車査定でのレッドブック

「車査定の交渉時に、素人にも何か指標になるものがあればいいのに…」と思う事がありますよね。
そんな時に、下記などの中古車の価格が掲載されている冊子が役立つのではないか?と考える方も多いはずです。

  • レッドブック
  • イエローブック
  • シルバーブック

そこのこの記事では、下記を中心に車売却時にレッドブック等が役立つかどうかの情報をまとめてみました!

・査定士が車査定にレッドブック等を使っているのか
・レッドブック等には何が書かれているのか
・一般人でもレッドブック等は購入出来るのか

ぜひ参考にしてみてください。

レッドブックやイエローブックは車査定に使われない

結論からお伝えすると、査定士が下記の3冊を車査定時に使う事はほとんどありません。

1.レッドブック
2.イエローブック
3.シルバーブック

なぜなら、査定士が車査定で価格を決定する際に重要視するのは、車の状態以外に下記の項目だからです。

  • 自社の中古車の在庫数
  • 中古車市場での需要や供給数
  • 過去のオークションでの取引相場額

つまり、この3つの冊子を利用しなくても査定に問題が起きる事はなく、実際に利用する査定士はほとんどいないのです。

とは言え、逆にこの3つの冊子が何のために存在して、どんなシーンで活用されているのか気になりますね。

その答えは、この次に続けて解説していきます。

レッドブック・イエローブック・シルバーブックの内容

それぞれの冊子の内容は、以下の通りです。

【レッドブック】

有限会社オートガイドが毎月発行している冊子。基本的には、自動車の平均取引価格が以下のように業者向けに掲載されています。

  • 中古車下取り価格
  • 中古車卸売価格(仕入れ価格)
  • 新車価格
  • 中古車小売価格

【イエローブック】

日本自動車査定協会(JAAI)が毎月発行している冊子。レッドブックとほぼ同じ内容が業者向けに掲載されています。
レッドブックとの違いは発行元が民間企業であるか、査定協会であるかという点です。

【シルバーブック】

日本自動車査定協会(JAAI)が毎月発行している冊子。レッドブックやシルバーブックとは違い、中古車購入時の目安になる中古車小売価格が消費者向けに掲載されています。

ただし、業者向けの中古車卸売価格(仕入れ価格)などは記載されていません。

どんな時に活用される?主に使用するのは誰

それぞれの主な活用シーンや使用者は、以下の通りです。

ブック名 主な活用シーン 主な使用者
レッドブック ・事故後の裁判や補償額の決定
・公用車購入時
・官公庁
・自動車保険会社
・法律事務所
イエローブック 自動車業界の方が取引価格の目安を知りたい時に使う 中古車買取業者
シルバーブック 消費者が中古車の販売価格の目安を知りたい時に使う 消費者(一般人)

レッドブックは、自動車業界を超えて活用されるケースが多いようです。
一方で、イエローブックとシルバーブックは業者と消費者の違いはありますが、中古車の適正価格を参考にしたい場面で活用されるケースが多くなっています。

それでは次に、こういった冊子は消費者(一般人)が車査定に使えるのかについて説明していきます。

レッドブック等の相場額は低い?車査定に使えない理由

レッドブック等の相場額は低い

レッドブックは、高額査定を狙って交渉する際に活用するのは不向きです。
なぜなら、実際に冊子に記載されている価格は中古車市場の相場額より低いケースが多く、交渉材料としては使いにくいからです。

逆に、査定額があまりにも低い場合には、適正価格にしてもらうという意味合いで査定時に利用するのには向いています。
ですので、相場よりも高い値段を狙って交渉している場合には、レッドブック等の冊子を使うよりも、複数業者の見積額を比較出来る一括査定サイトの利用がおすすめでしょう。

営業電話の多さに悩まされずに済む「ユーカーパック」や大手買取業者との提携数が多い「カーセンサー」などを上手く活用すれば、平均よりも高い査定額を引き出しやすくなります。

では次に、レッドブックに記載された中古車価格が相場よりも低い額になっている理由を3つ説明していきます。

年式10年超えの車の価値が一律で販売価格の1割になる

レッドブック等に記載された中古車価格には、弱点があります。
それは年式10年を超えた車は、一律で販売価格の1割の値段で掲載されている点です。

つまり、どんなに人気の高いプレミアの付いた車でも、「古い」というだけで販売時の10%の値段で価格設定されてしまうので、正確な中古車の取引価格を知る事が出来ません。

そのため、もしある程度の正しい相場を知りたい場合には、下記の2つの方法を試した方が実勢価格に近い額を知る事が出来ます。

・一括査定サイトなどで複数業者の見積もりを比較する
・「ネットのみの車査定サイト6選!メリット・デメリットも解説」の記事に記載されたサイトを利用する

リアルタイムの中古車の相場が反映されない

レッドブック等の冊子はどれも、月に1回のみの発行になっています。(物によっては隔月発行あり)
そのため、リアルタイムの中古車市場での需要は反映されません。

つまり、モデルチェンジや時期的なズレによる中古車の価格変動は、次の月に冊子が発行されるまでの間は知る事が出来ないのです。
そういった意味でも、やはり実際価格に近い額を知りたい場合には、先程と同様に下記の2つの方法を試すのがおすすめ。

・一括査定サイトなどで複数業者の見積もりを比較する
・「ネットのみの車査定サイト6選!メリット・デメリットも解説」の記事に記載されたサイトを利用する

地域性が反映されない

レッドブック等の中古車価格は、車種・メーカー順には並んでいますが、地域性は反映されていません。
同じ車でも北海道と沖縄では中古車市場での需要が大きく変わるため、こちらも実際の相場から大きく価格がかけ離れる一つの要因になっていると言えるでしょう。

そのため、やはり正しい実勢価格を知りたい場合には、下記の2つの方法を実践するのがおすすめです。

・一括査定サイトなどで複数業者の見積もりを比較する
・「ネットのみの車査定サイト6選!メリット・デメリットも解説」の記事に記載されたサイトを利用する

ただし、ネットのみの車査定サイトは地域を入力する項目がないサイトもあるので、注意をした方が良いでしょう。

車査定に関係なく一般人がレッドブック等を購入出来る?

車査定に関係なく一般人がレッドブック等を購入出来る

一般人の方が、車査定に関係なくレッドブック等を購入出来るかどうかは冊子の種類によって変わります。

ブック名 冊子の購入が出来る人
レッドブック(業界人向け) 業界人~一般人
イエローブック(業界人向け) 業界人のみ
シルバーブック(消費者向け) 業界人~一般人

つまり、一般人の方が冊子を購入したい場合には、レッドブックorシルバーブックを選ぶ必要があります。

では次に、一般人も購入出来るレッドブックとシルバーブックの購入方法や価格について紹介していきます。

レッドブック等の購入方法や価格

レッドブックまたはシルバーブックの購入方法や価格は、以下のとおりです。

【レッドブック】

購入方法は、購入申込書を「FAXする」か「電話で注文する」かのどちらかです。

・電話:03-3263-5238
・FAX:03-3263-5240

価格は以下の表を参考にしてください。

車種 発行頻度 価格(年間)
A.商用車(トラック・バス) 隔月発行(毎奇数月) 7,800円
B.国産乗用車 毎月発行 10,300円
C.軽自動車・二輪車 隔月発行(毎奇数月) 4,700円
D.輸入自動車 隔月発行(毎奇数月) 7,200円
全シリーズ(上記のA,B,C,D) シリーズ別 27,000円
国産車シリーズ(上記のA,B,C) シリーズ別 22,000円

※年間契約のみ

【シルバーブック】

購入方法は、中古車価格ガイドブック申込書を利用した「FAX」「郵送」か「WEB」からお申し込みです。
価格は以下の表を参考にしてください。

車種 発行頻度 価格
全車種 ・奇数月:乗用車・商用車・軽自動車
・偶数月:乗用車・商用車・輸入車
・年間8,750円
・単月1,030円

レッドブックの見方や用語

ここからは一般人の方に向けて、業界向けのレッドブックの見方や用語を簡単に説明していきます。

【レッドブックでおさえておきたい見方・用語】

用語 見方(意味)
中古車価格・掲載期間 いつの中古車価格が掲載されているかが記載されています。
中古車下取り価格 下取りに出す際の金額。中古車を売りたい時や査定時に参考にしましょう。
中古車卸売価格 仕入れ値なので、最低金額が掲載されています。中古車を買いたい時に参考にしましょう。
中古車小売価格 中古車の最低販売価格です。同様に中古車を買いたい時に参考にしましょう。
新車価格 発売時の値段です。
仕様 車のカタログと同様の内容が記載されています。

レッドブックのサンプルが公式サイトに掲載されていますので、イメージが湧きにくい方は以下を参考にしてください。

・価格掲載期間[PDF] 2019年度版
・国産乗用車[PDF] 2019年度版

車査定とレッドブックまとめ

車査定とレッドブックまとめ

それでは最後に、車査定とレッドブック等の冊子について簡単におさらいしていきます。

レッドブックを査定士が使っているか

使っていないケースが多い

それぞれの冊子の内容と活用シーン

・レッドブックとイエローブックは、自動車の平均取引価格が業者向けに掲載されている。
・シルバーブックは、中古車小売価格が消費者向けに掲載されている
・レッドブックは、主に事故時の裁判や公用車の購入に利用される
・イエローブックは、自動車業界の人が取引価格を参考にしている
・シルバーブックは、一般人の人が小売価格を参考にしている

車査定の交渉時にレッドブック等が不向きな理由

  • 年式10年超えの古い車は一律で新車価格の1割で掲載されている
  • リアルタイムで中古車市場の相場が反映されていない
  • 地域性が反映されていない
レッドブック等は一般人でも購入出来るか

レッドブックとシルバーブックであれば一般人でも購入出来る

査定時の交渉には不向きなレッドブックですが、不当な価格を適正価格に戻してもらう場合には有効です!
ぜひ、覚えておいてください。

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