車を買い替えた際は、自動車保険の「車両入替」という手続きが必要になります。
しかし、中には「車両入替という言葉を初めて聞いた」「聞いた事があるけど、どういった物なのかはよく分からない」という方もいるはずです。
そこでこの記事では、自動車保険の車両入替の手続き・タイミング・注意点などについてまとめてみました。
記事の後半では、車を買い替える際に保険料を安くして得する方法もご紹介しているので、ぜひ合わせてご一読ください。
車の買い替えで自動車保険の車両入替が必要な理由
車両入替(しゃりょういれかえ)とは、新しい車を買い替えた際に保険の対象を古い車から新車に切り替える手続きの事です。
この車両入替は、自動で切り替わる事がないため、自分で契約している保険会社または代理店に連絡をして手続きをする必要があります。
ちなみに、万が一車両入替を忘れて新車に乗り事故を起こしてしまった場合は、補償が効かず、多額の治療費・慰謝料・修理費などを支払う事になってしまいます。
【死亡事故の場合の慰謝料基準】
一家の支柱 | 2,800万円 |
母親、配偶者 | 2,500万円 |
その他 | 2,000万円~2,500万円 |
※赤い本「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」より参照
車両入替の手続きをする方法や流れ
車両入替の手続きをする方法や流れは、以下の通りです。
2.契約者本人が自動車保険を契約している会社または代理店に連絡をする
3.車両入替に必要な書類や物(情報)を提出・申告する
4.新車に切り替える際に保険料の差額が発生したら精算する
契約先によっては、インターネットからも車両入替の手続きを進める事が可能です。
また、自動車保険は車種や年式で保険料が異なるため、新車に買い替えた際に保険料の差額が発生するケースがあります。
そういった場合、今までの保険料より安くなれば返金、高くなれば追加で保険料が請求されるでしょう。
車両入替の手続きに必要な書類や物
車両入替手続きに必要とされる一般的な書類や物(情報)は、以下の通りです。(契約している保険会社や代理店によっては、別途書類などが必要になる場合があります)
・新旧の積算距離計(オドメーター)の数値(申告するだけでOK)
・契約者名義の金融機関口座の情報(保険料の返金が発生した際に必要)
・契約者名義のクレジットカード(追加の保険料が発生した際に必要)
・新車の納品日、購入金額
※車検証がない場合は、売買契約書をご確認の上、型式・車名・初度登録年月・登録番号(ナンバープレート)・車台番号・所有者・使用者の情報を保険会社または代理店に伝えてください。
買い替え後に自動車保険の車両入替をするタイミングは?
車を買い替えた後に自動車保険の車両入替をするベストタイミングは、ずばり「新しい車の納車日が分かった時点(納車前)」でしょう。
なぜなら、車両入替の手続きを進める際に納車日が分かっていれば、新しい車に保険が適用されるタイミングを納車日に設定出来、以下のようなメリットを得られるからです。
- 新しい車に乗り始める日(納車日)から補償がある状態で運転出来る
- 納車日前に古い車の補償が切れる心配がない
また、ほとんどの保険会社では、新しい車を取得した日(車検証に記載されている登録日)の翌日から30日以内に車両入替をしなくてはならないといった決まりがあります。
この期限を過ぎてしまうと、自動車保険が適用されなくなってしまうので注意してください。
車両入替を忘れてしまった場合の特約の補償内容
自動車保険の中には、車両保険の手続きを忘れたまま新車に乗って事故を起こしてしまった時の救助策として、一定期間は以前の車と同じ補償をしてくれる特約が付いてる物があります。
名称は各社で異なりますが、「被保険自動車の入替における自動担保特約」や「被保険自動車の入替における自動補償特約」などと呼ばれる事が多いようです。
ただし、この特約が付いている自動車保険であっても、30日以内に車両入替の手続きをしないと自動車保険の適用そのものが無くなってしまうので注意してください。
買い替え時に自動車保険の車両入替をする条件や注意点
車両入替をするには、以下の3つの条件を満たしている必要があります。
【条件1】買い替え後の新車の所有者が以下のいずれかに該当している事
・買い替え手続き前の自動車保険の記名被保険者本人
・買い替え手続き前の自動車保険の記名被保険者の配偶者またはその同居の親族
【条件2】買い替え前の車を手放している事
そのため、セカンドカーとして購入した場合は、自動車保険を台数分契約する事になるのです。
【条件3】買い替え後の車の車種・用途が以下のいずれかに該当している事
・自家用小型乗用車
・自家用小型貨物車
・自家用軽四輪乗用車
・自家用軽四輪貨物車
・自家用普通貨物車(最大積載量0.5t以下)
・自家用普通貨物車(最大積載量0.5t超2t以下)
・特殊用途自動車(キャンピングカーなど含む)
それでは次に、所有者別や新車・中古などの車両入替の際の注意点について、詳しくご紹介していきます。
同居している親族間で車を譲渡する場合
車両入替の中でも同居している親族間で車を譲渡する場合は、等級※の引き継ぎによって保険料を安く出来ます。
例えば、自動車保険の加入歴が短いと等級が低く保険料も高くなりますが、加入歴が長い親の等級を同居している子どもが引き継ぐ事で保険料を低く出来るでしょう。
ただし、等級の引き継ぎには注意点が2つあるので確認しておいてください。
・引き継いだ事で等級が下がると、逆に保険料が高くなってしまう
※等級とは、保険料の割引率の事です。1年無事故であれば、1つ等級が上がります。値が多いほど割引率が高いです。
個人間(他人や別居親族)で車の譲渡や購入をする場合
先程の車両入替をする【条件1】に該当する所有者に当たらない、個人(他人や別居親族)との間で車の譲渡や購入をした場合は、車両入替の前に名義変更の手続きが必要になります。
名義変更は車両入替と違い、揃えるべき書類も多く手続きに手間が掛かるのが一般的なため、以下の点に注意をした方が良いでしょう。
・名義変更をした日が新しい車を取得した日とみなされるため、名義変更した日の翌日から30日以内に車両入替をする必要がある
新車や中古車を新たに購入する場合
先程の車両入替をする【条件3】を見ても分かるように、新車や中古車を購入する際には自家用車以外または外車やスポーツカーを購入すると、車両入替の適用外になります。
特に、自営業などしている方は自家用車から営業用に車を買い替えると、車両入替が出来なくなるので注意してください。
また、中古車の場合は、販売されてから10年以上経過している車に関しては、車両保険※を付けられない可能性があります。
契約している保険会社に連絡をして、10年以上経過した中古車でも車両保険は付けられるのか事前に相談しておきましょう。
※車両保険とは、自動車保険の補償の1つで自分の車の修理費用などを保証してくれる保険の事です。
車の買い替え時に保険料を安くするには?
車の買い替えに伴い車両入替をするタイミングは、ある意味で保険料を安くする絶好の機会だと言えます。
特に車両入替の影響で大幅に保険料が上がってしまう場合は、以下の2つの方法を利用して保険料を節約するチャンスでしょう。
2.同じ契約内容でも、さらに安い保険料で契約出来る保険会社へ乗り換える
保険会社や補償内容を何も変更せずに車両入替するよりは少し手間は掛かりますが、ぜひ試してみてください。
それでは次に、それぞれの具体的な方法についてご紹介していきます。
車を買い替えるタイミングで見直したい保険の補償内容
現在、契約中の保険をディーラーで加入していた場合、担当者が手厚い補償を付けてくれているケースが多いのです。
そのため、買い替えのタイミングを狙って、以下のような補償内容が本当に必要かどうかを見直した方が良いでしょう。
余計な特約を減らせば、保険料をさらに安く出来ます。
自宅・車庫等修理費用補償特約
こちらの特約は、車庫から車で出入りする際に、自宅の車庫や塀を壊してしまった時に修理代を補償してくれるものです。
免許取り立ての運転に慣れていない方やお年寄りでなければ、必ずしも必要な補償とは言えないでしょう。
また、別に自宅で加入している火災保険があれば、車庫入れの失敗などによる損害が補償される場合もあるので確認してみてください。
レンタカー特約(代車費用特約)
こちらの特約は、契約中の車を修理している間、レンタカー(代車)費用を補償してくれるものです。
しかし、毎日車に乗らない方には代車の必要性はそこまで高くなく、必ずしも付けなくてはならない補償とは言えないでしょう。
保険料を安くするには一括見積もりがおすすめ
自動車保険は、同じ補償内容であっても保険会社によって料金が違います。
そのため、買い替えのタイミングでは一括見積もりをして、他社の保険料と比較してみるのがオススメでしょう。
もし、他社の方が大幅に保険料が安くなり、現在の保険を解約しても損失が大きくない場合には、保険会社の乗り換えを検討してみてください。
管理人オススメの自動車保険の一括見積もりサイトは、「保険の窓口インズウェブ」です。
利用者も900万人を突破!と安心感があるだけでなく、他社と比べても多い最大20社との見積もり比較が出来ます。
ちなみに、2018年に初めてインズウェブを利用した人は、平均30,879円も保険料が安くなったというデータが公表されています。
車の買い替え時の保険まとめ
それでは最後に、車買い替え時の自動車保険の車両入替について、重要なポイントを絞って簡単におさらいしていきます。
・自動的に保険の対象が切り替わるわけではないので、自分で契約している保険会社に連絡して手続きを進める
・新しい車を取得した日の翌日から30日以内に車両入替をしなくてはならない
・車両入替をするベストタイミングは、新しい車の納車日が分かった時点
・決められた3つの条件を満たさないと、車両入替は出来ない
・同居親族は等級の引き継ぎをすると、保険料が安くなる場合がある
・名義変更は手続きをするタイミングに注意
・車を買い替えるタイミングで、補償を見直したり保険会社を乗り換えたりすると、保険料を安く出来る可能性が高い
ぜひこの記事を参考に車両入替の手続きをスムーズに進めつつ、少しでも保険料を安くしてください。
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