ガリバーやビッグモーターなどの大手車買取店で車を売却しようとした経験がある人なら、一度は耳にした事があるであろう「クレームガード保証」。
正直、何をどう保証してくれるのかよく分からない方も多いはずです。
そこでこの記事では、下記を中心に、クレームガード保証の仕組みを簡単に解説していきます!
- クレームガード保証はどんな内容なのか
- クレームガード保証に入る必要はあるのか
保証の仕組みと言うと難しく感じるかもしれませんが、抑えるべき重要なポイントはそこまで多くありません。
まずはこの記事で、クレームガードがあなたにとって役に立つのかを知っていきましょう!
クレームガード保証とは?適用範囲も解説
クレームガード保証とは、車売却後に売り主に瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)※が発生した際に生じる損害賠償金を先に保険料を支払っておく事で保証してくれるシステムです。
つまり、車売却後に査定時には分からなかった欠陥や不具合が見つかっても、その際に掛かる修理費や整備代を売り主が支払う義務がなくなります。
【クレームガードの利用例】
2.査定時には気付かなかった不具合が見つかり、修理代が30万円かかる
3.瑕疵担保責任が発生すると、売り主はその30万円を買取店側に請求される
→クレームガード保証にあらかじめ入っておけば、売却後に30万円を請求される事はない
では次に、クレームガード保証を導入している大手買取店の適用範囲や保証価格について紹介していきます。
査定時に売り主が事故歴や修復歴等について虚偽の報告をすると、損害賠償金を買取店側が売却後に請求できる法律上のルール
ガリバーのクレームガード保証
ガリバーのクレームガード保証は、車の買取金額によってクレームガード保証の利用料金が異なります。
ただし、どんな車を売却した場合であっても、保証される金額は最大で「100万円」までで、保証期間は「7ヶ月間」になるので注意をしましょう。
詳しい利用料金は、以下の表を参考にしてください。
車の買取金額 | 国産車のクレームガード料金 | 輸入車のクレームガード料金 |
---|---|---|
0~10万円 | 4,900円 | 4,900円 |
10~20万円 | 5,900円 | 6,900円 |
20~30万円 | 6,900円 | 7,900円 |
30~40万円 | 7,900円 | 9,900円 |
40~50万円 | 8,900円 | 11,900円 |
50~100万円 | 9,900円 | 14,900円 |
100~150万円 | 11,900円 | 17,900円 |
150~200万円 | 13,900円 | 20,900円 |
200~250万円 | 15,900円 | 23,900円 |
250~300万円 | 18,900円 | 26,900円 |
300万円以上 | 21,900円 | 29,900円 |
ビッグモーターのクレーム安心保証
ビッグモーターの場合は、クレームガード保証ではなくクレーム安心保証という名称になっています。
こちらもやはり、どんな車を売却した場合であっても、保証される金額は最大で「100万円」までという決まりになっています。
ただし、ビッグモーターだと保証期間に制限がないようです。
詳しい利用料金は、以下の表を参考にしてください。
車種・買取金額 | クレーム安心保証の料金 |
---|---|
軽自動車 | 10,000円 |
買取額100万円未満の普通車 | 10,000円 |
買取額100万円以上の普通車 | 20,000円 |
輸入車 | 30,000円 |
トラブルを防げる?ケース別のクレームガードの必要性
車売却後の金銭的な不安を取り除いてくれるクレームガード保証ですが、加入する必要性があるのか気になるところですよね。
結論からお伝えすると、基本的に加入する必要性はないと言えます。
なぜなら、売却後に瑕疵担保責任に問われて損害賠償金を支払う義務が発生するのは、査定時に売り主が走行距離や修復歴等について虚偽の申告をした場合だからです。
査定時に車の状態を正直に申告していたのに、売却後に不具合や欠陥が見つかった場合は買取店側の見落としになり、売り主が損害賠償金を支払う必要はなく責任は買取店にあります。
売却後に金銭のトラブルが発生するのが不安な場合には、安易にクレームガード保証に加入するよりも、以下の記事を読んで対処法をおさえておくのがおすすめでしょう。
とは言え、新車と中古車ではクレームガードの必要性が異なりますので、そのあたりもケース別に続けて紹介していきます。
新車は加入する必要性が低い
新車を売却する場合には、クレームガード保証に加入する必要性は極めて低いと言えます。
なぜなら、新車の場合は所有者が売り主のみであり、過去の事故歴や修復歴等の重要な情報についての不明な点はほとんどないと言えるからです。
つまり、査定時に車の状態について正直にすべて申告すれば、あなたが瑕疵担保責任に問われて、売却後に損害賠償金を請求される確率は限りなく低くなります。
そのため、クレームガード保証に加入してまで、いざという時の保証金を用意する必要はないのです。
中古車または状態に不安がある車は加入すると安心
中古車または状態に不安がある車は、クレームガード保証に加入しておくと、一定の安心感を得られます。
なぜなら、中古車や知人から譲り受けた車等に乗っている場合はワンオーナー車※1ではなくなるため、いわゆる隠れた瑕疵※2が発生するケースがあるからです。
この場合、本当に売り主が気付けないような隠れた瑕疵であれば、瑕疵担保責任に問われないケースもあります。
しかし、下記のようなケースは、あなたが査定時に車の状態を正直に申告していたとしても、損害賠償金を請求されてしまう可能性があるでしょう。
- 不具合について説明を受けていたのに、査定時に忘れて報告しなかった
- 確認が簡単な不具合を買取時に売り主が見逃していた
※1:ワンオーナー車とは…今まで1人のオーナーによって所有されていた車の事
※2:隠れた瑕疵とは…中古車購入時に所有者が自分では見つけるのは困難な不具合や欠陥の事
クレームガード保証は事故車でも加入できる?
クレームガード保証は、事故車でも加入できます。
ただし、事故車である場合は大前提として査定時に「事故歴」がある旨を正直に申告するため、売却後に事故歴による瑕疵担保責任に問われる心配は少ないでしょう。
つまり、車に不具合等があると事前に把握していて査定時に正直かつ正確に申告できれば、下記などの状態が悪い車を売却する場合であっても、あえてクレームガード保証に加入する必要はないのです。
- 修復歴車
- 不動車
- 水没車
- 古い車
それでも心配な場合は、やはり「車の買取トラブルを未然に防ぐ!対処法や相談先は?」の記事を読んで、対処法や相談先について知っておくと安心でしょう。
クレームガード制度の取り扱いは確認しない方がいい!
クレームガード制度は、現在大手買取店では「ガリバー」と「ビッグモーター」のみが取り扱っています。
そのため、小規模な買取店ではクレームガード制度が導入されているか、事前に確認しないと分かりません。
しかし、クレームガード制度についてお客側から店舗に確認をするのは控えた方が良いでしょう。
なぜなら、悪徳業者にその質問をしてしまうと、「クレームガードに興味がある客=査定後に見落としが見つかった際に損害賠償金を請求しやすい客」だと思われてしまう危険性があるからです。
「トラブルを防げる?ケース別のクレームガードの必要性」でもお伝えしましたが、査定後の車の不具合等の見落としは、本来買取店側の責任になります。
査定時に正直に申告していれば、損害賠償金を支払う義務は発生しないので、堂々と査定を受けるようにしましょう。
クレームガードのまとめ
それでは最後に、クレームガードについておさらいしていきます。
・瑕疵担保責任が発生した際の損害賠償金を保証してくれるシステム
クレームガードの必要性
・中古車や譲り受けた車など、隠れた瑕疵が発生する可能性が高い車の場合は、加入しておくと安心感が増す
事故車でも加入できるか
クレームガード制度の問い合わせについて
- あえて客側からクレームガード制度の有無を問い合わせる必要はない
- 悪徳業者のカモにされる可能性がある
この記事を参考に、クレームガード保証があなたにとって本当に必要かを見極めて、損のない車売却をしてくださいね!
最大5,000社の公開入札で最高額が分かる【76万円も高くなる!?】
中古車を売る際、知り合いの業者や大手業者に依頼する方も多いと思います。 しかし、査定を依頼する業者によって大きく査定額が異なるため、適当に業者選びする事は避けなければなりません。
実際に、他の業者と比べて10万円単位で高く査定をしてもらった事例もある程。 知識が無いと買い叩かれるケースも多く、知恵袋や掲示板などを見ても悪い口コミが多い業者を見かけます。
【ユーカーパックで適正価格診断】
- 約30秒の入力で査定の最高額が分かる
- 最大5,000社の価格から比較が出来る
- 大手から地方の会社までネットワーク化
- 1社のみの連絡でしつこい営業・勧誘電話がない
- 相談、業者紹介など完全無料
- ディーラー下取りよりもお得
大きな特徴としては、他の一括査定でも言える事ですが、愛車の最高額が簡単に分かるという事です。 最大5,000の買取業者が入札を行うので、通常に査定依頼するよりも高く売れる可能性があります。
また、ユーカーパックが他の一括査定との大きな違う所は、ユーカーパックからの1社だけなので、沢山の業者の電話が迷惑という事。 しつこい営業もないので、他の一括査定で嫌な思いをしたという方でもおすすめが出来ます。
完全無料で利用する事が出来ますので、中古車の売却を検討している方は試しておいて損はありません。