車一括査定のデメリットや危険性！しっかりと把握して利用しよう

車を売却する際に、非常に便利な一括査定サイト。
ネットで簡単に、複数の業者に査定依頼をする事が出来ます。

手間が省けるのはもちろん、業者同士を競合させる事で、査定額を引き上げる効果があるのです。
しかし、口コミや広告を見て安易に利用するのは少々危険と言えます。

車一括査定には、デメリットやトラブルなどの危険性もあるからです。
そこで今回は、一括査定サイトの危険性について詳しく解説したいと思います。

事前に把握する事で、安全に、そして一括査定のメリットを最大限に活かして利用する事が出来るでしょう。

車一括査定の口コミだけを信用するのは危険

車一括査定を使用する人の多くは、ネットの口コミ情報等を参考にする事が多いでしょう。
しかし、口コミの中には、信憑性のないものも多く、信用できない場合もあるのです。

言ってしまえば、口コミは都合の良いように作る事が出来てしまいます。
例えば、業者のサイト内にある口コミや、良い事ばかりが書いてある口コミに関しては、全面的に信用するのは危険と言えます。

メリットばかりではなく、デメリットや気になった点についても記載されている口コミは、参考に出来るものが多いでしょう。
また、感じ方には個人差があります。

ですから、ねつ造という意味ではなく人によっては好いと思った点が、また別の人にとってはデメリットに感じる事もあるのです。
口コミは、参考程度に捉えておく方がよいでしょう。

車一括査定のデメリットや危険性

車一括査定には、デメリットや危険性も潜んでいるというお話をしました。
では、具体的にどのような危険性があるのでしょうか。

順番に見ていきましょう。

嵐のような営業電話が掛かってくる

車一括査定のデメリットと言えば、嵐のように掛かってくる営業電話です。
申し込みの完了と共に、複数の業者から電話が鳴り止まないという口コミもよく目にします。

業者からの電話は、直接交渉するにはメリットと言える部分もあります。
しかし、交渉が苦手な人や電話の応対をしている暇がない人、そもそも営業電話自体が煩わしいと感じる人にとっては、デメリットです。

また、営業のしつこさと言えば電話だけでなく、出張査定時に居座る、嘘の条件を提示して契約させる等の危険な業者も存在します。
どんなにしつこく営業をされても、意に反して車を売る必要はありません。

心配な場合は、女性や高齢者一人での対応は避ける、もう売ってしまったからと断る等の対処をしましょう。
また、「ユーカーパック」のような、運営会社1社のみからしか電話がないサービスを利用する事をおすすめします。

　車一括査定を電話なしで利用したい！方法や注意点・おすすめサイト

スケジュールの調整が必要

先述しましたが、一括査定に申し込むと複数の業者から電話が掛かって来ます。
それは、出張査定の日程を調整するためでもあります。

ですから、しつこいのが嫌だと言っても、査定を依頼するためには希望の業者の電話には応対しなければならないのです。
また、車一括査定に申し込んだ場合、一度に全ての業者に訪問してもらい査定を行うのが一般的でしょう。

そうする事で、業者同士が競い合い、言わば競りのように査定額が引き上がっていくのです。
しかし、そのためには各業者とのスケジュールの調整が必要となります。

スケジュール次第では、査定日が伸びてしまうという危険性もあるのです。
ユーカーパックであれば、複数業者と相手する事がないため、日程調整で悩む事もないでしょう。

地域によって選択できる業者が少ない

車一括査定サイトでは、多い所だと最大10社前後の提携業者を比較する事が出来ます。
提携している業者の中から、エリア・条件に合った業者をピックアップしてくれるのです。

しかし、地域によって買取業者の数は異なります。
例え1,000社以上の提携業者数を誇る一括査定であっても、地域によっては選択できる業者が少ない場合があるのです。

そうなると、せっかく一括査定を申し込んでも査定額が上がらないという危険性があります。
どれくらいの業者が条件に合うのかは、申し込んでみなければ分かりません。

地方にお住まいの方は、提携業者数が多いサイトや、大手・地元業者まんべんなく提携しているサイトがおすすめです。

申し込みの手間や個人情報の入力が必要

車一括査定は、申し込みの際の個人情報や車両情報をもとに、条件に合う業者を選んでくれます。
その情報を元に、買取業者は査定額の概算を出したり、実査定の日程調整のための連絡をしてきます。

ですから、申し込みの際には、住所や電話番号等の個人情報を入力しなければならないのです。
申し込みには、平均で2～3分は掛かるでしょう。

個人情報取り扱いについては、各サイトごとに十分な配慮がされています。
しかし、個人情報流出等の危険性が、100％無いとは言い切れません。

気になる方は、個人情報なしの匿名で概算価格が分かるサイトを利用したり、業者に直接出向いて査定を受けるのが良いでしょう。
ただし、匿名で利用できるサイトでは、詳しい査定額を知る事は出来ません。

　個人情報なしの匿名で車を売るには？買取価格の相場を調べる方法

車一括査定の危険なトラブル事例

国民生活センターには、車一括査定に関する様々なトラブル事例が寄せられています。

「高額な解約料は妥当なのか
自分が息子に買い与えた軽自動車を、息子が金に困って、買い取り業者に 51 万円で売却するとの契約書にサインしてしまった。車に積んでいる車検証はコピーなので、息子と業者が一緒に車検証をとりに来て自分は売却する事を知った。自分は売却に反対なので業者に中止を申し入れたら「既に売れてしまい解約不可」と言われた。店舗まで出向き交渉したら、業者から「車は既に他県の別営業所に搬送済み、キャンセル料は10万円、誓約書に署名、捺印（なついん）すれば車を返す」との回答だった。あまりに高額なキャンセル料に納得できず「具体的な積算内容を示してほしい」と伝えたが取り合ってくれなかった。仕方なく誓約書に署名、捺印し、今朝再度店舗に出向き 10 万円を支払って車を返してもらった。ガソリンメーターを見る限り業者の言う他県まで往復しているとは考えにくい。車検証も渡していないし売却代金も受け取っていないのに 10 万円ものキャンセル料は妥当なのか。業者からは法律の専門家に相談しないでもらいたいと言われている。
（2011 年 11 月受付 相談者 50 歳代 男性 給与生活者、当事者 20 歳代 男性 大阪府）」

引用：国民生活センター「増加する自動車の売却システム」より

中古車の売買に関する相談は、比率ではそう高くはありません。
しかし、実際にトラブルに遭遇する危険性はあるのです。

• 最初に査定された金額と違う
• 売却代金が支払われない
• 解約できない
• 高額な解約料を請求された
• しつこい電話や強引な買取

上記のようなトラブル事例があります。
これらはサイトの注意書きに書かれている事もありますが、小さく分かりにくいというのも問題の一つです。

また、車を売る側には、瑕疵担保(かしたんぽ)責任という責任があります。
事故歴や契約後に事故を起こしてしまった等の事実を告知せず車を売却し、売った相手に損害を与えてしまった場合、損害賠償を請求される可能性があるのです。

しかし、買取業者は査定のプロですから、修復歴などを見抜けなかった業者側にも責任があります。
とは言え、そうしたトラブルを防ぐためにも、告知義務はしっかりと守りましょう。

キャンセル料については、一括査定サイトや業者のサイトなどに記載されています。
文字が多く読みにくい場合もありますが、事前にしっかりと確認しておきましょう。

先程の事例で引用した国民生活センターによると、多額の違約金に関しては法律では認められていません。

解約料は契約書どおりに支払わなければならないとは限らない
事業者の中には、契約書に「買い取り価格〇万円以下の場合、キャンセル料一律〇％」「買い取り価格〇万円以下の場合、キャンセル料一律〇万円」などと一律の解約料を定めているところもある。
消費者契約法第 9 条第 1 号では、契約の解除に伴う違約金を定める条項で、事業者に生ずべき平均的な損害額を超える部分について無効としている。解約料等が平均的な損害額を超えるかどうかは個別のケースによって異なる。例えば、事例４のケースでは、一律10万円の解約料等を定める条項は、消費者契約法により無効になると考えられ、平均的損害額を超える部分については支払いを拒否できる。
解約料を請求された際には、その内訳や合理的な根拠を示すよう要求する事。

自分ではどうしようもないという場合は、国民生活センター等の公的機関に相談する事が重要です。

　車の買取トラブルを未然に防ぐ！対処法や相談先は？

車一括査定は危険なだけじゃない！メリットも沢山

ここまで、車一括サイトの危険性について色々と解説してきました。
しかし、一括査定は危険なだけではありません。

きちんと利用すれば、メリットも沢山あるのです。
ここからは、車一括査定のメリットについて、解説していきます。

査定額が上がりやすい

車一括査定の最大のメリットは、業者同士を競わせる事が出来る点です。
複数の買取業者に一括で査定依頼をする事で、価格競争が生まれ買取額が引き上がる可能性があります。

その中から、一番高い査定額を提示してくれた業者を選べば、最高値で車を売却する事が出来るのです。
ただし、中には二重査定や後から手数料を請求された等のトラブルの危険性もあります。

そのため、査定は必ず目視でしてもらう事と、契約前の確認が重要と言えます。

様々な手間が省ける

車を高く売るには、複数の業者に査定を依頼して比較する事が重要なポイントです。
しかし、いくつのも業者を自分で探してコンタクトを取り、日程を調整して査定をしてもらうのには、非常に手間も時間も掛かります。

車一括査定は、そんな手間や時間を省く事が出来るのがメリットです。
数十秒～数分で申し込みが完了し、あとは条件に合った業者から連絡が来ます。

査定も同じ日時に全ての業者を呼んで行えば、1度で済みます。
車の価値は、日に日に下がっていってしまうものですから、売ろうと決めたら迅速に査定を済ませるのが良いのです。

車一括査定なら、忙しい人でも手間を掛けずに複数の業者を比較して、車を最高値で売却する事が出来るでしょう。
また、買取業者の中には、いわゆる悪徳業者も存在します。

一括査定サイトには優良な業者が多いので、自分で探すよりも業者間のトラブルの危険性も少ないと言えるでしょう。

デメリットや危険性を補ってくれる車一括査定

これまでお話したような、デメリットや危険性を補ってくれるおすすめの車一括査定サイトをご紹介しましょう。
しつこい勧誘電話に悩まされる危険性が少ないのが、「カーセンサー」です。

カーセンサーでは、業者との連絡手段をメールに指定する事が出来ます。
また、連絡の時間帯指定や、査定を依頼する業者数を減らす事も出来るのです。

ただし、中にはメール指定をしているのに電話を掛けてくる業者もありますから、申し込みをする時間や状況には気を付けましょう。
どうしても業者からの電話や勧誘が気になる人には、「ユーカーパック」がおすすめです。

ユーカーパックは、申し込み後の買取業者と連絡をサイト側が代行してくれます。
つまり、電話がユーカーパック1社からしか掛かってこないのです。

このような配慮がされている一括査定なら、安心して利用する事が出来るでしょう。
これらはいずれも、提携業者数1,000社を超える実査にも申し分のない一括査定です。

気になる方は、査定だけでも申し込んでみると良いでしょう。

車一括査定の危険性のまとめ

便利な車一括査定サイトにも、デメリットや様々な危険性があります。

これらのデメリットに関しては、ある程度は把握しておく必要があるでしょう。
個人情報を入力したくないという人は、匿名で車の概算査定額を教えてくれるサイトもあります。

しかし、あくまでも概算の価格であるという事を、覚えておきましょう。
国民生活センターには、以下のような一括査定のトラブルが報告されています。

これらのトラブルは、いくら業者が正しいと言っても、法律的には無効になるものもあります。
困ったら、国民生活センターなどの機関に相談しましょう。

とは言え、一括査定は優良なサイトを選んで利用すれば、危険な事は無く非常にメリットは大きいのです。
複数の業者を競合させる事で、買取価格が引き上がります。

査定を依頼する手間も省けますから、車の価値が下がらないうちに迅速に売却する事が可能なのです。
デメリットやトラブルを防ぐための優良なサイトは、カーセンサーやユーカーパックなど。

カーセンサーはメール指定や時間指定可能、ユーカーパックは業者とのやりとりを代行してくれます。
これらのサイトは実績もあるため、安心して利用する事が出来るでしょう。