中古車の試乗

中古車は新車に比べて、試乗できるかどうかが非常に重要になります。
なぜなら、中古車には試乗しないと分からない不具合が隠されているケースが多いからです。

試乗をして、車の状態を正しくチェックできれば、品質の良い中古車をお手頃な価格で手に入れられます。
そこでこの記事では、中古車を試乗してから買いたいと思っている方に向けて、

  • 中古車の試乗はどんな場合でもできるのか?
  • 試乗時の注意点やチェックポイントはあるのか?

上記を中心に、より良い中古車を手に入れる方法を解説してきます。
まずはこの記事で、粗悪な中古車を掴まされないためのコツを掴んでいきましょう!

中古車の試乗は可能なのか?出来ないケースも解説

中古車はもちろん、ほとんどの場合は試乗が可能です。
販売店もできるだけ購入に繋がるように、「実際に運転してみてはいかがですか?」と声がけしてくれるケースも珍しくありません。

ただし、以下のような事情で、販売店によっては試乗を断られるケースもあります。

【試乗ができない4つのケース】

1.車検やナンバーがない(試乗できる販売店の私有地がなく、公道も走れない)
2.仕入れたばかりで整備が終わっていない
3.保険に加入していないので事故に対応できない
4.契約前提でないと試乗できない

とは言え、販売店に言われるがままに試乗しないで中古車を購入するのは、リスクが高い行為だと言えるでしょう。

中古車を試乗しないで購入するデメリット

中古車を試乗しないで購入するデメリットは、主に以下の4つです。

・ハンドルやブレーキの効き具合が分からない
・エンジンやミッションの調子を体感しにくい
・運転中の見え方が想像つかない
・車幅の感覚がつかみにくい

つまり、試乗しないと正確な車の状態や乗り心地を把握できないため、購入するかどうかの適切な判断が下せなくなってしまいます。
また万が一、購入後に車の不具合を見つけても、中古車はクーリング・オフ制度がないので簡単にはキャンセルできないケースが多いのです。

たとえどんなに理想の車に出会っても、中古車を試乗しないで買うのは避けておくのが無難でしょう。

中古車を試乗する際の流れ!必要書類は?

中古車を試乗する際の流れと必要書類は

中古車を試乗する流れは、大きく分けて以下の4つです。

1.【予約】販売店に希望車種の試乗予約ができるかを、電話やサイト経由で確認
2.【準備】販売店から指示された必要書類や道具を準備する
3.【決定】現車確認が済んだら、販売店に購入の有無を伝える
4.【契約】購入する場合は見積書を見て契約する

予約なしでも試乗させてもらえる場合もあります。
しかし、販売店によっては試乗に対応していないケースもあるので、事前に問い合わせておくのがおすすめでしょう。

試乗の際に必要な書類や道具は、一般的に以下のようなものが挙げられます。

【試乗時に必要な書類や道具】

・運転免許証
・任意保険証(他車運転特約※2が付帯している場合)
・運転に必要な眼鏡や靴
・同意書(未成年者が運転する場合)

※1申込書や誓約書は、販売店側が用意してくれます。
※2他車運転特約とは、契約者が第三者の車を借りて事故を起こした際も補償金が出る特約の事です。

中古車を試乗する前に知っておきたい注意点

中古車を試乗する前に知っておきたい注意点

中古車を試乗する前は、下記の3つの注意点について知っておくと良いでしょう。

  • 仮ナンバーの中古車の試乗
  • 試乗時の事故と販売店の自動車保険加入の有無
  • アンケート記入によるしつこい営業

なぜなら、上記について知らないと、試乗後に予期せぬトラブルや個人情報の取り扱いでめんどくさい状況に追い込まれてしまう可能性があるからです。

では早速、どんなポイントに気をつければ良いかについて、それぞれの注意点毎に詳しく解説していきます。

仮ナンバーの中古車の試乗

販売店から仮ナンバーが付けられた中古車に乗って、公道で試乗する事を提案された場合には注意が必要でしょう。
なぜなら、仮ナンバーは本来「車検切れの車を車検場に持っていく」など限定された目的以外で使用するのを法律的に認められていないからです。

つまり、販売店に提案されたまま「試乗目的」で仮ナンバー車を公道で運転してしまうと、仮ナンバーの不正使用であなたが罪に問われてしまう可能性があります。
もちろん、車検切れの中古車でも、ナンバーなしのまま販売店の私有地内で試乗するのであれば全く問題はありません。

知らぬ間に販売店の犯罪に巻き込まれないように、仮ナンバーの試乗は断るようにしてくださいね!

試乗時の事故と販売店の自動車保険加入の有無

中古車の試乗時の事故であっても、責任に問われるのは販売店でなく運転手であるあなたです。
当然、事故の内容に合わせて、下記などの責任が追及されます。

  • 免許の減点
  • 反則金の支払い
  • 被害者や物損に対しての損害賠償金の支払い

ただし、販売店が自動車保険(自賠責保険)に加入している場合は、補償金が請求できます。
そのため、試乗予約をする際には、万が一を想定して下記を事前確認しておくと安心でしょう。

・試乗時に事故を起こしてしまったら、販売店側はどのような対応をとるのか
・販売店が加入している自動車保険(自賠責保険)はあるのか

また、あなたが加入している保険に他車運転特約が付いている場合は、その保険から補償金を請求する事もできます。

アンケート記入によるしつこい営業

「中古車の試乗はするけど、購入するかは決めていない」という場合には、試乗時に求められる販売店のアンケートに事細かに記入するのは避けておくのがおすすめでしょう。
なぜなら、たとえ試乗後に契約に至らなかったとしても、販売店からその後にしつこい営業メールや電話がかかってくる可能性があるからです。

必須項目は記入を求められるかもしれません。
ただ、下記は「家電がない・メールアドレスは使っていない」などの理由を付けて記入を回避できます。

  • 家の電話番後
  • メールアドレス

携帯の番号を書いてしまった場合は、営業電話がかかってきた後に着信拒否をすれば、電話対応に時間を取られずに済むので試してみてください。

中古車を試乗する際のチェックポイント

中古車を試乗する際のチェックポイント

中古車を試乗する際は、運転してみないと分からないポイントを重点的に見ていきます。
具体的には、下記のあたりを意識的にチェックしていきましょう。

・エンジン音やガタツキ
・マフラーの煙
・ハンドルの操作性
・アクセルやブレーキの効き具合
・電気まわりの動作やシートの座り心地

試乗時間は10分~15分ほどで終わるケースが多いので、チェックポイントはあらかじめ頭に入れておくのがおすすめですよ!

では次に、項目別には具体的にどんな所を見たら良いのかについて解説します。

エンジン音やガタツキ

中古車の試乗してまずチェックしたいのは、エンジン音とガタツキです。
必ず窓を開けた状態で走行して、確認をしましょう。

もし、エンジンをかけたときに「カタカタ」と音がなる場合は、エンジンルームのタペット(吸排気バルブ)とカム(機械装置)の隙間が、以下の理由で大きくなっている可能性があります。

・スプリングの摩耗や劣化
・エンジンオイルの劣化
・調整機能の狂い
・カムやタペットの劣化

その場合は修理や調整が必要になるので、納車前の整備代を販売店に負担してもらえるか否か問い合わせてみてください。

マフラーの煙

中古車の試乗した際にぜひチェックしてほしいのが、マフラーから出る煙です。
エンジンを付けた後・消す前・加速中・減速中の煙の色や臭いを確認しましょう。

もしも、大量の白煙や黒煙・匂いのある白煙がマフラーから出ている場合には、何らかのエンジントラブルを起こしている可能性があります。

販売店に確認をお願いして、納車前に整備費用を負担してもらえるか相談しましょう。
ただし、気温が低い日に出る白い湯気のようなものは、ほとんどの場合は水蒸気なので問題はありません。

判断が難しい場合は、「マフラー 煙」で画像や動画検索すると、水蒸気と危険な白煙や黒煙を比較することができます。

ハンドルの操作性

中古車の試乗したら、まずは車が真っ直ぐ走るかをチェックしましょう。
直線道路に出てから、一定の速度をだして手を添える程度にハンドルを持った時に、真っ直ぐ走れたら問題はありません。

逆にハンドルに手を添えているだけなのに、左右のどちらかに車が大きく振られてしまう場合は、車の骨格に重大な損傷をきたしている可能性があります。
コーナーで思ったように曲がれない場合にも、同様に危険性が高いです。

仮に車の骨格に重大な損傷がある場合には、修理や整備で完全に直らないケースもあるので、購入は見送った方が安心でしょう。

アクセルやブレーキの効き具合

アクセルやブレーキの効き具合も、中古車の試乗時の重要なチェックポイントです。
以下のポイントを中心に、丁寧に一つひとつ確認していきましょう。

・アクセルを踏むと、スムーズに加速するか
・アクセルを踏んだ際に、違和感や重みを感じないか
・ブレーキを踏んで、すぐに反応するか
・ブレーキを踏んだ時に異音はないか
・ブレーキを踏んだ時に、ハンドル操作に異変はないか

また、異変や異音はなくても、個人的に使いにくさを感じるようであれば、購入を見送るのも一つの手です。
事故に繋がる重要な部分なので、慎重に確認していきましょう!

電気まわりの動作やシートの座り心地

中古車の試乗時は電気まわりの動作やシートの座り心地も、チェックしていきましょう。
具体的には、以下のポイントを確認するのがおすすめです。

・ウインカーやハザードが問題なく点灯するか
・エアコンを一番低い温度にした時にちゃんと冷えるか、異臭はしないか
・パワーウィンドウやドアロックは問題なく動くか
・電動ミラーは調整・格納できるか
・カーナビやオーディオは問題なく動くか
・ワイパーは左右問題なく動くか
・シートポジションの調整や座り心地などに違和感はないか

どれも不具合が出た場合には、数万円~数十万円前後の修理費用が必要になります。
購入前にしっかりチェックして、販売店に納車前の整備代を負担してもらえるか確認しておきましょう。

試乗車上がりの中古車を購入するメリット・デメリット

試乗車上がりの中古車を購入するメリット・デメリット

中古車の購入を検討している方は、ディーラーや販売店で試乗車として使われていた試乗車上がりの車を狙うのもおすすめでしょう。
なぜなら、試乗車上がりには以下のようなメリットがあるからです。

・試乗車としてしか使われていないので、走行距離が少ない
・きちんとディーラーや販売店で整備されているので、状態が良い車が多い

つまり、試乗車上がりは、新品に近い状態の中古車が安く購入できお得なのです。
ただし、一方で以下のようなデメリットもあるので気になる方は注意をしてください。

・試乗車上がりの中古車数は多くないので、好きなオプション・グレード・車体カラーは選べない可能性が高い
・不特定多数の人が乗車している

試乗車上がりの中古車を探す方法

試乗車上がりの中古車を探す方法では、以下のサービスを試してみるのがおすすめです。

ズバット車販売:プロに”電話”で試乗車を指定して探してもらう

大手中古車販売店のガリバーが運営しているサービスですが、インターネットには未掲載の車両情報も紹介してもらえます。
また、試乗車は流通量自体が少ないので、毎日新商品が入荷される大手販売店に情報を送ってもらうと効率的に試乗車を探せます。

中古車試乗まとめ

中古車と試乗のまとめ

それでは最後に、中古車と試乗についておさらいしていきます。

中古車の試乗は可能なのか?

ほとんどの場合は可能だが、下記の場合は試乗できないケースもある

1.車検やナンバーがない
2.仕入れたばかりで整備が終わっていない
3.保険に加入していない
4.契約前提じゃないと試乗対応していない

中古車を試乗する際の流れ

1.試乗予約
2.必要書類や道具の準備
3.試乗後に購入の有無を決定
4.購入する場合は契約する

試乗前の注意点

・仮ナンバーの中古車の試乗
・試乗時の事故と販売店の自動車保険加入の有無
・アンケート記入によるしつこい営業

中古車を試乗する際のチェックポイント

・エンジン音やガタツキ
・マフラーの煙
・ハンドルの操作性
・アクセルやブレーキの効き具合
・電気まわりの動作やシートの座り心地

試乗車上がりのメリット・デメリット

・メリットは、質の良い中古車が安く購入できる点
・デメリットは、不特定多数の人が乗車しており、細かな車種の指定ができない点

新車より見極めが難しい中古車だからこそ、ぜひ試乗をして満足の行く車を手に入れてくださいね!

最大5,000社の公開入札で最高額が分かる【76万円も高くなる!?】

中古車を売る際、知り合いの業者や大手業者に依頼する方も多いと思います。
しかし、査定を依頼する業者によって大きく査定額が異なるため、適当に業者選びする事は避けなければなりません。

実際に、他の業者と比べて10万円単位で高く査定をしてもらった事例もある程。
知識が無いと買い叩かれるケースも多く、知恵袋や掲示板などを見ても悪い口コミが多い業者を見かけます。

ユーカーパックの一括査定

【ユーカーパックで適正価格診断】

  • 約30秒の入力で査定の最高額が分かる
  • 最大5,000社の価格から比較が出来る
  • 大手から地方の会社までネットワーク化
  • 1社のみの連絡でしつこい営業・勧誘電話がない
  • 相談、業者紹介など完全無料
  • ディーラー下取りよりもお得

大きな特徴としては、他の一括査定でも言える事ですが、愛車の最高額が簡単に分かるという事です。
最大5,000の買取業者が入札を行うので、通常に査定依頼するよりも高く売れる可能性があります。

また、ユーカーパックが他の一括査定との大きな違う所は、ユーカーパックからの1社だけなので、沢山の業者の電話が迷惑という事。 しつこい営業もないので、他の一括査定で嫌な思いをしたという方でもおすすめが出来ます。

完全無料で利用する事が出来ますので、中古車の売却を検討している方は試しておいて損はありません。

>>約30秒で車買取の最高額が分かります。