友人や知人が廃車にする予定の車を、譲ってもらう事があるでしょう。
本人からすればもう価値のない車でも、直して乗れる場合もありますよね。
しかし、他人から車をもらう時には、いくつか注意点もあるのです。
また、もらった車を廃車にしたくなる場合もあるでしょう。
そこで今回は、車を譲ってもらう際の注意点や、もらった車を廃車にする方法について、詳しく解説しましょう。
廃車にする予定の車をもらう時の注意点
知人が廃車にしようとしている車を、譲ってもらう事は可能です。
しかし、いくら親しい友人であっても、車をもらうというのは自転車やステレオをもらうのとは違います。
しっかりと必要な手続を踏んでおかなければ、後になって様々なトラブルになり兼ねません。
- 車庫証明
- 名義変更
車をもらう時には、上記の手続を忘れないようにしましょう。
車庫証明の手続き方法
まず、車を取得するには普段停めておくスペースを確保して、車庫証明を取る必要があります。
管轄の警察署に申請書類が置いてありますので、必要事項を記入して提出しましょう。
車庫証明を取得するための保管場所は、一定の条件を満たしていなければなりません。
・自宅から直線距離で2キロメートル以内であること
・道路から支障なく出入りでき、車全体が収容できること
・道路以外の場所であること
・他の車の車庫証明が重複していないこと
上記の条件を満たす場所を、保管場所として申請しましょう。
車庫証明の必要書類
・所在図・配置図
・保管場所使用承諾証明書(駐車場を借りている場合)
・使用権原疎明書面[自認書](自宅敷地内に車庫をかまえている場合)
・認印(シャチハタ以外)
・廃車・譲渡誓約書(代替などで一時的に車庫証明が重複する場合)
申請から交付までの期間は、数日から1週間ほどです。
警察が保管場所を訪れ確認し、問題がなければ完了します。
なお、軽自動車の車庫証明の申請は、保管場所届出という届出を出すだけです。
また、地域によっては車庫証明自体が必要のないところもあります。
詳細についてはこちらのサイトで確認する事が出来ますので、事前に調べておくと良いでしょう。
普通自動車についてはこちら:https://www.kurunavi.jp/syako/car.html
軽自動車についてはこちら:https://www.kurunavi.jp/syako/kei.html
名義変更の手続き方法
次に重要なのが、名義変更です。
友人に譲ってもらう場合に忘れがちなのですが、放っておくと前の所有者の所に自動車税の請求が届いてしまいます。
また、将来廃車の手続きがスムーズに出来ないというトラブルが発生するのです。
前の所有者と連絡が取れない場合は、廃車の手続自体が出来なくなるため、非常に重要と言えます。
車の名義変更は、運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)で行う事が出来ます。
名義変更手続きの必要書類
自分で用意 | 前の所有者が用意 | 運輸支局で用意 |
---|---|---|
・車庫証明(1ヵ月以内) ・印鑑証明証(3カ月以内) ・住民票(3か月以内) ・実印(自分が手続きする場合) ・実印を押印した委任状、軽自動車の場合は申請依頼書(代理人申請の場合) |
・実印(旧所有者本人が手続きする場合) ・実印を押印した委任状、軽自動車の場合は申請依頼書(代理人申請の場合) ・実印を押印した譲渡証明書 ・車検証 ・印鑑証明証(3カ月以内) |
・移転登録申請書 ・手数料納付書 ・自動車税・自動車所得税申告書 |
上記の書類を窓口に提出して下さい。
なお、車検切れの場合は名義変更が出来ませんので、注意が必要です。
委任状や譲渡証明書、申請依頼書は、下記よりダウンロード出来ます。
※委任状ダウンロード(※記入例)
※譲渡証明書ダウンロード(※記入例)
※申請依頼書ダウンロード(※記入例)
業者から廃車をもらう事はできる?
解体業者や廃車買取業者は、いらなくなった車を沢山引き取っています。
どうせスクラップにしてしまうのなら、譲ってもらえないかと思う人もいるでしょう。
しかし、解体業者は引き取った車を、ただゴミとして処分にしている訳ではありません。
スクラップする車は、最終的な廃車手続きである永久抹消登録をするという目的があるのです。
同時に、業者にはその目的を果たすため、預かった車を確実にスクラップにする事が義務付けられています。
もしもそれをせず勝手に車を誰かに譲ってしまったら、車籍を抹消してもうこの世にはないはずの車が、行動を走る事になってしまうのです。
また、廃車買取業者では、車をスクラップにはせずに一時的に公道を走れなくする一時抹消登録という手続きを行う場合もあります。
しかし、その場合は直して海外に輸出するなどの目的があり、その車は廃車買取業者にとって価値がある言わば商品のため、譲ってはくれないでしょう。
ですから、業者から廃車予定の車を譲ってもらうというのは、現実的に難しい事だと言えます。
譲ってもらった車を廃車する方法
知人に譲ってもらった車に何年か乗ったけれど、「そろそろ廃車かな」という時期は来るでしょう。
もともと廃車予定の車をもらう訳ですから、そう何年も乗る事は難しい事が予測されます。
既に名義変更が済んでいて所有者が自分になっている場合は、自分で手続きが出来ます。
車をスクラップにし、永久抹消登録をする事で車籍が無くなり廃車となるのです。
永久抹消登録は、最寄りの運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)で手続きを行います。
必要な書類などを揃えて、窓口に提出しましょう。
永久抹消登録に必要なもの
・所有者の実印(軽自動車の場合は認印でよい)
・車検証
・リサイクル券(※リサイクル券がない場合はこちらを参照)
・ナンバープレート(前後合わせて2枚)
・永久抹消登録申請書
・手数料納付書
・自動車税・自動車取得税申告書
実印は、印鑑証明書と同じ物を用意してください。
永久抹消登録申請書、手数料納付書、自動車税・自動車取得税申告書については運輸支局で入手できます。
もしも名義がまだ前の所有者になっている場合は、代理人申請という形になります。
上記の物に加えて、所有者の印鑑証明と実印が押印された委任状(軽自動車は申請依頼書)が必要です。
委任状・申請依頼書は、下記よりダウンロードが出来ます(永久抹消登録の委任状・申請依頼書は下記が専用の用紙となっています)。
※永久抹消登録の委任状ダウンロード(※記入例)
※解体返納の申請依頼書ダウンロード(※記入例)
永久抹消登録には、手数料は掛かりません。
しかし、車をスクラップにしてからでないと出来ませんので、数万円程度の解体費用が掛かります。(状態や業者によって異なる)
また、不動車の場合にはレッカーなどで運搬しなければならないため、レッカー代も数万円掛かるのです。
廃車を無料で引き取ってもらう方法
前述したように、もらった車の廃車手続きを自分で行うのは、非常に手間や費用が掛かります。
実は、手間を掛けずに廃車を無料で引き取ってもらう方法がいくつかあるのです。
順番に見ていきましょう。
ディーラー
もらった車を廃車にした後、新車を購入する予定がある方もいますよね。
そのような場合には、それを条件に廃車の無料引取りをしてもらう事が可能なディーラーが多いのです。
新車の購入を検討している段階で交渉をしてみましょう。
ただし、そうでない場合は、ディーラーに廃車の処分を依頼すると代行手数料やレッカー代などが請求される可能性があります。
ディーラーによっても、費用やサービスの内容が異なりますから、依頼したい店がある方は事前に問い合わせてみましょう。
中古車買取店
廃車寸前とは言え、まだ使用できる車の場合は中古車買取店で売る事も出来ます。
車種によっては、オークションなどである程度の価値が付く車もあるのです。
ただし、車の状態によっては、中古車としてはほとんど値が付かない場合や買取不可となる事もあります。
その際には、廃車手続きは代行してくれても、手数料やレッカー費用が掛かる場合もあるのです。
まだ自走出来る車の廃車をお考えなら、一度中古車買取店で査定をしてもらうのも良いでしょう。
廃車買取業者
お金を掛けずにもらった車を廃車にするなら、廃車買取業者がおすすめです。
廃車を専門に扱う買取業者は、部品毎にバラして売却したり、残ったフレーム部分の鉄は、資源としてリサイクルをする事で利益を得ています。
また、国内では廃車扱いとなる車でも、車検制度の緩い国や日本車人気の高い国に輸出する事も出来るのです。
このように、廃車買取業者にとっては、ボロボロの車であっても価値があるため、高値で買い取ってくれる可能性があります。
また、抹消登録や還付金の申請、レッカー移動など、廃車に関わる手続きを全て無料で代行してくれるのです。
もらった車の廃車が無料で出来て、お金をもらう事が出来る廃車買取業者は断然お得と言えます。
廃車を買取ってもらうメリット・デメリット
廃車を自分で行うのではなく、買取ってもらうメリット・デメリットは何なのでしょうか。
それぞれをしっかりと理解した上で、譲ってもらった車を廃車にしましょう。
メリット
もらった廃車を買取ってもらうメリットは、手続きの手間を省ける事です。
また、代行手数料が無料の業者を選べば、費用も削減する事が出来ます。
廃車専門の買取業者なら、高値で買い取ってもらえる可能性もあります。
自動車税、重量税等の還付金もしっかりと返金してくれる業者も多いので、そのような業者に依頼しましょう。
廃車買取業者の査定は、インターネットで無料査定を受ける事が出来ます。
気になる方は、一括査定などを利用して、現在の買取価格だけでも確かめてみると良いでしょう。
デメリット
もらった車を廃車にするのに買取を検討するデメリットは、業者によって買取が不可な場合がある事です。
買取ってもらえたとしても、代行手数料やレッカー代など、費用を請求される事もあります。
また、自分では廃車にしたくてもまだ乗れる車の場合は、中古車としてまた他の人が乗る可能性もあるのです。
ですから、一口に廃車の買取と言っても、どのような業者に依頼するかによって、掛かる費用もその後の車の状態も全く異なります。
代行手数料が無料の業者に買取ってもらう事をおすすめします。
廃車をもらう際の注意点まとめ
友人や知人などから、廃車予定の車を譲ってもらう際には、車庫証明や名義変更の手続をしっかりと行いましょう。
忘れていると、後々廃車に出来ないなどの様々なトラブルに発展する事があります。
名義変更をきちんと行っていれば、もらった車を廃車にしたくなった時には自分で手続きをする事が出来ます。
必要な書類などを揃えて、運輸支局又は軽自動車検査協会に提出しましょう。
とは言え、廃車手続きには多くの手間や費用が掛かります。
業者に買取ってもらう事で、その手間や費用を削減できるのです。
ただし、業者によっては代行手数料が掛かる事もあります。
高価買取が可能で、廃車の手続きも無料で行ってくれる廃車買取業者が一番お得でしょう。
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