事故や故障、災害など、訳あってローン中の自動車を廃車にしなければならない時があります。
しかし、ローン中の車は廃車に出来るのでしょうか。
今回は、ローン中の車が廃車に出来るケースや、お得な方法、注意点などについて詳しく解説したいと思います。
ローン中に廃車したいとお考えの方は、是非参考にしてみて下さい。
ローン中の車は廃車に出来るの?
ローン中の車を廃車にする事は、出来る場合と出来ない場合があります。
重要なのは、所有者が誰になっているかという事。
ローンの返済中であるという事は、所有者がローン会社や販売店になっている可能性があるのです。
これを、「所有権保留」と言います。
所有者が自分になっていない場合は、基本的には勝手に車を廃車にする事は出来ません。
可能な場合もありますが、いくつか注意点があります。
まずは、所有者が誰になっているのかを確認しましょう。
ローン中の車の廃車方法については、このあと詳しく解説していきます。
ローン中の車の廃車方法
ローン中の車を廃車にする方法は、いくつかあります。
それぞれ注意点などもありますので、詳しく解説しましょう。
ローンを完済してから廃車にする
ローン中の車を廃車にしたい場合に一番スムーズなのは、ローンを全て返済してしまうという方法。
ローンを完済する事で、ローン会社やディーラーなどになっている所有権を解除する事が出来るのです。
所有権解除が出来れば、自分で廃車手続きをする事が可能になります。
所有権解除は、以下の方法で行います。
2:所有者になっているローン会社などに連絡し、所有権解除をしたい旨を伝える
3:必要書類を送る
4:送られて来た所有権解除書類を持って陸運局へ行き手続きをする
必要書類は一般的に、車検証のコピー、3ヶ月以内に取った印鑑証明書、委任状、自動車税納税証明書、ローン完済証明書などです。
所有者になっている会社によっても異なりますので、連絡する際に確認しておきましょう。
委任状は、下記よりダウンロードが出来ます。
なお、一時抹消登録と永久抹消登録では委任状の仕様が異なりますので注意をしましょう。
※一時抹消登録の委任状ダウンロード
※永久抹消登録の委任状ダウンロード
委任状の書き方や廃車時の所有権解除については、下記の記事で詳しく解説していますので参考にして下さい。
廃車手続きの際の委任状の正しい書き方!流れや注意点
廃車時の所有権解除の方法5ステップ!手間が掛からない方法も記載
ローンを完済できない場合
ローン中の自動車を廃車にするには、完済してしまうのが一番スムーズな方法です。
とは言え、すぐに残りのローンを一括で支払える人ばかりではないでしょう。
ローンを完済できない場合、基本的には廃車にする事は出来ません。
しかし、事故で全損してしまったなどのケースでは、ローン会社にやむを得ない事情を話す事で、所有権解除に協力してもらえる場合もあります。
所有権解除さえ出来れば、ローン中であっても廃車手続きを行う事が出来るのです。
ただし、その場合は所有権解除後に廃車にする事、ローンの返済をそれまで通り継続する事が大前提ですので必ず行って下さい。
必ずしも所有権解除の承諾を得られる訳ではないので、一度ローン会社に相談をしてみましょう。
また、ローンの組み替えという方法もあります。
他のローン会社で組み替える事で、一度現在のローンを完済し、所有権解除に必要な書類を送ってもらうのです。
ただし、この方法は下取りが出来ない廃車では難しい場合が多く、出来たとしても金利が高くなるなどのデメリットもあります。
ですので、最終手段とお考え下さい。
なお、中古車販売店や廃車買取業者の中には、ローン中の車の残債を査定額から立て替えてくれる会社もあります。
ローンを完済できない場合は、そのような業者に売却するというのも方法の一つでしょう。
自分に所有権がある場合
ローン中は、所有者がローン会社やディーラーになっている事が多いでしょう。
しかし、銀行系ローンなどでは、ローン中でも所有権が始めから自分になっている事も多いのです。
そのケースでは、ローンを完済しなくとも問題無く自分で車を廃車にする事が出来ます(※ただし、ローン残高は支払う必要あり)。
それだけでなく、売却も自由に出来るのです。
ですから、自分に所有権がある場合は通常通り、廃車の手続きを行いましょう。
廃車手続きには、車籍のみを抹消する一時抹消登録と、車をスクラップにしてしまう永久抹消登録の2種類があります。
軽自動車の場合は、一時使用中止、解体返納と言います。
普通自動車は陸運支局、軽自動車は軽自動車検査協会に必要書類を提出しましょう。
廃車手続きの方法や必要書類については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ローン中の車を廃車する時の注意点
ここまで解説してきたように、ローン中の車は廃車に出来ないケースがほとんどです。
可能な場合もありますが、色々と注意が必要でしょう。
ローン中の車を廃車する時の注意点について、詳しく解説していきます。
車の所有権は誰になっているのか
事故や故障などで、ローン中でも急遽廃車を考えなければならないという場合もあるでしょう。
例え、もう車としての機能を失った車でも、廃車手続きをしない限りは自動車税が毎年掛かります。
ですから、全損などの場合は、特に早く廃車にしたいと考えるのは当たり前とも言えるでしょう。
しかし、まずは車の所有者が誰になっているのかを注意しなければなりません。
使用者は自分でも、所有者が自分ではないというケースはローン中には多いからです。
所有者が誰になっているのかは、車検証を見れば確認できます。
ローン中の車の廃車は廃車買取がおすすめ
ローン中の車を廃車にしたい時、実は廃車買取がおすすめです。
廃車専門の買取業者は、解体した車を部品取りして売却したり、残ったフレーム部分も鉄の資源化によって利益を得る事が出来ます。
ですから、それまで廃車寸前で価値がないと思っていた車でも、思わぬ高値が付く事もあるのです。
実際に、ローン中の車に限らず、中古車販売店やディーラーなどで値が付かなかった車が、廃車買取業者で高く売れたというケースは珍しくありません。
少しでも高く売れれば、それをローンの返済の一部にあてる事も出来ます。
また、廃車買取業者は査定額が高いだけではなく、廃車に関わる手続きを全て無料で代行してくれます。
重量税や自賠責などの還付申請までしてくれる業者も多くあります(※基本的には還付してくれる業者が多い)。
重量税や自賠責の還付に関しては、詳細の説明をしない悪徳業者も存在しますので、業者選びには注意が必要です。
乗らない車の税金を支払い続ける事を考えても、廃車買取をしてローンの返済をしてしまった方がお得と言えます。
ローン中の車を廃車にしたいとお考えの方は、ぜひ一度査定をしてみると良いでしょう。
ローン中の車の廃車まとめ
ローン中の車は、ローン会社やディーラーが所有権を持っているケースが多いものです。
自分が所有者になっていない場合、勝手に廃車には出来ません。
銀行系ローンでは、始めから所有者が自分になっている場合もあります。
そのような場合は、ローン中でも通常通り廃車手続きが出来ます。
そうでない場合、ローンを完済してから、所有権解除を行うのが最もスムーズな方法です。
ローンの完済がすぐには難しい場合は、事情をローン会社に話して所有権解除をしてもらえる事もあります。
しかし、これは絶対に可能という訳ではないのです。
ローンの組み替えというのも一つの方法ではあります。
ただ、廃車の場合には下取り価格が付きにくい事や、金利が高くなる事を考えるあまり現実的ではありません。
そこで、おすすめなのが廃車買取です。
廃車専門の買取業者なら、もう価値がないと思っていた車でも高値が付く事は珍しくありません。
また、重量税や自賠責保険などの還付金も返ってくるため、それらをローン返済の一部に充てる事も出来ます。
中には、ローンの残債を立て替えてくれる業者もあります。
乗れない車の税金などをローンの完済時まで支払い続けるよりも、廃車買取業者を利用して完済してしまう方がお得でしょう。
廃車買取業者は、廃車の手続きも全て無料で代行してくれます。
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