下取りに出す際に、車を「掃除」しておくと査定額が上がりやすいという噂を聞いた事がありますよね。
とは言え、わざわざ業者にクリーニングを依頼する必要があるのか、自分で軽く掃除をするだけでも良いのか、迷う方も多いはずです。
そこでこの記事では、下取り前の車の掃除について主に以下のような項目でまとめてみました。
- 下取り車の査定額と掃除の関係
- 下取り前の車の掃除・洗車をどこまでするべきか
査定士の印象を良くして減額を防ぐためのポイントを知る事が出来るので、ぜひご一読ください。
下取り前の車を掃除しても査定額への影響はほとんどない
基本的には、下取り前に車を掃除しても査定額への影響はほとんどないと言われています。
なぜなら、下取り先で車の査定額を決定するチェック項目はすでに決まっており、掃除で取れるレベルの汚れで査定額が大幅に変わる事はないからです。
しかし、「それなら何も掃除はせずに下取りに出そう」と思うのは、以下の2つの理由から早計だと言えます。
2.査定額のアップはなくても減額される可能性があるため
具体的な内容は、この後に一つひとつ解説していきます。
それでも掃除をする理由は査定士への印象アップ
あなたが下取り先の査定士だった場合を想像してみてください。
仮に、年式・走行距離・車種等が同じ条件の車を2台査定したとします。
その時に以下のような違いがあると、同じ条件の車でも印象が全く違ってきます。
| A車 | B車 | |
|---|---|---|
| ボディー | ピカピカで泥跳ねなし | 泥跳ね、水垢（雨染み）だらけ |
| タイヤ | ホイールもチューブもピカピカ | 黒・茶色の汚れがこびりついている |
| ガラス | 見通しが良く、曇り一つ無い | 油膜や白いウロコ汚れが目立つ |
| 車内 | 清潔で悪臭もない | ゴミだらけで悪臭がする |
プロの査定士も人間です。
大切に乗られてきた形跡があり、清潔なA車の方が印象も良くなるのは当然だと言えます。
中古車として売り出す事を考えても、A車であれば整備やクリーニングにお金や手間を掛けずに売り出しやすい印象を受けるでしょう。
一方、B車の場合は査定額を減額する適当な理由として使えそうですよね。
そういった意味で、たとえ掃除をする事が査定額にほとんど影響はなくても、「掃除」による印象で査定額が左右される部分は少なからずあると考えられるのです。
掃除や洗車をしない事で査定額が減額されるという噂も
ネット上では実際に、以下のようなケースや噂が報告されています。
- 「全く掃除や洗車をせずに車を下取りに出したら、相場よりも査定額が10万円も低くなってしまった」
- 「元査定士だけど、外装よりも内装の汚れは目立ちやすく減額した事がある」
少しの掃除で査定額が変わる可能性がある事を考えると、やはり査定時のチェック項目だけではない部分にも気を配る大切さを感じられます。
それでは次に、一体どこまで掃除をしておけば査定士の印象をよく出来るか？について具体的に解説していきます。
下取り前の車の掃除・洗車方法！どこまですべき？
下取り前の車の掃除・洗車でどこまですべきか迷った際は、以下の方法を参考にしてください。
【外装】
ガソリンスタンドの洗車や水洗いで十分です。
手間やお金を掛けて、ワックスやコーティングをする必要はありません。
【車内】
・ドリンクホルダー・消臭剤・ティッシュケース等の車内のゴミを処分
・足元のマットを外し、全体に掃除機をかける
・車内・ガラスの拭き掃除
・余計なステッカーを剥がす（「赤ちゃんが乗っています」などの）
この後にご紹介している忘れてはいけない2つのポイントもチェックしておくと、さらに印象が良くなります。
ペットやタバコの臭いも消臭しておこう
もし車を下取りに出す日程が決まっている場合は、査定日当日の1ヶ月前から臭い残りの元になる以下の2つは辞めておくのがおすすめです。
2.ペットの同乗
なぜなら、こういった臭いは、売却の際にファミリー層や女性から敬遠されやすく、減額に繋がる可能性が高いからです。
査定前に車を掃除する際には、仕上げにファブリーズ等の消臭スプレーを使っておくと、より臭い残りを無くせます。
忘れないようにしましょう。
注意！傷や凹みは下手にいじらないのがポイント
車を下取りに出す前に、「掃除のついでに細かい傷や凹みを直してしまおう」と安易に考えるのは注意が必要と言えます。
なぜなら、素人の手で下手に傷や凹みをいじってしまうと、逆に傷や色ムラが悪目立ちしてしまい減額に繋がるケースがあるからです。
もちろん、傷や凹みがあるからといって、業者や工場に修理や整備をお願いする必要もありません。
減額される額よりも、修理・整備費にお金を取られてしまう可能性が高いのです。
基本的には、車に傷や凹みがあっても、触らずにそのまま査定をお願いした方が損をせずに済みます。
下取り前の車の掃除のまとめ
それでは最後に、下取り前の車の掃除について簡単におさらいしていきます。
下取り車の査定額と掃除の関係
- 下取り前の掃除による査定額への影響はほとんどない
- 掃除をすると査定士への印象が良くなって減額されにくくなる
下取り前の車の掃除・洗車をどこまでするべきか
・軽い洗車と基本的な車内清掃をすれば十分
・ペット同乗や車内での喫煙経験がある場合は、消臭対策もしておくのがおすすめ
・傷や凹みがあっても下手にいじらない方が損をしにくい
また、査定額を少しでも上げたい場合には、掃除をするよりも一括査定サイトを利用して、買取業者に車を売却した方が高額査定を狙いやすいのです。
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