廃車時の荷物

車を廃車にする際に、車内に荷物が残っている場合があるでしょう。
要らない荷物の場合、そのまま乗せておいたら廃車業者がついでに処分してくれるのでしょうか。

それがマナー違反なのかどうかも気になる所です。
そこで今回は、廃車の際に車内に残る荷物の処分や、気持ちよく引き取ってもらえる物について、詳しく解説したいと思います。

廃車を間近に控えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

廃車時の車内の荷物は自分で片づける

廃車を業者に引き取ってもらう場合、基本的に車内の荷物は自分で片付けましょう。
多少のゴミや荷物なら、残っていても廃車にしてくれるかもしれません。

しかし、あまりに多くの荷物を残したままというのはマナー違反です。
廃車業者は、不要品を回収して利益を上げる産廃業者ではありません。

業者が承諾をしてくれた場合は甘えても良いかと思います。
しかし、そうでない場合は処分費用を別途請求される事もあるでしょう。

どうしても片付ける時間がない、引き取って欲しい物があるという場合は、事前に業者に確認しておく事をおすすめします。

廃車時の荷物は物によっては引取ってもらえる

廃車時の荷物は物によっては引取ってもらえる

廃車時の車内の荷物は、自分で処分をするのが基本です。
しかし、物によっては気持ちよく引き取って貰える場合があります。

それは、鉄くずや金属になる部品等です。
解体業者は、鉄くず等を製鉄所等に買取らせる事で利益を得ています。

そのため、鉄くずになる物に関しては喜んで引き取ってくれるでしょう。
壊れていらなくなった部品や使わないマフラーなどは、積んでおくと喜ばれる事が多いのです。

また、まだ使用できるカーナビやオーディオ、純正品の部品も引取ってもらえます。
これらは再販できるため、業者にとって利益となるのです。

タイヤに関しては、アルミホイールは喜ばれます。
しかし、ゴムのタイヤ部分は、引取り不可となる事もあるようなので注意しましょう。

大事なものが残っていても処分されてしまう

廃車時に車内に要らない荷物が乗っていた場合、気持ちよく引き取ってもらえるものもあります。
しかし、大事なものが残っていた場合も、一緒に処分されてしまうのです。

特に、事故や車検の流れで急遽廃車にするようなケースでは、車内に大切な物を残したままスクラップにされてしまったというトラブルも珍しくありません。
物については業者が補償してくれる可能性もあります。

しかし、もう販売されていない物や写真等の手に入らない物についてはどうにもなりません。
車に何が乗っているかを全て把握する事は難しいと言えます。

そのため、急遽廃車になった場合でも、業者に連絡をして荷物を取っておいてもらいましょう。

可能なら自分で車内の荷物を確認し、分別して処分するのが良いかと思います。

再利用出来る物は取り外した方が良い

部品やパーツなど、再販できる荷物については、廃車業者は気持ちよく処分してくれます。
しかし、再利用出来る物という事は、次の車に使用したり、自分で売って利益を得る事も出来るのです。

特に、オーディオやカーナビ、ETC積載機などは、新たに取り付けるとなると結構な金額が掛かりますので、取り外しておいた方が良いでしょう。
ただし、車の部品は勝手に取り外して良い物と、違法になる物があります。

自動車リサイクル法によって、自動車の解体は許可を得た業者にしか出来ないのです。
それが付属品の取り外しにあたるのか、解体にあたるのかという点が、法に触れるかどうかの基準と言えます。

自分で取り外せる物をまとめてみました。

  • オーディオ
  • カーナビ
  • ETC積載器
  • ホイール
  • マフラー
  • サスペンションなど

社外品よりも純正パーツの方が査定額は高くなる傾向にあります。
そういった意味でも、ホイールやマフラーなどの社外品は取り外した方が良いでしょう。

車の部品取りについては、こちらの記事も参考にしてみて下さい。

ガソリンは残っていても問題ない

廃車時の車内の荷物の取り扱いについては、お分かり頂けたかと思います。
では、ガソリンはどうなのでしょうか。

ガソリンが入ったまま車をスクラップにしたら、引火や爆発など危険なのではないかと思う人もいるでしょう。
しかし、結論的には廃車にガソリンが入ったまま売却しても問題はありません。

確かに、ガソリン入りの車をスクラップにすれば危険です。
業者はもちろんその事を把握していますから、解体・スクラップにする前にはしっかりと確認しています。

解体業者は専門家ですから、スラストカッターという工具でタンクに穴を開け、ガソリンを残らず抜いてから解体するのです。
とは言え、ガソリンを入れたまま廃車を売却するのは勿体ないので、抜いておいた方が良いでしょう。

ただし、自分でガソリンを抜く際は、絶対に電動ポンプを使用しないようにして下さい。
静電気が起きればガソリンに引火する可能性があります。

安全をしっかりと確保した状態で行いましょう。

廃車と荷物のまとめ

廃車と荷物のまとめ

基本的に廃車の車内に残った荷物は、責任を持って自分で処分をしましょう。
多少のゴミ程度なら処分してくれる業者もありますが、解体業者は産廃業者ではありません。

また、あまりにも荷物が多い場合には、別途処分費用を請求される可能性もあります。
しかし、鉄くずになる物やまだ再販できるようなパーツ等は利益になるため、気持ちよく処分してくれる業者が多いものです。

とは言え、オーディオやカーナビ、ETC等、次の車で使用できる物は取り外しておきましょう。
その際は、自動車リサイクル方に触れないかどうかをしっかりと確認して部品取りをして下さい。

ガソリンは入れた状態でも問題ありませんが、勿体ないので抜いておく事をおすすめします。
自分で抜く場合は、火災や事故等を防ぐために電動ポンプの使用は避けましょう。

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