職権打刻

「職権打刻って言葉は見た事があるけど、どんな意味なんだろう…?」と疑問に思っている方。
たしかに、車やバイクに関連する言葉だという事は知っていても、下記についてはよく分かりませんよね。

  • 一体どんな読み方や意味を持つのか?
  • 職権打刻車だと何か問題があるのか?

そこでこの記事では、車やバイクを購入または売却しようとしたら職権打刻車だと言われた・気付いた方に向けて、職権打刻とは何なのかをまとめて解説していきます。

職権打刻について正しい知識を持っているだけで、「車やバイクを安く購入できたり」「査定額が低くなっている原因を知ったり」出来るのでできるので、ぜひ参考にしてみてください!

職権打刻とは?読み方や意味を解説

職権打刻(読み方:しょっけんだこく)とは、車体番号※の識別が困難になった車に国から新たな車体番号が割り当てられる事です。
通常の車体番号は英数字の組み合わせで構成されています。

職権打刻で付与された車体番号は「国【01】0002国」というように国の漢字が使用されています。
職権打刻車かどうかは、下記のどちらかを見れば簡単に確認できるので、安心してください。

  • 車検証に記載された車体番号
  • 車体のフレーム部分に打刻された金属製のプレート
※車体番号とは

国から車1台ずつに割り振られた世界に1つしかない車両の固有認識番号(車にとっての戸籍のようなもの)

職権打刻車になる代表的な3つのケースとタイミング

職権打刻車になる代表的な3つのケースとタイミング

職権打刻車になる代表的なケースは、下記の3つです。

1.腐食・老朽化・事故で車体番号が消えている
2.並行輸入車で車体番号がない
3.盗難車で車体番号が消されている

車体番号が消えていると、車の登録や車検を受けられません。
基本的には下記のタイミングで車体番号が識別困難だと検査官に認められると、職権打刻ができるようになります。

  • 車やバイク購入後の新規登録時
  • 継続検査や予備検査(車検時)

では次に、先ほど紹介した代表的な3つのケースでは、どんな場面で職権打刻が必要になるのかを一つひとつ解説していきます。

腐食・老朽化・事故で車体番号が消えている

腐食・老朽化・事故で車体番号が消えているケースで最も注意しなければならないのは、中古車を購入する方です。
中古車の中には、車検切れでフレームが錆びついたり損傷したりして、車体番号が消えている古い車もあります。

その場合は、新たに中古車を購入した方が車両を登録する際に職権打刻が必要になるケースが多いのです。
ただし、車体番号が消えるほどの腐食・老朽化・事故が発生している場合は、車体本体も相当な損害を受けている可能性が高くなります。

そのため、職権打刻が必要になりそうな中古車をあえて購入する場合には、相応の値引きを販売店に交渉するようにしましょう。

並行輸入車で車体番号がない

並行輸入車とは、正規ルートを通じて輸入されていない外車の事です。
この場合は、個別輸入になるため車体番号がなく、車両登録時に職権打刻がされます。

そのため、個人から外車を購入する方は、職権打刻車を紹介されるケースが多いでしょう。
並行輸入車は本体価格が安いメリットがある一方で、国内で適切なサポートを受けられないなどのデメリットがあります。

そのため、外車を購入する場合は、高くても正規のディーラーから職権打刻車以外の車を購入した方が、安全性が高いと言えるでしょう。

盗難車で車体番号が消されている

過去に盗難車だった車は、車体番号が消されたまたは職権打刻された状態で販売されている事があります。
なぜなら、車を盗難された持ち主が被害届を提出すると、警察はナンバーや車体番号から車の割り出しを行うからです。

つまり、窃盗グループは車を盗んだ事がばれないように、プレートを剥がしたり刻印を削って偽造目的で車体番号を消しています。
さらに、車両の登録や車検に出すために、車体番号を消した後に職権打刻を利用する事があるのです。

ここまで紹介した職権打刻車になる代表的な3つのケースを読んでも分かる通り、職権打刻車はリスクが高いものが多いです。
そのため、車を購入する際には避けるか、職権打刻されている分の値引きを販売店に交渉した方が良いでしょう!

では次に、仮にあなたが何らかの事情で職権打刻が必要になった場合の手続きの流れを紹介します。

職権打刻の手続きの流れ・必要書類・費用

職権打刻の手続きの流れ・必要書類・費用

何らかの事情で職権打刻が必要になった場合には、以下の流れで職権打刻の手続きを進めましょう。

【職権打刻の手続きの流れ】

1.ナンバー登録地の運輸支局に現車を持っていく
2.車体番号の認識が困難な事を運輸支局の職員に検査してもらう
3.必要書類を提出して、職権打刻を申請する
4.車体番号の変更登録申請をする

【職権打刻の必要書類】

書類名称 入手場所
車検証(コピー可) 車のダッシュボード等
製造証明書※ ディーラー
職権打刻申請書 運輸支局
車体番号の認識不可が確認できる写真 自宅のカメラで撮影可

※発行してから届くまで1週間前後かかるケースもあります

【職権打刻の費用】

車体番号の変更登録申請をするには、手数料が350円掛かります。
職権打刻の手続きをすべて業者に代行依頼する場合は、代行手数料が1.5万円~2万円前後かかるケースが多いようです。

職権打刻車は査定額が減額になる可能性が高い

職権打刻車は査定額が減額になる可能性が高い

何らかの事情で職権打刻車になってしまった車を売る場合には、査定額が減額になる可能性が非常に高いでしょう。
なぜなら、「職権打刻車になる代表的な3つのケースとタイミング」でもお伝えした通り、職権打刻車は基本的にリスクが高い車両が多いからです。

そのため、少しでも査定額を上げるためには、いくつかの販売店の見積もりを比較して、高く買い取ってくれる店舗を探す必要があります。

ちなみに効率的な方法では、営業電話も少なくネット上でほとんどのやり取りが完結する車一括査定サービスの「ユーカーパック」を利用するのがおすすめです。

営業マンとガンガン交渉していきたい場合には、大手販売店との提携数が多い「カーセンサー」のような車一括査定サービスを利用するのも良いでしょう。

職権打刻車でも諦めずに、まずは様々な販売店に見積もりを取ってみてくださいね!

職権打刻まとめ

職権打刻とまとめ

それでは最後に、職権打刻についておさらいしていきます。

職権打刻とは?

読み方:しょっけんだこく
意味:何らかの事情で車両番号が消えた車に、国が新たな車両番号を割り当てる事

職権打刻車になる代表的な3つのケースとタイミング

  • 代表的なケース
  • 1.腐食・老朽化・事故で車体番号が消えている
    2.並行輸入車で車体番号がない
    3.盗難車で車体番号が消されている
  • タイミング
  • 車の新規登録時や車検などの検査時

職権打刻の手続きの流れや費用

1.ナンバー登録地の運輸支局に現車を持っていく
2.車体番号の認識が困難な事を運輸支局の職員に検査してもらう
3.必要書類を提出して、職権打刻を申請する
4.車検証の車体番号の変更登録申請をする
※費用:手数料が350円、代行を業者に依頼すると1.5万~2万円前後掛かる

職権打刻車の査定額

減額になる可能性が高いので、一括査定サービスなどを利用して複数の販売店の見積りを比較するのがおすすめ

職権打刻された車やバイクを買ったり売ったりをする際には、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!

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