無料の車査定！業者による違いや有料になるケースを解説

「どこも無料だけど、車の査定はどこで受ければいいんだろう」と思っている方。
どの業者も無料だからこそ、どこで見てもらったら高い査定額を出してもらえるのか気になりますよね。

また、「タダより高いものはない」という事わざがある通り、無料査定を受けた事で何かデメリットが発生するのでは？と不安な方も多いはずです。
そこでこの記事では、下記項目を中心にご紹介しています。

車の査定が無料になる理由
業者毎の無料査定のメリット・デメリット

車査定について素人が判断するのは難しいと思うかもしれませんが、業者毎のサービスの違いを知れば本当の意味でお得な買い替えが出来るはずです。
まずはこの記事で、無料査定を受ける前の準備をしていきましょう！

車査定は無料の業者が多い理由

車査定を無料で実施している業者が多い理由は、査定がタダなら車を売りたい客層を取り込めるからです。
つまり、実際の車の買取に繋げるために、最初のステップである「査定」を無料にして業者は顧客を呼び込んでいます。

そのため、本来であれば掛かるはずの下記の費用などが無料になっていても、業者に後ろめたい理由があるわけではありません。
安心して無料査定を受けても大丈夫です。

出張費
査定費
人件費

ただし、中には査定後に売買が成立しないと、査定に掛かった費用を請求してくる業者もあるので注意をしてください。
対策としては、査定を受ける前に「査定後に売らなくても査定料は無料になりますか？」と業者に事前確認しておくのがおすすめです。

それでは次に、業者毎の無料査定の違いについて詳しく解説していきます。

ディーラー下取りの無料査定のメリット・デメリット

ディーラー下取りの無料査定には、以下のような3つのメリットと4つのデメリットがあります。

【メリット】

1.同メーカーであればどこのディーラーでも、同一基準で査定してもらえる
2.メーカー直営なので、サービスやスタッフの品質が一定レベル
3.車の売却・購入が一店舗で出来るので、査定後の買い替えがスムーズ

【デメリット】

1.下取り査定料が5,000円～10,000円前後請求されるケースがある
2.新車の値引き額と売りたい車の下取り額が合算されやすく、純粋な査定額を判断しにくい
3.下取り査定料は、新車の購入に充てる事が前提のため他の用途には利用出来ない
4.中古車市場の相場は反映されずに、ディーラールールに基づいて査定されるので状況によっては査定料が安くなる

これらのメリット・デメリットを考慮すると、ディーラー下取りの無料査定は下記の方におすすめのサービスだと言えます。

安心出来る一律のサービスを受けたい方
手間を無くして車の買い替えをしたい方

中古車買取店の無料査定のメリット・デメリット

中古車買取店の無料査定には、以下のようにそれぞれ3つのメリットとデメリットがあります。

【メリット】

1.お店が得意とする車種を持ち込むと、高い査定額を付けてもらえるケースが多い
2.社外品の部品やオプションも査定額に反映されやすい
3.買取店で車を売却して得たお金は自由に使える

【デメリット】

1.中古車市場の相場に影響されやすいため、時期やタイミングによってはディーラーよりも査定額が安くなってしまう
2.中古車買取店によって査定額にバラつきがあるので、自分で高額買取してくれる店舗を見つけるのが大変
3.査定後に売買契約がないと、査定料を請求されるケースがある

これらのメリット・デメリットを考慮すると、中古車買取店の無料査定は下記の方におすすめのサービスだと言えます。

お気に入りの中古車買取店が既にある方
査定額の比較を自分でするのが苦ではない方

一括査定サイトの無料査定のメリット・デメリット

一括査定サイトの無料査定には、以下のようにそれぞれ3つのメリットとデメリットがあります。

【メリット】

1.複数業者の中から、高額見積もりを掲示してくれる中古車買取店をピックアップ出来る
2.業者間の競争心理を刺激して、高額査定を狙いやすい
3.査定依頼をネットからまとめて出来るのでラク

【デメリット】

1.サイト登録後にしつこい営業電話が掛かってくるケースが多い（ユーカーパックのように運営元一社のみとの電話連絡で済むサイトもあります）
2.個人情報が複数の中古車買取店に流れてしまう
3.一括査定サイトが提携している店舗が近くにないと、複数店舗に査定を依頼出来ない

これらのメリット・デメリットを考慮すると、一括査定サイトの無料査定は、下記の方におすすめのサービスだと言えます。

高額査定を狙いたい方
複数業者を一気に比較したい方

匿名・個人情報なしの無料査定のメリット・デメリット

匿名・個人情報なしの無料査定には、以下のようにそれぞれ2つのメリットとデメリットがあります。

【メリット】

1.愛車の大まかな相場額を知りたい時に、ネットだけでも調べられるので便利
2.査定後に売らない場合も、営業電話やメールが来ない

【デメリット】

1.実査定をするわけではないので、参考相場価格しか調べられない（実際の査定額とは大きく異なるケースが多い）
2.車を売るためには、結局他の業者・サービスを利用する必要がある

これらのメリット・デメリットを考慮すると、匿名・個人情報なしの無料査定は下記の方におすすめのサービスだと言えます。

車を売る予定はないけど、愛車の相場目安額を知りたい方
査定後の営業電話やメールを避けたい方

業者毎の無料査定の違いを大まかに理解したところで、次は車査定が有料になるケースをご紹介していきます。

無料だと対応出来ない！車査定が有料になるケース

ここまでご説明した通り、車査定はどこの業者でも無料になるケースが多いのです。
しかし、無料で対応出来る範囲を超えているケースについては、有料査定が必要になります。

有料で車査定を依頼する場合は、査定額への透明・信頼性が高い第三者機関に依頼するのが一般的です。
中古車の代表的な有料査定の専門機関には、「JAAI一般財団法人日本自動車査定協会」が挙げられます。

お近くの査定協会支所を調べたい場合には、こちらのサイトをご利用ください。
⇒「JAAI一般財団法人日本自動車査定協会へ飛ぶ」

【2019年4月時点のJAAIの査定料（税込）】

車種	基本料金	ダンプ車	その他特装車
軽自動車	5,400円	5,832円	6,480円
排気量3,000cc以下の普通車	7,020円	7,560円	8,424円
排気量3,001cc以上の普通車	9,720円	10,584円	11,880円

※出張査定の場合は、別途出張費が掛かります。

それでは次に、有料査定への依頼が必要になる代表的なケースについて詳しく解説していきます。

修復歴・事故歴の証明

「修復歴・事故歴の証明」は、ディーラーや買取店で無料査定を利用した際に、覚えのない修復歴や事故歴を指摘されて査定額を下げられた際に利用します。
事故歴や修復歴があるとおよそ2割～3割も査定額が下がってしまうため、業者とユーザーの揉め事（トラブル）に発展するケースも珍しくありません。

話し合いをしても埒が明かない場合には、第三者機関の有料査定を受けるのがおすすめだと言えます。
JAAI一般財団法人日本自動車査定協会では「車両状態確認証明」という形で、公正な立場で愛車の状態を証明してくれるので、ぜひ利用してみてください。

評価損の証明

「評価損の証明」は、事故の影響で車の売却価格が下がった事を証明する際に利用します。
この評価損の証明が出来ると、交通事故にあった際に事故によって下がってしまった車の価値も物的損害として損害賠償請求出来るのです。

ただし、下記の車などは、無料ではない有料査定を受けても評価損を認めてもらえない確率が高くなります。

新規登録から5年以上経過している車
走行距離が5万キロ以上の車
損傷レベルの低い車

また、第三者機関は評価損の証明はしてくれても、示談交渉をサポートしてくれるわけではないので注意してくださいね！

ローン解約後の評価確認

ローン解約後の評価確認は、「車が本来いくらで売れるのか？」を確認したい時に利用します。
ローンが残っている状態で車を売る際はローンを精算するために顧客が焦っているケースが多く、安く買い叩かれる事も少なくありません。

そのため、無料ではなく有料査定を受けて、第三者機関に客観的な車の適正価格を証明してもらうのです。
ローンと関係なく、愛車の正しい適正価格や相場を知りたい場合にも有料査定は利用出来るので、ぜひ気になる場合は査定依頼をしてみてください！

無料の車査定のまとめ

それでは最後に、無料の車査定について重要なポイントだけをおさらいしていきます。

査定料が無料の業者が多い理由

・査定料をタダにして顧客を呼び込むため

業者毎の無料査定の違い

ディーラー下取り	安心、一律、手間なしで無料査定が受けたい方におすすめ
中古車買取店	査定額の比較が苦ではなく、お気に入りの店舗がある方におすすめ
一括査定サイト	複数業者を比較して、高額査定を狙いたい方におすすめ
無記名・個人情報なしの査定サイト	営業の連絡を避けて、愛車の相場目安額を知りたい時におすすめ