車を廃車にするには、抹消登録と言う手続きをして車籍を無くす必要があります。
手続きは自分で行う事も出来ます。
しかし、必要な書類が多くややこしい事などから、業者に代行を依頼する人が増えているようです。
廃車手続きを代行してくれる業者はいくつかあります。
中でも今回は、法律の専門家である行政書士について解説したいと思います。
行政書士に廃車を依頼する方法や必要書類、注意点についても記載しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
廃車手続き代行は行政書士に依頼できる
行政書士は、様々な書類の作成や提出の代行をします。
自動車の廃車手続きも、行政書士が代行できる業務の一つです。
ここからは、行政書士の役割や、廃車代行を依頼する際に必要な費用や書類など、詳しく見ていきましょう。
行政書士の役割
行政書士という資格については、耳にした事があるという人は多いでしょう。
しかし、実際にはどのような役割を果たしているのでしょうか。
行政書士は、行政書士法に基づく国家資格の一つです。
他人の依頼を受けて、官公署に提出する書類の作成や提出代理、遺言書等の権利義務、誓約書の作成や行政不服申立て代理など様々な業務を行っています。
この、行政書士の業務の中には、自動車に関する手続きも含まれています。
廃車だけでなく、名義変更や所有権解除、車庫証明申請などの手続きも代行してくれるのです。
費用と相場
行政書士に廃車手続きの代行を依頼する際、気になるのが費用でしょう。
事務所によって手数料は異なり、安い所では3千円程度、高い所では1万5千円ほど掛かる場合もあります。
相場はおよそ5千円~1万円ほどです。
書類の作成のみの場合と、提出代行まで行う場合とで料金が異なる事務所もありますので注意しましょう。
また、事務所によっては、入国管理業務や離婚相談、独立開業など、得意としている分野が違う場合もあります。
事前に事務所のホームページや電話などで、廃車手続きの代行を得意としているか、料金は納得できる金額か等について調べてから依頼すると良いかと思います。
必要書類
廃車には、一時抹消登録と永久抹消登録の2種類があります。
長期出張や入院などで、一時的に長期間その車に乗らない場合には一時抹消登録、車を解体して2度と乗れないようにする場合には永久抹消登録をします。
軽自動車の場合は一時使用中止、解体返納と言いますが、意味は普通自動車と同じです。
申請は、普通自動車の場合は管轄の運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会で行います。
それぞれ必要な書類が異なりますし、行政書士によっても多少異なる場合があります。
行政書士に依頼する場合にどのような書類が必要なのか、順番に確認していきましょう。
一時抹消登録
行政書士に一時抹消登録の手続きを依頼する場合、以下の書類が必要です。
・所有者の印鑑登録証明書(発行日から3ヵ月以内)
・印鑑証明書と同じ実印を押印した委任状(軽自動車は所有者の認印を押印した申請依頼書)
・ナンバープレート(前後合わせて2枚)
抹消登録申請書や手数料納付書なども手続きには必要ですが、行政書士が用意してくれる場合がほとんどです。
また、軽自動車の場合は、廃車申請に印鑑登録証明書は必要ありません。
代わりにシャチハタ以外の認印が必要ですので、注意をしましょう。
委任状や申請依頼書は、行政書士が用意してくれるのが一般的ですが、こちらからダウンロードする事も出来ます。
※委任状のダウンロードはこちら(※記入例)
※申請依頼書のダウンロードはこちら(※記入例)
永久抹消登録
永久抹消登録を行政書士に依頼する場合は、以下の書類等が必要です。
・所有者の印鑑登録証明書(発行日から3ヵ月以内)
・印鑑証明書と同じ実印を押印した委任状(軽自動車は所有者の認印を押印した申請依頼書)
・ナンバープレート(前後合わせて2枚)
車検の有効期間が1ヶ月以上残っている場合には、重量税の還付申請を同時に行うため以下のものも必要です。
・振込先口座の分かる物
こちらも一時抹消と同様、登録申請書や手数料納付書なども手続きには必要ですが、行政書士が用意してくれる場合がほとんどです。
また、永久抹消登録を依頼する場合は、先に車両を解体しておく必要があります。
解体後に業者からスクラップにした事を証明する書類を受け取りますので、それも合わせて提出しましょう。
また、重量税の還付申請は、後から単独では行う事が出来ません。
必ず、廃車手続きの際に申請しておきましょう。
還付金は、重量税だけでなく、自動重税や自賠責保険などもあります。
廃車の際には、これらの還付金の申請もしっかりと依頼しておきましょう。
ただし、軽自動車は軽自動車税の還付制度自体がありません。
永久抹消登録で使用する委任状や申請依頼書は、一時抹消の際に使用するものとは異なります。
それは、重量税の還付申請の委任も兼ねているからです。
行政書士が用意してくれる事が多いかと思いますが、こちらからダウンロードも出来ます。
※永久抹消用の委任状のダウンロードはこちら(※記入例)
※解体返納用の申請依頼書のダウンロードはこちら(※記入例)
廃車手続きを行政書士に依頼するメリット・デメリット
行政書士に廃車手続きを代行してもらう場合の費用や必要な書類などについて解説してきました。
しかし、いくつかある廃車方法の中から、行政書士の代行を選ぶメリットとは何なのでしょうか。
また、デメリットについても、しっかりと把握した上で依頼したいものです。
ここからは、行政書士の廃車代行のメリット・デメリットについて解説していきます。
メリット
廃車手続きを行政書士に代行してもらうメリットは、やはりその信頼性の高さでしょう。
行政書士は、狭き門を突破した法律の専門家。
国家資格者なので、安心して廃車手続きを任せられる存在です。
また、廃車に関する書類は、素人にはややこしく小難しい内容の物が多いと言えます。
不備があれば再度提出に行かなくてはならないなど、非常に手間が掛かります。
行政書士は書類代行のプロですから、難なく作成してくれるでしょう。
行政書士に依頼をする事で、面倒な手間が省けるのです。
デメリット
行政書士に廃車手続きを依頼するデメリットは、書類上の手続きしか代行できないという点です。
車を廃車にするには抹消登録が必要ですが、書類上の手続きだけでは完了しません。
永久抹消登録には車の解体(スクラップ)が必須です。
行政書士は車の解体までは代行してくれませんから、結局は自分でスクラップ業者などに持ち込まなくてはならないのです。
また、不動車の場合のレッカー移動や引取りも行っていません。
そのため、買取業者などと比較すると、手数料を支払う割には手間が掛かるのです。
一時抹消登録の場合はおすすめ出来ます。
しかし、解体を伴う廃車手続きをする場合は、手続きからスクラップまでを一括代行してくれる業者の方が向いているかもしれません。
行政書士よりもお得なのは廃車買取業者
廃車手続きの代行を依頼するのなら、信頼性の高い行政書士はもちろんおすすめです。
しかし、行政書士よりもお得なのは、廃車買取業者だと言えます。
廃車買取業者は、書類の代行はもちろん、不動車のレッカーや車のスクラップなど、全てを無料で一括代行してくれるのです。
さらに、廃車寸前の古い車でも、車両に値が付く事も多くあります。
廃車の部品取りや鉄のリサイクル、海外への輸出等で利益を得られる廃車買取業者にとっては、廃車にする車でも十分に価値があるです。
優良な業者なら、還付金の申請もしっかりと行ってくれますので安心できます。
一括査定サイトなどを利用すれば、複数の業者に査定を依頼し比較する事が可能です。
ただし、登録した時点で嵐のように営業の電話が鳴りやまないというサイトもあります。
そのような迷惑行為を防ぐために、最近では登録後のやり取りがサイト側のみであったり、メール指定が出来るサイトも増えています。
業者に廃車手続きを代行してもらうには、業者選びが非常に重要なポイントと言えるのです。
廃車と行政書士のまとめ
廃車手続きの代行は、行政書士に依頼する事が出来ます。
法律の専門家である行政書士は信頼でき、安心して任せる事が出来るでしょう。
費用の相場は5千円~1万円程度です。
書類の作成のプロであるため信頼性が高く、速やかに手続きを完了させてくれるという点が行政書士に依頼するメリットと言えます。
しかし、一方で書類上の手続きしか代行できないというデメリットもあります。
解体を伴う廃車手続きの場合、結局は自分でスクラップ業者などに持ち込みをしなくてはなりません。
よりオススメなのは、廃車買取業者です。
廃車を専門に扱う買取業者は、書類上の手続きを始め、車のスクラップやレッカー移動、還付金の申請などの全てを一括して代行してくれます。
代行手数料は全て無料で、さらに車を高値で買取ってくれる可能性も高いのです。
一時抹消登録の際には行政書士はおすすめですが、永久抹消をする場合は廃車買取の方がお得と言えます。
一括査定サイトなどを上手く利用して、複数の業者の中から、より条件が良く優良な業者を選びましょう。
最大5,000社の公開入札で最高額が分かる【76万円も高くなる!?】
中古車を売る際、知り合いの業者や大手業者に依頼する方も多いと思います。 しかし、査定を依頼する業者によって大きく査定額が異なるため、適当に業者選びする事は避けなければなりません。
実際に、他の業者と比べて10万円単位で高く査定をしてもらった事例もある程。 知識が無いと買い叩かれるケースも多く、知恵袋や掲示板などを見ても悪い口コミが多い業者を見かけます。
【ユーカーパックで適正価格診断】
- 約30秒の入力で査定の最高額が分かる
- 最大5,000社の価格から比較が出来る
- 大手から地方の会社までネットワーク化
- 1社のみの連絡でしつこい営業・勧誘電話がない
- 相談、業者紹介など完全無料
- ディーラー下取りよりもお得
大きな特徴としては、他の一括査定でも言える事ですが、愛車の最高額が簡単に分かるという事です。 最大5,000の買取業者が入札を行うので、通常に査定依頼するよりも高く売れる可能性があります。
また、ユーカーパックが他の一括査定との大きな違う所は、ユーカーパックからの1社だけなので、沢山の業者の電話が迷惑という事。 しつこい営業もないので、他の一括査定で嫌な思いをしたという方でもおすすめが出来ます。
完全無料で利用する事が出来ますので、中古車の売却を検討している方は試しておいて損はありません。