車を買い替えた際は、自賠責保険の変更手続きも同時に必要です。
とは言え、「どんな流れで手続きを進めるのか」「先払いしている自賠責保険料はどうなるのか」など、知らない事は多くあると思います。
そこでこの記事では、車を買い替えた時の自賠責保険の手続きや返金についてまとめてみました。
自賠責保険とは?車を買い替えた際は車両入替が必要
自賠責保険とは、以下のような特徴を持つ保険です。
- 法律的に公道を走る全ての車に加入義務が発生する強制保険
- 交通事故を起こした運転手ではなく、被害者側が救済される補償内容
- 保険料は、新車登録時は3年分・車検毎に2年分をまとめて先払いするのが通例
- どこの保険会社の自賠責保険に加入しても、補償内容や保険料に違いはない
そして、古い車から新車へ買い替えをした際は、「車両入替(しゃりょういれかえ)」と呼ばれる保険の変更手続きが必須です。
注意点としては、車を買い替えても、保険の対象が自動的には古い車から新車へ切り替わらない所。
車両入替をするためには、こちらから保険会社へ連絡を入れる必要があります。
それでは次に、自賠責保険の車両入替をする際の手続きの方法・必要書類・タイミングについて具体的にご説明していきます。
車両入替をする際の手続きの方法・必要書類・タイミング
車両入替は、新車も古い車も補償の切れる期間がないようにするために、新車の納車日が判明した時点で手続きをするのがベストタイミングだと言えます。
以下に、手続きの方法や必要書類についてご紹介しているので、参考にしていただけると幸いです。
【手続きの方法】
2.自賠責保険を契約している会社または代理店に、加入者本人が車両入替を依頼する
3.車両入替に必要な書類を保険会社に提出する
【必要書類】
- 印鑑
- 新しい車の車検証※1
- 古い車が廃車(返納)された事が確認出来る書類※2
- 自賠責保険証明書
※1コピーでも可・新車の購入先からもらえます
※2古い車の売却先か自分で廃車手続きをした際にもらえます
※手続きの方法や必要書類は、加入している保険会社によって異なる場合があります。詳しい内容は、加入中の保険会社へお問い合わせください。
任意保険も同様に車両入替の手続きが必要になる
法律的には加入義務のない任意保険も、継続して同じ保険に加入したい場合には車両入替が必要になります。
自賠責保険と同じように、加入中の保険会社に連絡をして車両入替したい旨を伝えましょう。
ただし、任意保険は加入が必須ではありません。
車を買い替える際には、車両入替ではなく保険の見直しとして、以下のような選択肢を選ぶ事も可能です。
- 補償が必要なくなったので解約をする
- 今の任意保険は解約して、全く補償内容が違う任意保険に加入し直す
- 同じ補償内容でも保険料が安い保険会社に変更して加入し直す
保険の割引率(等級)・補償内容・保険料などを比較して、現在の保険よりもお得な物を見つけた場合は、ぜひ保険の切り替えも検討してみてください。
ちなみに、「保険の窓口インズウェブ」を利用すると、現在加入中の保険と他の保険の内容を比較しやすいのでおすすめです。
買い替え時だけじゃない!譲渡する場合も車両入替は必要
車をディーラーや中古車販売店(以下、業者)で買い替える時と同じように、知人や別居親族と個人間で車を譲渡する場合も、車両入替の手続きが必要になります。
ただし、業者にお願いする時とは違って、自賠責保険の名義変更(権利譲渡)の手続きも自分でやらなければいけなくなるので、忘れないようにしましょう。
【自賠責保険の名義変更をする方法】
2.名義変更に必要な書類を保険会社に提出する
【自賠責保険の名義変更に必要な書類】
- 譲渡人・譲受人双方の印が押印されている自賠責保険承認請求書
- 自賠責保険証明書(保険会社が用意してくれている)
- 自動車売買契約関係書類(譲渡人の意思を確認する書類)
※自賠責保険の名義変更の方法や必要書類は、加入している保険会社によって異なる場合があります。詳しい内容は、加入中の保険会社へお問い合わせください。
車買い替え時に自賠責保険の車両入替をしないとどうなる?
車買い替え時に自賠責保険の車両入替をうっかり忘れてしまった場合は、無保険の新車を運転する事になります。
その場合は違法となり、1年以下の懲役または50万円以下の罰金、免許停止処分(違反点数6点)が科せられる可能性があります。
また、万が一その状態で交通事故を起こしてしまった際は、国(国土交通省)などから多額の賠償請求を求められるでしょう。
請求額を支払えない場合は、所持している自動車・土地や建物・給与等の差し押さえが実施されます。
【死亡事故の場合の慰謝料基準】
被害者の立場 | 慰謝料の目安金額 |
---|---|
一家の支柱(世帯主) | 2,800万円 |
母親、配偶者 | 2,500万円 |
その他(独身男女・子供・高齢者など) | 2,000万円~2,500万円 |
※赤い本「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」より参照
特に、自賠責保険は任意保険とは違い、車の買い替え時に保険の変更手続きに猶予期間が設けられる特約はありません。
そのため、速やかに車両入替をするようにしましょう。
自賠責保険の還付金!中古車を廃車して買い替えると返金
自賠責保険の還付金は、買い替え時に古い車をどう処理したかによって還付金を受け取れるかどうかが変わります。
古い車を売却して新車に買い替える場合
法律上は、未経過分の自賠責保険料を還付金として受け取れません。
ただし、買い替え先の店舗で査定額に上乗せしてもらえるケースもあります。(詳しくは、「自賠責保険料は車買い替え時に査定に上乗せされるケースあり」を御覧ください)
古い車を廃車して新車に買い替える場合
未経過分の自賠責保険料を返金してもらえます。
ただし、廃車同然の車でも未経過分の自賠責保険料以上の額で売却出来るケースもあるため、廃車は最終手段として取っておくのがおすすめです。
まずは、廃車専門の買取業者で見積もりを依頼してみましょう。
>>廃車専門のおすすめ買取業者を見てみる。
中古車を廃車した後は自賠責保険をどうすれば良い?
買い替えで中古車を廃車した後は、大きく分けて以下の2つの方法から、自賠責保険の解約手続きを進めて還付金を受け取るのが一般的です。
業者に代行で自賠責保険の解約業務を進めてもらう
廃車専門の買取業者に車を売却した場合は、廃車にする際の手続きを無料で代行してもらえるケースが多いのです。
販売店の指示に従って必要書類を提出すれば、自賠責保険の還付金を受け取れるでしょう。
廃車後に自分で自賠責保険を解約する場合
加入中の保険会社に連絡をして、自賠責保険の解約依頼をしましょう。
以下の書類を提出すれば、還付金を受け取れます。
【自賠責保険を解約する際に必要な書類】
- 自賠責保険証明書
- 所有者の認印
- 廃車が確認出来る書類
- 振込先口座の情報
- 契約者の身分証明書
※保険会社によって必要書類が異なる場合があります。詳しい内容は、加入中の保険会社へお問い合わせください。
自賠責保険料は車買い替え時に査定に上乗せされるケースあり
ディーラーや中古車買取店で、古い車を売却して新車に買い替えた際は、査定時に未経過分の自賠責保険料を上乗せしてもらえるケースがあります。
とは言え、全額が必ず返金されるわけではありません。
「売却時に自賠責保険の残りの契約期間(車検の残り期間)はどれだけ残っているか?」などを元に、同程度の金額を加算してくれるのです。
残存期間が少ない場合は、全く査定額に反映されない場合もあるので、注意しておいてください。
注意!自賠責保険料を上乗せしてくれない業者もある
ディーラーや中古車買取店に、法律上は未経過分の自賠責保険料を査定額に上乗せする義務はありません。
そのため、業者によっては、自賠責保険料を支払ったすぐ後に車を売却しても、査定額にその分を計上してくれないケースもあるでしょう。
とは言え、同じ条件で売却しても、販売店によって査定額の損得が変わってしまうのは不安ですよね。
そういった場合には、以下のような一括査定サイトを利用して、査定時に「未経過分の自賠責保険料はどうなりますか?」と質問するのがおすすめです。
未経過分の自賠責保険料も査定額に含めてくれる、優良販売店を判別しやすくなります。
ただし、一括査定では営業電話・メールが多くて困るというトラブルも比較的多いため、利用するサイトには注意しましょう。
ユーカーパック | 提携数2,000社以上!オークション形式で複雑な査定交渉なし |
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ユーカーパックの評判・口コミは悪い?トラブル・査定額の事例
カーセンサーの評判・口コミは悪い?中古車の買取は良い?
車買い替え時の自賠責保険のまとめ
自賠責保険は、車を乗る全ての人に加入義務が発生する保険です。
買い替える際や車を譲渡する場合は、車両入替の手続きが必要になります。
車両入替の手続きは任意保険も必要ですので、加入中の保険会社に確認しておきましょう。
自賠責保険の車両入替の手続きは、契約している保険会社または代理店で行います。
以下の物を揃えて提出しましょう。
・新しい車の車検証
・古い車が廃車(返納)された事が確認出来る書類
・自賠責保険証明書
・契約者の身分証明書
車の買い替え時に自賠責保険の車両入替をしないと違法となります。
1年以下の懲役または50万円以下の罰金、免許停止処分(違反点数6点)が科せられる可能性があるのです。
万が一交通事故を起こしてしまった場合は、多額の賠償請求を求められる事があるので必ず行いましょう。
また、古い車を売却する際は、自賠責保険の残りの契約期間に応じて、未経過分の自賠責保険料を査定額に上乗せしてもらえる可能性が高いのです。
心配な場合は一括査定サイトを利用して、査定時に「未経過分の自賠責保険料はどうなっているか?」を確認しつつ、高額査定を掲示してくれる優良業者に車を売却するようにしましょう。
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