中古車を取り寄せできる所は？県内・県外で費用が変わるの？

中古車を購入する時、欲しい車種が県内などの近くの販売店には無く、県外の遠い場所の店舗では見つかるケースはよくあります。
その時多くの人が考えるのが、中古車の取り寄せです。

今回の記事では、中古車の取り寄せを依頼出来る業者の種類や取り寄せに必要な費用の相場、時間などを解説します。

中古車の取り寄せが可能な業者の種類

中古車を遠方から取り寄せたい時、中古車販売店でしか依頼出来ないと考えている人は案外多くいます。
しかし、実際には中古車販売店以外にも依頼出来る業者の種類があるのです。

中古車の取り寄せが可能な業者の種類は主に以下の3つです。

それぞれの業者について、特徴と合わせて1つずつ詳しく見ていきましょう。

中古車販売店やディーラー

テレビCMなどでも見かけるような中古車販売店は、基本的に全国各地に支店を展開しています。
そのため、欲しい中古車が県外などの遠くにあっても、そのネットワークを活用して取り寄せてくれる事がほとんどなのです。

また、ディーラーについては新車を扱っている一方で、別に中古車販売に特化した部門や会社を運営している事があります。
そのため、全国展開しているようなディーラーでも、中古車販売店と同じように取り寄せに対応してくれる事があるのです。

ただし、中古車販売店やディーラーでも全国のネットワークがなかったりすると、取り寄せの対応してもらえない事もあるので注意しましょう。

陸送専門業者

陸送専門業者とは、中古車販売店や買取店などから車の運送を任されている業者を指します。
この陸送専門業者は、通常は業者を対象にサービスを提供しています。

しかし、現在ではネットなどを通じて個人でも車の運送を依頼出来たりするのです。
価格も比較的安価なので、取り寄せたい中古車が遠い場所で販売されているが販売店が取り寄せに対応していない時などに利用してみると良いでしょう。

レッカー業者

通常、レッカー業者は事故車や不動車などの陸送をメインで行っています。
しかし、最近では陸送専門業者と同じように、中古車の陸送にも対応している業者も増えてきているのです。

ただ、レッカーを活用するサービスをメインにしている事もあって、依頼の際の価格は陸送専門業者などと比べて高くなるケースがあります。
しかし、県内や近くの県からの取り寄せであれば、相場価格はほとんど変わりません。

ですので、中古車を取り寄せの依頼先として、一度はチェックしておく事をおすすめします。

中古車の取り寄せに必要な費用相場や時間

中古車の取り寄せの依頼先が決まった次に多くの人が気にする点として挙げられるのは、依頼の費用や到着までの時間の長さの2つです。
取り寄せ時の費用や時間は、それぞれ細かい条件によって数字が変わったり、注意したいポイントもありますので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。

各業者の陸送費の費用相場を県外や県内などの条件別でチェック

中古車取り寄せを依頼した時の一般的な陸送費の費用相場を県外や県内等の条件別でご紹介します。
各業者でどの程度の費用の差が出るのか、まずは比較してチェックしてみましょう。

中継点があるかどうかで費用が変わる事もある

中古車を取り寄せるための陸送費は、それぞれの業者の種類や県内か県外化によって相場が変わります。
それに加えて、中継点があるかどうかでも費用が変わる事があるのです。

中継点とは文字通り、輸送の途中に経由する業者用モータープールなどの事を指します。
この中継点に様々な場所から中古車を集めてから輸送する事で時間は掛かりますが、業者はなるべく安い単価で車を運ぶ事が出来るのです。

反対に中継点を通さずに店舗へ直接運ぶとなると早く運べますが、1台あたりの陸送費が高く付いてしまいます。
そのため、中古車を中継点を経由して運ぶかどうかによっても費用が変わる事があるのです。

ですので、取り寄せ費用を安く抑えたい人は、念の為覚えておくようにしてください。

取り寄せに掛かる時間は条件によって変わる

中古車の取り寄せに掛かる時間は、費用と同じように中古車の取り寄せを依頼する場所によって大きく変わります。
例えば、同じ市内や県内から取り寄せる場合、早ければ即日届き、遅くても翌日や翌々日には届く事がほとんどです。

一方で、遠方から取り寄せるのであれば、先程説明した中継点などを経由する事が多いため、平均して1週間ほど掛かります。
ただし、この時間の数字はあくまでも既に運ぶための中古車がある場合のものです。

今在庫がない条件の中古車の入荷があった時に取り寄せるような依頼の場合は、当然1週間以上かかるので間違えないように注意してください。

取り寄せ後に買わない場合のキャンセル料は？

中古車の取り寄せを依頼した後に買わない場合のキャンセル料についてを考えなければなりません。
購入を契約した直後であれば、輸送の準備がまだ行われていないため無償キャンセルや安いキャンセル料で済む事があります。

しかし、既に車を運んでいる場合の陸送費が発生してしまった後のキャンセルでは、陸送費やそれに関するキャンセル料が発生する事が多いのです。
また、中古車販売店などによっては、手続きがある程度進んだ段階でキャンセル不可にしている事もあります。

そのため、取り寄せが必要な時は出来るだけキャンセルにならない状況で、かつ何日までならキャンセル出来るかを確認してから依頼するようにしましょう。

具体的な中古車取り寄せの流れ・手順

中古車を取り寄せる手順は当然ですが、まず欲しい中古車を探す事がスタートです。
もちろん、取り寄せする場合は近くの店舗にない事が前提なので、販売店に相談するか、自分でネットオークション等を活用して探します。

ネットで探す時には取り寄せ可能かどうかも合わせてチェックしておきましょう。
もし販売店やオークションで取り寄せが出来ない事が分かったら、別で陸送専門業者等をを探しておきます。

欲しい中古車、そして取り寄せをしてくれる業者が見つかったら、実際に購入のための契約を済ませて代金を支払ってください（別で陸送専門業者に依頼する場合にはそちらへの支払いも行います）。
支払いが住んだら後は自宅に納車されるのを待つだけです。

これが中古車取り寄せの一般的な流れですので、取り寄せを考えている人は基本として理解しておきましょう。

中古車を取り寄せる際のポイントや注意点

中古車を取り寄せる前に知っておきたいポイントや注意点について解説します。

それぞれのポイントや注意点について、1つずつ詳しく見ていきます。
取り寄せた後のトラブル等を防ぐためにもぜひ一通りチェックしておいてください。

出来るだけ現地で車両を確認する

近くの店舗に欲しい中古車がどうしても見つからず、遠方から取り寄せる事になった時、出来れば現地へ行って車両の状態を確認する事をおすすめします。

実際に取り寄せをする時には、販売店等から写真などと合わせて車両の状態の説明があるはずです。
しかし、写真等だけでは細かい箇所までチェックする事は出来ません。

そのため、写真だけで判断して取り寄せてしまうと、思っていた状態よりも酷い車両が納車される事もあるのです。
それを防ぐためには、やはり現地へ行き、実際に自分の目で車両をチェックするのが一番の方法だと言えます。

ただ、車両がある店舗等が遠方だったり、仕事等で現地へ行く時間がないケースもあるでしょう。
そのような時には、気になる点を細かく質問したり、追加で写真を送ってもらうなどをして出来るだけその車の状態を正確に把握出来るよう努力してください。

修理や整備、保証等がスムーズにいかない事もある

中古車を遠方から無事に取り寄せる事が出来たとしても、その後に修理や整備、保証等のアフターサービスをスムーズに受ける事が出来ない事もあります。
大手中古車販売店やディーラーのように全国各地に店舗を展開している場合は、遠方で購入しても近くでサポートを受ける事が出来ます。

しかし、あなたの自宅の近くに店舗がないような大手ではない場合、整備や修理をしてもらえる場所へ車を持っていく事自体が難しくなるのです。
そのため、サポートや保証があっても結局無駄になってしまう事があります。

そのような事を防ぐためにも、遠方から取り寄せる時には、保証等のアフターサービスをどこで受けられるかも合わせて確認するようにしてください。

名義変更は必ず必要

中古車を購入する時には、その車両の所有者の名義を変えるための名義変更を必ず行わけなければいけません。
これは法律によって定められている事ですので、通常は中古車販売店側に書類を提出するだけで代わりに対応してもらえます。

しかし、取り寄せの際には購入先の店舗が遠方にあるため、店舗に足を運んで書類を提出する事が難しいのです。
そのため、別の方法で名義変更を行う必要があります。

どのような方法であれば出来るのかと言うと、主に以下の3つのいずれかの方法で名義変更が可能です。

この内2番については短期間で手続きを進められますが、出張費が請求されるケースがあります。
一方で、3番のように自分で行えば代行費用が節約できます。

費用を抑えたい人には、この方法による名義変更がおすすめです。

取り寄せせず自走で持ち帰るのは避ける

中古車の取り寄せが必要だと分かった時、取り寄せに関する費用を抑えたいがために現地へ行ってそこから自走して持ち帰ろうとする人がいます。
しかし、どのような理由があっても自走で持ち帰るべきではありません。

購入時には中古車の所有権はまだ中古車販売店等にあるため、途中で事故等を起こされると責任を店舗側が負う必要があります。
そのため、そもそもの話として、当日自走で持ち帰る事に対応してもらえない事がほとんどなのです。

また、何とか自走で持ち帰る事を許されたとしても、急な引き渡しの場合整備が完了していないケースもあります。
つまり、自走で帰っている途中に車両トラブルが起きて事故などを引き起こしてしまう可能性もあるのです。

このように、自走で持ち帰る事はほぼ例外なく許可されないですし、例え許可されたとしても非常に危険なので絶対にしないでください。

中古車の取り寄せに関する情報のまとめ

今回解説してきた中古車の取り寄せに関する情報を簡単にまとめます。

【中古車の取り寄せを依頼出来る業者】

【中古車の取り寄せに必要な費用相場と時間】

※中継点があるかどうかや取り寄せの条件等によって上記の数字が変化する事もある

【取り寄せ後のキャンセルについて】

【中古車取り寄せの流れ・手順】

【中古車を取り寄せる際のポイントや注意点】

中古車の取り寄せを活用すれば、自分の欲しい中古車を手に入れられる可能性が高まります。
ただし、今回解説したように、取り寄せをトラブルなく成功させるにはいくつかのポイントや注意点を理解しておく必要があるのです。

これから取り寄せようと考えている方は、ぜひ上記の情報を活用してトラブルを防ぎながら理想の中古車を手に入れてもらいたいと思います。

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