイヤ | タイヤの種類で大幅に異なる | 1本1,000~2,000円 |
ワイパー | 1本1,000~2,000円 | 1本500円~1,000円 |
特に、タイミングベルトやバッテリーは、交換・点検を怠ると突然動かなくなる恐れがあります。
費用は高いのですが、長く乗り続けるために必要な出費です。
車検前に車を買い替える場合の損得
車検前に車を買い替える場合には、どんな損得があるのでしょうか。
それぞれ簡単に説明します。
買い替えのメリット
車検を通さずに買い替えるメリットは、以下の3つと考えられます。
- 新しい車や自分が乗りたかった車を購入出来る、乗る事が出来る
- 今乗ってる車を今の内に売る事で高額買取が期待出来る可能性がある
- 車を買い替えたら今の車に掛ける車検費用を支払う必要がない
上記の3つの中でも、特に1つ目のメリットは魅力的に感じるでしょう。
今の車が古くなり、新しい車にして心機一転したい方は、思い切ってずっと乗りたかった車を探してみるのも楽しいと思います。
買い替えのデメリット
反対に、車検間近の車を買い替えた時に、どんなデメリットがあるのかお話しします。
- 新しい車を買い替える費用が高い
- 買い替えの際に必要な手続きが面倒
1つ目の費用については、先ほどお話ししたように、車の本体以外にも高い出費がある事が分かります。
また、それに伴って2つ目のデメリットである「手続きの手間」が発生します。
車を買い替える際、新しい車を選ぶ手間、価格交渉の手間、売買契約や新たに車を取得した事等を証明する書類の提出が必要です。
また、今の車を売ったり廃車したりする場合も、その都度書類の提出や手続きをしなければなりません。
廃車依頼も費用が発生しますし、車を売却する際は査定や値上げ交渉も必要な場合があります。
「車を買い替えたいけど今は忙しいからそんな事をする暇はない」と感じる方は、車の買い替えのタイミングを少し後にした方が良いかもしれません。
また、車を買い替えるとしても、上記のようなデメリットで手間が掛かるという事は頭に入れておきましょう。
車を買い替えずに車検を通す場合の損得
車を買い替えずに車検を通した場合には、どんな損得が考えられるのでしょうか。
買い替えの際の損得と同様に、こちらも簡単に説明します。
車検を通すメリット
車検を通すメリットは、以下の点だと考えられます。
- 買い替えによる高い費用が掛からず車検代のみで済む
- 車検を通す事で今の車を乗り続けられる
車検を通すよりも、車を新たに買い替える方が費用が高くなる可能性が高いのです。
そのような場合は、経済的に考えると車検を通す方がお得と言えます。
また、今の車を大事に乗り続けたいという方は、車検の他にもこまめに点検・部品交換をする事で長く乗り続けられます。
まだ車を買い替えるタイミングではないと考える方は、車検を通して次回の車検時に検討するようにしましょう。
車検を通すデメリット
- 長く乗り続けると車検費用が高額になる
- 今の車を売る時に買取価格が下がる可能性が高い
上記が車を買い替えずに車検を通した場合のデメリットです。
今の車を長く乗り続ければ続けるほど、車を維持するための整備や修理で高い費用が掛かります。
車検を通すにも、20万~30万円近く掛かる事もあります。
それでも今の車を大事に乗り続けたい方にとっては、必要経費と感じるでしょう。
しかし、新しい車にしたい方は、車検間近に手放してしまうのも有りです。
今の車を買取査定に出したい方も、早めに出さないと査定額が下がります。
そのため、今の内に査定をして車の価値を調べておきましょう。
車検を通すか買い替えるかを考える目安
今の車の車検を通すか、新たに車を買い替えるか、どちらが得な選択肢なのか考えがまとまらない方は、目安になるポイントを見て決めましょう。
考えられる目安をご紹介しますので、参考にしてください。
車検前までの車の走行距離
1つ目は今の車の走行距離が目安になります。
車の買い替えの目安は10万kmです。
車を購入する際、中古車の走行距離が10万km以上だと購入したがらない傾向があります。
そのため、走行距離10万km以上走った車を売却しても、中古車販売業者は安い査定額しか提示してくれない可能性があるのです。
もし今の車が10万km未満であれば、今の内に買取査定に出すと少しでも高い査定額で買い取ってもらえる可能性があります。
そのため、車検前のタイミングで車を買い替えるのは賢い選択でしょう。
車検前の車の状態や修復歴
今の車に事故歴や修復歴がある場合、車を高く売却したくても査定額は期待出来ません。
走行距離も多いようなら、このまま車検を通して乗りつぶしてしまった方がお得だと思われます。
もし今の車が無事故・修復歴ゼロ、走行距離も比較的少ないようなら、中古車としての価値も十分あります。
この状態の車であれば、高額査定を付けてもらえるかもしれません。
修復歴・事故歴のない車をお持ちの方は、1度買取査定を依頼して高い査定額であればそれを資金に車を買い替えるのも手です。
車検前までの車の年数
車検を通すか車を買い替えるかの目安になるポイントは、車の年数もその一つです。
新車登録から6年未満で走行距離が10万km未満の場合、中古車として売り出しても価値が十分にあります。
買取査定に出しても高い査定額が期待出来ますので、車の買い替え資金に充てられます。
もし6年未満でも、10万km以上走行している場合は高額査定は期待出来ないので、このまま車検を通した方が良いでしょう。
6年以上の車であっても、走行距離が10万km未満であったり、人気車種なら買取査定で高い査定額を出してもらえる可能性があります。
古い車だからと何もせず車検に出すよりも、せっかくなので1度買取査定に出して車の価値を知るのも大切です。
また、目安は新車登録から6年目の他に13年目もあります。
新車登録から13年目は、自動車税や重量税が増額される年です。
ただでさえ高い税額がさらに1万円以上増えるので、痛い出費だと思います。
節税のためにも、車検を通さずに車を買い替える方が良いでしょう。
車検前のライフスタイルから車を買い替えるか決める
車検間近に車を買い替えるかどうかを決める際、ご自分のライフスタイルも目安になります。
・転職や引越しで勤務地が遠くなり燃費が良い車が欲しい
・家族や友人など大人数を乗せて遊びに行ける車にしたい
・子どもが巣立って夫婦2人になったので小さい車に買い替えたい
・定年後の趣味の車に買い替えたい
上記のようなライフスタイルの変化や趣味のために車を買い替えたい方は、これらを目安にして車検前に車を買い替えるのも良いでしょう。
車検を通さずに車の買い替えをおすすめする場合
ライフスタイルを目安に、車検を通すか車を買い替えるかを考えて選択肢を決める事も出来ます。
しかし、中には車の買い替えをおすすめする場合もあります。
これは、先ほどもご紹介した車の走行距離や年数なども関係してきます。
車の走行距離が10万km未満で、新車登録年数が6年未満の場合、今の車を売却すると高い買取価格が期待出来るのです。
高い買取価格が付くと、その分を車の買い替え資金に充てられます。
お得に車を買い替え出来るというのは大きなメリットです。
そのため、車検間近の車の走行距離が10万km未満・登録年数が6年未満の場合は、一度査定を受けて買取額を確認しましょう。
高い査定額なら思い切って買い替えをおすすめします。
車を買い替えずに車検を通した方が良い場合
反対に、車を買い替えずに車検を通した方が良いのは、走行距離も多くて登録年数も長い場合です。
この状態の車は買取査定をしても高い査定額は期待出来ず、むしろ車検を通して維持する方がお得な場合があります。
また、欲しい車が見つからないのに、とりあえず車を買い替えるといった決断は後悔するかもしれません。
そのため、車検を通して車を大事に乗り続けながら、欲しい車の購入資金を貯めるようにした方が経済的で賢い選択肢でしょう。
一度、査定をしてみてから判断するというのも良いと思います。
査定をしたからと言って絶対に売らなければならないという事もありません。
車検前に車を買い替える場合の注意点
車検前に車を買い変える場合、気を付ける点が3つあります。
2:納期に注意をする
3:新しい車の次の車検のタイミングを把握する
複数業者と比較をする
1つ目は、今の車を売却する際は、複数の業者に買取査定を依頼し比較した方が良いという事です。
これは、業者によっては安い査定額を提示する所もあるため。
複数業者に査定依頼をすると、査定額を比較出来ます。
高い買取価格の業者に買取を依頼出来るので損し辛くなるのです。
ネットでは一括査定サイトもあるので、そこに依頼すると楽に出来ます。
ただ、サイトによっては、査定依頼をすると業者からの営業電話が頻繁に来る所もあります。
営業電話のメリットは、直接査定額の交渉が出来る点です。
しかし、不要な方は営業電話の比較的少ないサイトを選びましょう(ユーカーパックなどは電話が1社のみです)。
納期に注意をする
2つ目は、新しい車の買い替え時は、納期に注意する必要がある事です。
なぜかと言うと、車検が切れる前のタイミングに新しい車の納期を設定しないと、結局前の車の車検代も支払わなければならないケースがあるため。
購入予定の販売店やディーラーに、必ず納期はいつ頃になるかを確認しておきましょう。
新しい車の次の車検のタイミングを把握する
3つ目は、購入する車の次の車検のタイミングです。
中古車の中には、車検を受けたばかりの車、残りの車検までの期間が少ない車、車検切れの車など様々な状態の車があります。
車検切れの車を購入する場合、当然ですが車検代を支払う必要が発生します。
もし車検切れだと気付かずに運転してると違反行為になります。
30万円以下の罰金支払いと6点の減点になりますので、必ず車検切れ等は確認しましょう。
車検と買い替えのまとめ
車検と車の買い替えについてご紹介しました。
車検前に車を買い替えるかどうかを考えるのは絶好のタイミングです。
しかし、車検を通すか買い替えるかは、車の状態などで損得が変わってきます。
車を買い替えるか車検を通すかで迷っている方は、それぞれの場合でどのくらい出費があるのかをシミュレーションしてみましょう。
車検を通す場合
・車検基本費用
・部品交換費用
車を買い替える場合
・手数料
・車の本体価格
また、今の車の状態も確認しておく必要が有ります。
・今の車の新車登録年数が6万未満か以上か
・自分のライフスタイルを考えて車の買い替えが必要か否か
ただ、車を買い替えるか車検を通すか悩んでいる方は、試しに1度は買取査定に出して自分の車の価値を知っておくと決断もしやすいと思われます。
車検前に車の買い替えを決めた方は、次に購入する車の納期に注意する事、次の車の車検がどのくらい残ってるのか、もしくは車検切れなのかなどもしっかりと確認しましょう。
車検を受ける場合でも、車を買い替える場合でも高い出費が発生するので、しっかりと考えた上で決めるようにしてください。
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