最近では車を高く売る方法として、一般的になってきた「買取」。
ディーラー下取りとは違い、複数業者の査定額を比較出来るのが嬉しいポイントです。
とは言え、ネット上では「高額査定につられて契約をしたら、車を引き渡した後に減額された」などのトラブルを目にする事も…。
そこでこの記事では、車の買取トラブルについて主に以下の3つのポイントに絞って解説してみました。
- 車の買取トラブルを未然に防ぐ方法
- トラブル事例に基づく対処法
- トラブルが起きてしまった場合の相談先
知識があれば、余計な心配をしたりいざという時の対処に迷ったりしなくて済みます。
これから車の買取を検討している方は、ぜひご一読ください。
車の買取・売却トラブルは多い?相談件数の推移
「車の買取や売却のトラブルはどのくらい多い物なのか?」は、誰でも気になる所ですよね。
以下の表は、中古車の売買トラブルにおける年間の相談件数と中古車の登録台数(販売台数)を比較したものです。
年度 | 2015 | 2016 | 2017 |
---|---|---|---|
相談件数 | 7,422 | 7,598 | 7,250 |
年間登録台数※ | 3,271,148 | 3,294,176 | 3,391,703 |
※普通・小型乗用車の中古車の年間登録台数です。
参考URL:http://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/ucar.html(国民生活センター)
参考URL:http://www.jada.or.jp/data/month/m-u-touroku/(日本自動車販売協会連合会)
上記の表を見ると、中古車は年間で330万代前後が売買されており、流通が盛んな一方で、トラブルの相談件数は年間たったの7,500件前後である事が分かります。
表面化していないトラブル数を加味しても、中古車の売買におけるトラブルに遭遇する確率は、そう高くはないと考えられるでしょう。
ただし、交通事故と同様に確率的には低くても、中古車の売却時にいつ誰がどんなトラブルに遭うかは予測出来ません。
そのため、この後にご紹介するトラブルを未然に防ぐ方法や、事例と対処法を知っておく事は、中古車を売却する上でのトラブル防止に繋がるでしょう。
トラブルを未然に防ぐ車買取業者の選び方
トラブルを未然に防ぐ車買取業者の選び方で大切なのは、悪徳業者を避ける事です。
特に以下の2つのポイントを知っておくと、余計なトラブルに巻き込まれにくくなります。
信頼出来る一括査定サイトを利用する
車の買取業者を探す際に、査定額を比較出来る一括査定サイトを利用する方は多いと思います。
しかし、全て同じに思える一括査定サイトでも、安全性などに違いがあるので注意をしましょう。
以下は、おすすめ一括査定サイトです。
査定額は複数業者からのオークション形式で決めるため、車の査定自体は信頼出来る運営元一社のみにお願い出来る
提携先に大手買取店が多く、査定額や品質の保証などのサービスがある買取店を選びやすい
買取店の口コミや評判を調査する
一括査定サイトを利用後に買取店をいくつか絞る際には、事前にインターネットで口コミや評判を調べておくのが安心です。
参考程度ですが、利用者の生の声を知る事が出来ます。
車の買取トラブルを事前に防ぐためのポイント
車の買取トラブルを事前に防ぐためには、車を実際に査定してもらう段階で、特に以下の2つポイントを意識的に注意した方が良いでしょう。
・営業の人に流されてはいけない!契約前に絶対確認すべき内容
少し長くなりそうなので、詳細はこの後に一つひとつご説明していきます。
査定額の交渉が苦手な方や強引な営業マンのセールストークに負けがちという方は、ぜひチェックしておいてください。
瑕疵担保責任に注意!車の状態は正直に伝える
瑕疵担保責任とは、売主が車の状態を正直に伝えずに売却をして買取業者に損害を与えた場合に、損害賠償(修理費や整備代等)を請求されるといった法律上の決まりです。
つまり、「事故歴や修復歴等の重要事項を隠して一時的に車を高く買い取ってもらっても、後々責任に問われてしまう」という、売買契約における買取側を守るルールのような物だと言えます。
査定日当日はプロの査定士に見てもらえます。
ただ、売却後に虚偽申告したと言われトラブルにならないためにも、自分自身で以下のポイントはチェックして契約前に伝えておくと安心でしょう。
- 事故歴や修復歴について
- エンジンやブレーキの異音はないか
- 傷・凹み・オイル漏れなどについて
- 装飾品の不具合
- タバコやペットによる異臭はないか
契約書や売却金額等の疑問や不満はその場で解消しておく
契約書に記載されている以下のような項目で、疑問や不満点がある場合には、契約前に営業マンに相談をして問題を解消しておきましょう。
売却金額
売却金額を見る際に、重要なのは以下の3つの項目です。
2.合計金額に未経過分の自動車税等が含まれているか
3.査定額の有効期限はいつまでか(通常3日~1週間は保証される)
瑕疵担保責任の期間
瑕疵担保責任に問われる期間も契約書に記載されています。
その期間中は、「車に異常が見つかった場合は賠償請求される可能性がある」と把握しておくようにしましょう。
解約
何らかの理由で売買契約を解除する際に、重要になるのが以下の3つの項目です。
2.解約料はいくらか
3.解約可能な期間はいつまでか
特記事項
特記事項とは、買取店が契約書に書かれている内容とは別に決めた独自ルールのような物です。
悪徳業者だと、売主が損をする文言が記載されている場合もあるので、トラブル防止のためにチェックしておきましょう。
よくある車の買取トラブル事例や対処法
ここからは、実際に車の買取トラブルが起こってしまった場合の対処法についてご紹介していきます。
以下の4つの事例は、誰にでも起こり得るトラブルなので、念のため全て目を通して頂ければ幸いです。
2.売却代金が支払われない・振り込まれない
3.契約のキャンセルや高額な解約料
4.しつこい電話や強引な買取
具体的な事例内容や対処法については、この後に一つひとつ詳しくご紹介していきます。
車引き渡し後に減額されるトラブル
車を引き渡した後に減額されるトラブル事例は、以下のような理由で再査定されて減額を要求されるケースがあるようです。
- 中古車のオークション会場に持ち込んだら事故車だと判明した
- 傷や凹みが後から見つかった
このような場合の対処法としては、契約前に売主が正直に車の状態を買取業者に伝えていた場合、原則減額を認める必要はありません。
なぜなら、査定の段階で問題を発見出来なかったのは、買取業者側の査定士の過失であり、売主側の過失ではないからです。
万が一、こういったトラブルに巻き込まれてしまった場合は、買取業者側の責任者に上記の考えと共に、「こういった経緯で瑕疵担保責任を求められるのはおかしいのではないか?」と伝えてみましょう。
それでもしつこく減額を要求される場合には、記事の後半でご紹介している「相談先」のいずれかに問い合わせてみてください。
売却代金が支払われないトラブル
車を引き渡した後に売却代金が支払われないトラブル事例では、以下のようなケースがあるようです。
- 車を引き渡した後に買取業者が倒産してしまった
- 買取業者の資金繰りが悪化して支払いが先延ばしになってしまう
このような場合は、以下のように対処法がオススメです。
2.連絡が取れないor振込が先延ばしにされる場合は、記事後半でご紹介している「相談先」のいずれかに問い合わせをして処理してもらう
また、基本的には売却代金が振り込まれる前に、「車」と「必要書類一式」を全て買取業者に渡さないようにしておくと、こういったトラブルを回避しやすくなります。
先に「車」と「必要書類」を渡す事になった場合は、最低でも契約書内に「20××年○月×日までに振込をする」と記載してもらうようにしましょう。
キャンセルや高額な解約料におけるトラブル
契約後のキャンセルや高額な解約料におけるトラブル事例では、以下のようなケースがあるようです。
- 車を引き渡す前なのにキャンセル出来ない(契約書類にキャンセル不可と記載あり)
- キャンセルしただけで、10万円も解約料を請求された
- 契約書に記載された解約料とは別に迷惑料もとられた
売買契約書の内容にもよりますが、一般的には車を引き渡す前であっても契約が成立している場合は、売主側の都合で一方的にキャンセルは出来ません。
ただし、車を引き渡す前であれば、基本的にはキャンセルに応じてくれる買取業者が多いので一度相談をしてみましょう。
高額な解約料については、消費者契約法第9条において、平均的な損害額を超える解約料分は無効に出来る決まりがあります。
そのため、以下のような対処法を試してみると良いでしょう。
2.平均的な損害額は個別ケースによって異なるため、記事の後半でご紹介している「相談先」のいずれかに問い合わせて、妥当な解約料を買取業者と決める
しつこい電話や強引な買取におけるトラブル
しつこい電話や強引な買取におけるトラブル事例では、以下のようなケースがあるようです。
・「クーリングオフ」出来るなどの嘘の説明で契約させられた
・車を査定のためと持ち出された上に勝手に売却されて契約を求められた
一括査定サイトの対処法としては、以下のようなサイトを利用すればしつこい電話勧誘を避ける事が出来ます。
ユーカーパック | オークション形式のため、提携元一社からの電話連絡のみで済む |
カーセンサー | サイト利用時に連絡方法でメールを選択出来るため、電話勧誘を避けられる |
嘘の説明により契約してしまった場合は、この後に紹介している「相談先」に問い合わせてみるのが1番です。
専門家のアドバイスを聞いて、迅速に処理しましょう。
車を査定すると持ち出されて勝手に売却された場合は、買取業者側に完全な悪意があります。
どんなに迫られても契約はせずに、車の返還を求めてください。
車の買取トラブルが起きてしまった場合の相談先
車の買取トラブルが起きてしまった際の相談先としておすすめなのは、以下の2つです。
最寄りの消費生活センター(国民生活センター)
消費生活センター(国民生活センター)は、消費生活全般に関する苦情・問合せに専門の相談員が対応して、公正な立場で処理をしてくれる国の公的な機関です。
消費者ホットライン(局番なし188)にかければ、土日祝でも相談にのってくれます。(平日については、利用出来る曜日・時間帯は市区町村により異なる)
ご利用案内はこちらを参照してください。
※利用案内
また、平日に電話が繋がりづらい場合は、平日バックアップ相談に電話をしてみましょう。
電話番号 | 03-3446-1623 |
ご利用可能な時間・曜日 | 10~12時、13~16時(土日祝・年末年始を除く) |
JPUC車売却消費者相談室
車買取の業界内で消費者トラブル等を無くすために、自主規制・ルール作りをしてくれている法人機関です。
業界内における情報共有もスピーディーなため、最新のトラブル事例にも対応してくれやすいでしょう。
電話番号 | 03-6862-8001 |
ご利用可能な時間・曜日 | 10~17時(土日祝・年末年始を除く) |
車の買取トラブルのまとめ
それでは最後に、車の買取トラブルにおける重要なポイントを簡単にまとめていきます。
車の買取トラブルは多いのか?
トラブルの相談件数と中古車の流通を比較すると、トラブル件数はそこまで多くない事が分かる
車の買取トラブルを未然に防ぐ方法
・買取業者を選ぶ際は口コミや評判をチェックする
・瑕疵担保責任に問われないために、契約前に車の状態は正直に申告する
・サインする前に契約書の確認は怠らない
トラブル事例に基づく対処法
知識さえあれば、トラブルが起きても損をせずに対処出来る場合がほとんどです。
この記事に記載された事例別の対処法を頭に入れておきましょう。
トラブルが起きてしまった場合の相談先
- 消費生活センター(国民生活センター)
- JPUC車売却消費者相談室
法律的な知識はなくても、知っておけば防げるトラブルが多数あります。
これから車の買取を検討している方は、契約書にサインする前にこちらの記事を読んで対策しておいてください。
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大きな特徴としては、他の一括査定でも言える事ですが、愛車の最高額が簡単に分かるという事です。 最大5,000の買取業者が入札を行うので、通常に査定依頼するよりも高く売れる可能性があります。
また、ユーカーパックが他の一括査定との大きな違う所は、ユーカーパックからの1社だけなので、沢山の業者の電話が迷惑という事。 しつこい営業もないので、他の一括査定で嫌な思いをしたという方でもおすすめが出来ます。
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