「車を下取りに出そうと車検証を見たら、所有者がディーラーになっていた」
上記のような場合、あなたの頭の中は疑問でいっぱいになりますよね。
- なぜ車検証の使用者は自分で所有者がディーラー名義になっている?
- このままでも問題なく車を下取りに出せるの?
気になる事は多々あるはずです。
そこでこの記事では、所有者がディーラー名義になっている理由や下取り時の対応についてまとめてみました。
ローンや所有権など難しく感じる箇所も分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にして頂けたら幸いです。
下取り時に車の名義がディーラーになっている理由
下取り時に、車検証の所有者がディーラー名義になっている理由は大きく分けて2つあります。
1.下取り予定の車をローンで購入している場合
ローンを組んで車を購入している場合、ローンの返済途中であなたがお金を返せなくなった際に、ディーラーが車を売却して損害を回収できるように所有者がディーラー名義になっています。
2.使用者が車の購入時に未成年だった場合
使用者が20歳以下の場合は、普通自動車の所有者になれないため、所有者が親やディーラー名義になっている場合があります。
ただし、親の同意書があれば、未成年でも所有者になり車を下取りに出す事も可能です。(ローンを借りてない場合に限り)
それでは次に、「1.」のようにローン購入が理由で、所有者がディーラー名義になっている場合の下取り時の対応について解説していきます。
ディーラー名義の車の下取りに必要な所有権解除
所有者がディーラー名義になっている車を下取りに出すためには、「所有権解除」の手続きが必要です。
所有権解除とは、所有者の名義をディーラーからあなたに移行するための手続きの事。
「ローンが既に完済されているか」「ローンがまだ残っているのか」によっても、手続きの手順などが変わってくるので、この後に一つひとつ解説していきます。
また、ローンが残っている車を売る方法や所有権解除については、他の記事で詳細にご紹介しているので、こちらも参考にしていただけたら幸いです。
ローンを完済している場合の手続きや必要書類
ローンを既に完済していても、所有者は自動的には切り替わりません。
「所有権解除」の手続きをする事で、初めて所有者をディーラーからあなた名義に変更できるのです。
所有権解除の手続きをする場合は、以下の流れを参考に手続きを進めてください。
2.所有者のディーラーに必要書類※を送る
3.所有権解除に必要な書類をディーラーから受け取る
4.陸運支局で所有者の変更手続きをする
※必要書類の例:ディーラーによって必要書類は異なる
- 所有権留保解除承諾書
- 車検証のコピー
- 自動車税納税証明書のコピー
- 印鑑登録証明書など
ただし、手続きをする時間が取れない場合は、下取り先(売却先)に所有権解除の手続きを代行してもらう方法があります。
代行手数料が1万円前後かかるケースもありますが(サービスで無料の場合あり)、忙しい人は下取り先に全て任せてしまった方が楽でしょう。
ローンが残っている場合の対処法
ローンは残っているけど返済するお金が手元にない場合は、下取り先の「ローン返済サービス」を利用するのがおすすめです。
このサービスを利用して、一時的にローンを下取り先に立て替えてもらいディーラーに支払いを済まる事で、所有者をあなた名義に変更できます。
ただし、対応していない所もありますので、事前に確認が必要です。
その後は、状況に合わせて以下の2つの方法から、下取り先に立て替えてもらった分のお金を返済していきましょう。
1.下取りで得たお金をローンの返済に充てる
下取り額から立て替えてもらった分のお金を天引きしてもらい、ローン返済に充てる方法です。
2.下取り先で新たなローンを組む
下取りで得たお金でも立て替えてもらったローンを返済できない場合は、下取り先で新たなローンを組み、分割で残金を支払っていきましょう。
この場合、新車+古い車分のローンが発生するため、今までよりも月々の支払いが厳しくなるのがデメリットです。
ディーラー以外の家族や知人名義の車の下取り方法
- 未成年の時に車を購入して、親が所有者になってくれた
- 知人から車を購入した後、名義変更の手続きを忘れていた
- 車を譲り受けた後に所有者が亡くなっている
上記のように、ディーラー以外でも使用者と所有者の名義が異なるケースはよくあります。
この場合もやはり、所有者があなた以外の名義になっている車は、たとえ家族名義でも勝手に下取りに出す事は出来ないので注意をしましょう。
それでは次に、ケース別の詳しい手続きの方法や必要書類について、具体的にご説明していきます。
家族(親族)名義の車の手続きや必要書類
所有者が家族(親族)名義の車の場合は、所有者をあなたに移行する手続きを踏まなくても、必要書類を下取り先に提出すれば車を売却できます。
必要書類は、以下の通りです。
- 車検証(原本)
- 委任状(下取り先で用意してくれます)
- 譲渡証(下取り先で用意してくれます)
- 所有者の印鑑証明書の原本(発行から3ヶ月以内の物)
※下取り先によって、必要書類が若干異なります。
ただし、ディーラー(下取り先)によっては、所有者の同席や同意書の提出が別途求められる事があります。
知人(他人)名義の車の手続きや必要書類
知人(他人)名義の車であっても、先程お伝えした家族名義と同じ必要書類さえ準備できれば、代理人という形で名義変更の手続きはせずに車を下取りに出す事が可能です。
ただし、知人という間柄で下取り時にトラブルが起きた際に迷惑をかけたくないという場合には、名義変更をして所有者をあなたにしておくと安心でしょう。
その場合は、ディーラー(下取り先)に名義変更の手続きを代行してもらうために、以下の書類が必要になります。
・新旧所有者の委任状
・譲渡証
・新旧所有者の印鑑証明書の原本(発行から3ヶ月以内の物)
・新所有者の車庫証明書
※下取り先によって、必要書類が若干異なる場合があります。
自分で名義変更の手続きをする場合は、上記の書類を持って陸運支局へ行きましょう。(新所有者の委任状は用意しなくても大丈夫です。代わりに実印を持参してください。)
名義人(所有者)が亡くなっている場合はどうなる?
所有者が家族で既に亡くなっている場合は、手続きが少し複雑になります。
なぜなら、車は故人の遺産(相続車両)という扱いになるため、まずは車を相続する必要があるからです。
以下のような流れで手続きを行いましょう。
2.車を相続する人を1人決める
3.遺産分割協議書に相続人全員分の印鑑証明の添付と署名、捺印をしてもらう
※結婚などで戸籍謄本から一部の相続人が除籍されている場合は、改正原戸籍を取り寄せましょう。
相続人があなた1人であれば、所有者の名義を故人からあなたに変えるのにそこまで手間は掛からないかと思います。
しかし、相続人が複数いる場合は、話し合いをした上で相続人全員から署名・捺印・印鑑証明の紙をもらう必要があるため、手続きに時間が掛かる可能性が高いでしょう。
困った時は、相続車両の下取りの対応にも慣れているディーラーに相談してみてください。
ディーラー名義の車の下取りのまとめ
それでは最後に、所有者の名義が違う車の下取りについて簡単にまとめていきます。
車の所有者名義がディーラーになっている理由
・使用者が購入時に未成年だった
所有者をディーラーからあなた名義に変更する方法
・ローンが残っている場合は、下取り先のローン返済サービスを利用する
家族・知人・故人名義の車の下取りについて
・故人名義の車は、名義を変える前に相続をする必要がある
また、名義が違う車やローンが残っている車の買取は、ディーラーだけではなく中古車専門買取業者も対応しています。(一部店舗を除く)
下取りは古い車から新車への乗り換え手続きがスムーズですが、買取業者の方が高額査定を狙いやすくお得なので、あなたのニーズに合った売却先を選んでください。
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